« 行徳高校による、千葉県東方沖地震と前兆電波の考察報告 | Main | EOS Kiss Digital 試し撮り »

September 22, 2003

串田氏による、千葉東方沖地震後初の正式報告と、今後の展望

今朝になって、EPIO 応援班のページで、一挙に3枚のレポート(1153-1 から 1153-3 迄)が掲載された。串田氏による可能性1の予測と、20日に発生した千葉東方沖地震の関連がこの報告の中で言及されている。串田氏のレポートは、研究者らしく技術的な用語が多く、あまり読み易いとは言えないのだが、この3枚のレポートで串田氏が伝えようとしている事は、今回の千葉東方沖地震が、同氏が予測した No. 1057-1 の複合地震の第一地震に適合するものであった事と、過去例が少ない事から発生規模(マグニチュード)に大きな読み違いがあり、それについては謝罪する、という内容だった。詳細は、実際にレポートを読んで頂き度い。

串田氏が本レポートの最後に、追伸として書かれている以下のコメントがある。

「本観測研究には先駆的な専門家が存在せず、教科書も参考書も無く、ただ自然だけが先生であり、私達は大先生である自然に教えて戴いて参りました。しかし、少しずつ出される応用問題ができず、いつも落第生の様な状態であり、本当に情けない次第であります。」

串田氏の現在の心情としてはこういう部分もあると思われるが、12日の討論会に多数集まった方々の反応から、次のステップに進める大きな手応えもきっと感じられたはずだ。

以下は当方の個人的な感想になるのだが、これまでの人生を振り返って、ある時期にある場所で地震が起こるので注意されたい、という地震予知情報を受けたのはこれが初めての経験であり、時期のずれや規模の小ささはあったものの、実際に相当する地震が起きた、ということも初めての経験であった。これは、偶然と片付ける訳には行かない、科学的研究による重要な発見であると思っている。8年の観測実績はあるものの、実際の巨大地震の前兆として参照可能な過去例が少ない事から、予測精度を突き詰めるには更なる研究人員の増強と、観測地点の増大、公的研究予算の増加、継続研究への国内外の取り組みも今後大きな課題となるだろうが、地震予知研究や防災に関わる多くの方々が、今回の一連の出来事によって串田氏の研究手法に更に注目し前向きに発展させる方向に、進めて頂き度いと考えている。

串田氏のレポートの内容を見ていると、当方の経験分野と照らし合わせると、新進技術系ベンチャー企業の Lead Scientist のレポートを読んでいる様な気持ちになる事がある。ある日偶然発見した事実を突き詰め、それを徹底的に信じて探求して行く姿勢、これはベンチャー企業の初期の Founder に重なる部分がある。

規模の予測が外れた事で、串田氏への逆風も一部あるかもしれないが、実際に地震が起こったという事実が、その逆風を覆して、順風になるのでは、という予感もある。今回の観測中は不眠不休で頑張って居られた様なので、とりあえずじっくりと休まれて、今後への鋭気を養って頂き度い。

ここ数日、心無い一部の人やマスコミによる間違った報道等から、情報公開に対する懸念を串田氏が持たれたところもあり、今後の情報公開についてはどうなるかは約束されていないが、ある程度重要な情報公開は継続して頂き度いと願っている。今回の件で注目を集めてしまった串田氏には、継続した情報公開に対する社会的責任も生じていると思う。そして、継続しての情報公開について串田氏が社会的責任だけでなくインセンティブを感じて実施して行けるだけの十分な環境整備と、予算整備を、国や地震関連研究学会、そしてマスコミにも、真剣に考えて頂き度いと思う。

September 22, 2003 in Bosai Shelter | Permalink

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://www.typepad.com/services/trackback/6a00d834515d6f69e200d83456baed69e2

Listed below are links to weblogs that reference 串田氏による、千葉東方沖地震後初の正式報告と、今後の展望:

Comments

21日(日)にテレビ朝日系で放映された「緊急特番!巨大地震は必ず来る」(だったかな)では、串田さんも登場されていましたが、いろいろな予知活動のひとつとしてでしたね。

この特番、放映時期は良かったのでしょうが、内容がもっと突っ込んであれば、という感じもありました。

Posted by: nob seki | Sep 23, 2003 7:26:00 PM

この番組、当方も半分だけ見ましたが、「証言者」として登場した人の数が多すぎたので、広く浅くなってしまったところは確かにありますね。16日~17日の予測時期を過ぎてから放映された番組だったので、出来れば串田氏へのインタビューをもっと長く取ってほしかったと思います。

EPIO のページ上では本日は Update 情報がありませんが、情報公開を出来れば継続して頂き度いですね。

Posted by: minami | Sep 23, 2003 7:32:39 PM

The comments to this entry are closed.