どうやら、EPIO の明日(9月7日)の発表(追記:その後の発表で、7日の20時以降に資料が発表される、との事。)の内容には注目した方が良さそうだ。串田氏の経歴と、『VHF電波観測による地震前兆検知』の講演記録、八ヶ岳観測室の様子、八ヶ岳南麓天文台の観測のメカニズム、97年8月~98年9月の限定期間だがマグニチュード 5 以上の地震の予測実績、これ等については予め目を通しておけば、発表される内容に対する理解が深まるはずだ。
(*** 以下に、9月7日深夜追記有り。)
(*** 9月8日発売の、週刊朝日9月19日号、28ページに関連記事。)
今回の発表の内容に就いては、最新の科学的な研究に基づくものとして冷静に受け止めた上で、各自の判断でその後の対応や行動を考えて行く必要があるのだろう。とりあえずは、詳細な発表の内容を待つ事にする。
いずれにせよ、「備えあれば、憂いなし」。地震への備えは、予測が当たるにせよ、当たらないにせよ、普段から心がけておかねばならない。
--------------
<9月7日深夜追記>
八ヶ岳南麓天文台台長、串田氏により、地震前兆検知の公開実験開始から8年目にして初めて、その予測結果が今回公開された。
内容を読むと、今回観測されている前兆データから、以下の可能性が推定されている。
このデータは、No. 1057-1 と呼ばれている。7日夜はアクセスが多いせいかサーバーのレスポンスが良くないので、長大で専門的な資料から、最後の結論的な部分のみを以下に抜粋する。全体を理解する為には、資料全てに目を通す必要がある。
観測期間が8年しか無いので、当たる・当たらないを判断する事は難しい。串田氏という人には会った事も無いので、人物評を行う事も出来ない。しかし、発表資料や Web Site の内容を良く読むと、異分野からの地震予知研究参入で逆風もある中で、地道にデータを積み重ねて来られた生真面目な天文学者としての串田氏の人物像が浮かび上がる。
串田氏の研究成果の発表に、冷静に耳を傾けて、今回の予測が当たるにしろ、当たらないにしろ、9月半ば以降、防災意識をしばらく強めて置くだけの意味は、ある様に思う。
予知、予測に「絶対」はあり得ず、串田氏も謙虚に自身でもそう述べている。以下が、今回の発表内容。可能性の「オプション」があることには注意したい。
(可能性1)
本震+余震の前兆である場合
本震 予測時期 9月16日~17日 +/- 2日
予測規模 マグニチュード 7.2 +/- 0.5
第一余震 予測時期 10月31日 +/- 3日
予測規模 マグニチュード 6.5 +/- 0.5
第二余震 予測時期 12月30日 +/- 4日
予測規模 マグニチュード 4.7 +/- 0.5
(余震は多数発生可能性あるが、中でも規模が大きい活動)
(可能性2)
ひとつの地震前兆である場合
予想時期 10月末以降(今後の観測による。)
予想規模 マグニチュード 7.2 以上
(可能性3)
・サイレント地震など、有感地震として発生しない可能性。
・火山性活動前兆の誤認の可能性
・その他、経験の無い地殻活動によるもの
*今回予測される地震発生領域
南関東圏での発生確率 85%
東海圏付近での発生確率 10%
解析判断ミスによる他の領域での発生確率 5%
-----------
<9月8日追記>
本日発売の週刊朝日にも、本内容が掲載された。マス・メディアに掲載された事で、今後は各所で議論されることになるだろう。串田氏を含めた、地震専門家との直接のディスカッションも今後予想日を前に行われるらしい。その内容も、是非公表してもらいたいところだが。
天文学という、地震研究とは畑違いのところから参入された串田氏ということもあって、議論は地震学の権威とはきっと平行線をたどることだろう。予測にも慎重なオプションがつけられて居り、観測期間も短いことから現実に大きな地震が起こる可能性を判断するのは非常に難しい部分もある。
予測が当たるにせよ、外れるにせよ、これまでの研究で一定の成果を上げてきていると見られる FM 電波による地震前兆の観測という新しい研究分野にもう少し公的な予算も多くつけて、発展させて欲しいと思っている。
今回の発表が串田氏の考えを超えて、異常にセンセーショナルな受け止め方をされるとその方向がずれる可能性もあるので、この情報を受け止める我々も冷静にデータを判断しながら、出来る範囲で日々の防災対策をより真剣に考える、それを行う事が大切だと考えている。
