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March 30, 2004
17年前の回転ドア、恐怖の一瞬
六本木ヒルズの回転ドアに、小さな男の子が挟まれ、痛ましい死亡事件に発展してしまった。その後、多くの類似事例があった事が、今頃になって報告されている。回転ドアにまつわるリスクを、当方が初めて感じたのは、17年程前、新宿のとある高層ビルに、東南アジアから東京を訪れていたお客様御一家をお連れした時だった。
大切なお客様が出張の際に御家族連れだったので、夫婦二人、子供2名の4名を連れてアテンドを行っていた。そして、新宿のとある高層ビルに入ろうとしたとき。まず夫婦が入り、それに小学生の男の子が続いた。その下の幼稚園の男の子は私の後ろにいて、一緒に次の回転時に入ろうとしていたのだ。すると、両親、お兄ちゃんが回転ドアに入ったのを見るやいなや、私の後ろにいたはずの小さな弟が、私の前に出て、突然しまりかけの回転ドアに突進したのである。それは、六本木ヒルズで使われていた様な電動の大がかりなものではなく、3人も入ると一つのパーテーション内が一杯になってしまう、どこにでもある小型サイズの手動回転ドアだった。
そして、下の男の子は今回のケースと同様、勢い余って頭から回転ドアの最後の隙間に突入した。
当時はまだサッカー現役選手で運動神経が悪くなかった当方は、それを見てとっさに、反射的に腕を伸ばし、しまりかけた回転ドアを全力で止めたのである。男の子の首が挟まる、ほんの一瞬前のタイミング。あとコンマ数秒気づくのが遅れていたら、その男の子の頭は間違いなく回転ドアにはさまれていた。止める時は夢中だったが、本当に間一髪で、挟まれずに済んだのである。3人の人間が押す回転ドアを止める為に要する力は、予想以上に大変なものでもあった点も、強く記憶に残っている。
あの恐怖のタイミングは、17年経た今でも、鮮明に思い出せるぐらいインパクトの強いものだった。この時の経験から言える事は、今回はセンサーの設定距離等で争われているこの回転ドア問題だが、安全性に関する問題はそれだけに限らない。手動で動かせるものを含め、全ての回転ドアには、小さな子供を挟み込んでしまうかもしれない潜在的リスクがあるのだ。
子供に、回転ドアに入る時はいつでも注意しなさい、というだけでは済まない問題だと思う。小さな子供が、親の後を追って回転ドアに突進することを、合理的に予防する手段は殆ど無い。電動の大型機種だけでなく、全てのサイズの手動も含めた回転ドアに関する安全性に就いて、メーカーも、ビル管理会社も、それぞれ良く考えて具体的な安全対策を早期に実施して欲しいものである。
March 30, 2004 in Bear's Diary | Permalink
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なんか、簡単に「親の問題は?」という人がいるのがすごく嫌だったので、親の立場でもある人がこういってくれるのは嬉しいです。 B-log Cabin TP: 17年前の回転ドア、恐怖の一瞬 子供に... [Read More]
Tracked on Mar 31, 2004 12:35:58 AM
» どうして回転ドアなのか from talk to oneself 2
回転ドアを導入する最も大きな要素は、美しいからでも珍しいからでもなく、「省エネ」にあるはず。でも、やはり安全性を第一に考えるべきだよね。 [Read More]
Tracked on Mar 31, 2004 12:33:10 PM
Comments
去年、一昨年と神谷町の森トラストタワー(城山ヒルズ)に通っていたのですが、車椅子の場合いくら障害者用のスピードが遅くなるボタンが回転ドアに付いていても、最初に恐怖感を覚えそれが忘れられず、結局会社を辞めるまでガードマンがいる普通のドアから出入りしていました。なぜか今バリアフリーを叫ばれる建築物が多い割には社会的弱者に使いにくい構造のものが多くなった気がします。まあ、あまりにも電車での乗り換えの不便さや通勤時間の長さでもう東京には通勤したくないと思っているのですが。(永田町駅のエレベータは電動車椅子にとってはものすごく怖いです)
Posted by: toshiya | Apr 2, 2004 9:14:22 PM
toshiya さん 今晩は。
歩行者、車椅子の方にとって、回転扉は本当に使いにくいものですね。既に設置済みのところが回転扉を撤去するにはそれなりに時間がかかるのでしょうけれど、今後新しく建設するビルのドア構成は、かけ声だけでないバリアフリーになる様に設計段階から考え直して頂き度いものですね。
Posted by: minami | Apr 3, 2004 2:00:16 AM
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