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April 05, 2004

Six Apart 社の多忙な1年~この春から更なる成長軌道に!

米国の Six Apart 社に Neoteny が初の外部株主として出資を行い、正式にベンチャー企業として創業してから、早いもので1年が経過した。Corporate Weblog 中の新連載、Mena's Corner Entry のひとつに、この1年の同社の大きな変化がまとめられている。1年の間に、Six Apart は予定通り TypePad を商用サービスとして開始した他、日本欧州(フランス)での事業展開をスタートさせ、TypeKey という Weblog の個人認証サービスも開始を間近に控えている。現在は MovableType 3.0 のリリースに向けて最後の詰めの段階。オフィスも、San Francisco 市内の Ben & Mena の自宅から、San Francisco 国際空港に近いシリコン・バレーの San Mateo に移転した。

日本国内でも、TypePad エンジン供給先の Nifty ココログNTT COM/OCN ブログ人のサービスが始まり、合計約900万人の国内ユーザーの方々にも Six Apart 社製品に気軽に触れて頂ける様になった。Neoteny として Joi とともに Ben & Mena に初めて会った Palo Alto の Super Nova から数えても、まだ1年半にも満たない間の大きな変化である。急成長するベンチャー企業のダイナミズムを、Six Apart 社は体現している。立ち上げ期間を終え、更なる成長段階に入ったと言って良いだろう。

Six Apart が、短期間でこれ程成長出来た背景としては、優れた人材・商品、先見性のある事業ビジョン、そして急成長を支える外部資本の3点がタイミング良く揃った、という事が言えるかもしれない。(と言うか、Joi の個人ネットワークがその3点を繋ぎ合わせる事を加速した、と言った方が正しいかもしれない。)

優秀な人材とは、何と言ってもまずは Ben & Mena の若き20代の創業者二人である。ベンチャーの世界では、夫婦創業者ではうまく行かない、とも良く言われるが、Trott 夫妻には単なる夫婦関係を超えた真のプロフェッショナリズムがあった。Perl をベースに TypePad/MovableType の開発を行う Ben。そして Weblog のユーザー視点から、その開発に確かな方向性を与え、シンプルで美しいインターフェース・デザインに纏め上げる Mena。TypePad/MovableType のベース・コーディングは、殆どこの二人で完結している。常にユーザー視点を重視し、ユーザーの声を潜在ニーズも先取りして製品に反映して来た為に、TypePad エンジン供給先である大企業の技術担当の方々がその細部に亘る完成度に驚く程、質の高い商品に仕上がった。

そして、昨年春の Neoteny による出資。奇しくも、Google が Blogger 社を買収したのも、昨年2月の出来事だった。昨年初め頃から、米国でも Weblog ベンチャー企業各社は、それぞれ外部資本を得て、新たな成長を目指す事になった。Six Apart 社はその資金を活用し TypePad の商品としての完成度を更に高め、ネットワーク・エンジニアやセールス・マーケティング担当を雇用、米国での体制を固める。Neoteny は、Hands-on の投資家としてJoi の広範な Network をフルに活用、日経 BP 社で Weblog の発展を注視していた起業家精神溢れるSeki さんが参加し、Neoteny からは Weblog Evangelist のHirata 君、そして米国本社の取締役となった元 Apple/Infoseek の Barak が奮闘、Social Network Service ベンチャー LinkedIn 社の経営者で PayPal 上級副社長でもあった Reid が豊富な起業経験に基づくアドバイスを行って、海外市場での事業展開、商品のローカライズ体制も準備が整った。やがて100%子会社のシックス・アパート株式会社(本社東京・赤坂)が発足、Ublog 社による欧州事業も開始される事になったのである。

多忙な1年を駆け抜けた Six Apart グループは、この春から更なる成長を目指す。MovableType Ver. 3.0 は、企業環境でも導入し易い、Knowledge Sharing の為のウェブログ・ソフトウェアとして装いも新たになる。「Weblog って本当にビジネスになるの?」という外部からの問いを過去のものとする為に、Mena は Six Apart の Corporate Weblog を活用し、今後は積極的に同社の事業展開をオープンに語って行く事を Mena's Corner で宣言した。今から1年後、2005年の春にはいったいどこまで成長するのだろう。Six Apart 社の、グローバル事業展開を堅実に進める動きから、今後も眼が離せない。

尚、Six Apart の忙しい1年は、当方の MovableType, TypePad それぞれの Weblog の Business Cabin の中にいくつか Entry しているので、興味がある方はそちらも御参考頂き度い。

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当方はと言えば、Six Apart 社に対する投資家としての Hands-on 支援が一段落した事を契機に、この4月から、4年間勤務した Neoteny を離れ Venture Capitalist としてのプロフェッショナリズムを更に深く追求する事となりました。

熱心な Six Apart 社製品の1ユーザーとして、そして Neoteny 卒業生の一人として、今後とも Six Apart 社のグローバルな事業展開を、微力ながらも支援し続けて行ければ、と思って居ります。Neoteny 在勤中は、本当に多くの皆様にお世話になりました。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。

April 5, 2004 in Business Cabin, Weblog Cabin | Permalink

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eblogのエリさんと、B-log Cabinのminamiさんが新たな旅立ちをされることをblogで書かれていました。去っていく会社への思い、仕事のことなどを振り返るお二人のエントリーを拝見して、なん�... [Read More]

Tracked on Apr 6, 2004 5:59:08 PM

Comments

Minamiさん、
本当にSix Apart社の昨年末からの躍進は目を見張るものがありますね。
昨年TyepePadを使い始めたときには、正直若い開発者が中心となって立ち上げた小さな会社でサービスとして成り立っていくのか半信半疑でした :-)
秋のSix Apart Tokyo User Gatheringの時ですら、ここまでメジャーに展開するとは予想できませんでした。Neoteny/SixApartのスタッフの皆さんのご苦労も並大抵ではなかったと思いますが、よい展開となって本当によかったですね。

minamiさんの新たなビジネスでもご成功されんことをお祈りいたします。

Posted by: yostos | Apr 6, 2004 1:14:46 AM

Yostos さん

暖かい励ましのコメント、有り難うございます。

ベンチャー投資の仕事を長く続けていると、その時その時の時代の要請が、ベンチャーの急成長にとって重要な要素なのかな、と思う瞬間があります。

Six Apart 社が短期間でここまで成長したというのは、時代が Weblog 的なものを必要としていて、Ben & Mena がその要請を汲み取っていた、という部分もあるのでしょう。そして日本市場での急成長は、Neoteny 関係者皆(上記していない全ての Six Apart 事業開発関係者を含みます。)の努力もありますが、熱心な日本のユーザーの存在が、Ben & Mena 迄きちんと伝わったという事もあるでしょう。

Ben & Mena は、明日(というか今日)の記者会見の為に現在短期来日中で、つい1時間程前まで話をしていました。

今回は残念ながら User Meeting を開ける時間が無い様ですが、きっとまた皆様と直接お話し出来る機会が近々あると思います。シックス・アパート株式会社のアレンジに今後は期待致しましょう。

Posted by: minami | Apr 6, 2004 1:30:22 AM

minamiさん、
こういうのを読んでいるとなんか自分も頑張らねばと思ってしまいます。新しい旅立ち、頑張ってください。
私がMTを知ったのは一昨年の暮れ頃だったか、去年の初めだったか、バージョンが2.5のときで、フリーのコンテンツマネージメントシステムを探しているときでした。いろいろ使ってみてやはりMTが一番使い勝手がよかったので使い始めたのですが、いつかはこのようなシステムを作ってみたいと思うようになり、昨年までいた会社を辞め、今、自宅兼仕事場で頑張っている最中です。でも、世の中の流れがあまりにも速すぎ、ついていくのでやっとというのが現状です。(^^;;;

Posted by: toshiya | Apr 9, 2004 4:22:41 AM

Toshiya さん

コメント有り難うございます。
世の中の流れ、確かに非常に速いですね。Weblog というもののコンセプトの説明にすら苦労していた1年半ほど前と比べると、非常に大きな環境変化が有り、先端ユーザーから、ではありますが、Weblog が日本市場でも急速に広がり始めました。

IT バブル崩壊後、やや元気が無かった Internet 業界ですが、最近は米国でも Six Apart や LinkedIn が頑張っている Social Software の領域は回復基調ですし、Internet のメリットの本質を問い直したサービスには、今後とも成長機会が十分提供される事になるのだと思っています。

私も、次なる Six Apart 的存在を発見するべく努力するつもりです、お互い、頑張りましょう!

Posted by: minami | Apr 9, 2004 7:52:08 AM

おおっ、弊社の西海岸オフィスも年内ぐらいにSan Mateoに移るらしいです。なんか誘致策でもしてるのかしらん?いつかBen&Menaに現地で会えたら嬉しいなあ。とにもかくにもBen&MenaとSix ApartとWeblogの未来に幸多からんことを祈るばかりです。

Posted by: kush | Apr 10, 2004 1:18:01 AM

Kush さんこんにちは。

Ben&Mena は久し振りに会っても笑顔を絶やさず、1Weblog ユーザーとしての視点も忘れず、短期間の会社の急成長にも浮かれず、着実に前進している様でした。この二人と一緒にいると、Happy な気持ちが伝染します。人をほっとさせるキャラクターの持ち主ですね。

一方で Weblog を「普通の」(=それほどインターネット技術 Savvy では無い)ユーザーにとっても使いやすいものに日々変えていくという信念は強いものがあり、コメントスパムを防ぐ為の TypeKey の開発や、Moblog の機能付加など、Weblog Vision を明確に持った技術開発には二人のおっとりとしたキャラクターからは計り知れないスピード感があります。この二つの面を合わせ持つところが、二人の魅力でもあるのでしょうね。

MovableType, TypePad, TypePad エンジン利用のココログ、ブログ人ユーザーの方々は、今後とも製品の機能アップを介して二人のメッセージを受け取り、機能付加への要望を気軽にシックスアパートの日本法人にお出し頂く事で、今後の開発の方向性をユーザーとして支援して頂ける事になります。

San Mateo は San Francisco と San Jose の中間点あたりにある、いわばシリコンバレーのへそ、みたいな場所ですよね。空港も近いのでなかなか便利なところですね。私も Palo Alto に長期出張で居る頃は、ベンチャー企業回りで何度も足を運んだ場所でした。

San Mateo に御出張される機会があれば、是非同社を訪問してみて下さい。日本から San Francisco に移られ新たに参加された、Mie さんもオフィスに居られますので。ハイウェイから降りてすぐの場所で、便利だと思います。

Posted by: minami | Apr 10, 2004 8:38:48 AM

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