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August 28, 2004
QR Code + Opera が創造する、携帯系 Blog / SNS サービスの可能性
昨日、丸の内フロンティアの会合で、学生ベンチャーのキャンパスシティ社 CEO 濱田さんが、同社新ビジネスの Q Shirt というオリジナルQR Code 入りの T Shirt を 着て居られて、楽しく拝見した。T シャツに印刷された二次元バーコードを辿ると、自己紹介の為の HP にたどり着くという仕組み。その HP 開設費用とTシャツを合わせて2900円、である。シンプルな Idea だが、Real 世界から Net 世界に通ずる心地よい入口のひとつとして、不思議と惹き付けられるものを感じた。QR Code に含まれる URL が SNS (Social Networking Service) の Profile ページや Weblog になると、T シャツとカメラ付き携帯を介し、Real な人間同士が Internet でつながるという、パソコンを必要とし無い、新しい Networking Service が完成する事になる。新規のオンライン・サービスの Brand Marketing 手法としても、目を惹く面白いやり方だ。この Tシャツに更にブランド・ロゴ・デザインを追加すると、繁華街を歩いている Q Shirt を着た人が、新サービス登録ページ・アクセスの為の広告塔に早変わり。
Weblog、SNS のユーザー層をマス・マーケットである non-PC 携帯ユーザーにも広げ、携帯だけで完結するサービスへの入口として、QR Code の応用はポテンシャルが高い。入口は、T シャツだけではなく、シャチハタが考案した様な QR Code 印刷の為のスタンプ、stamkey があれば、名刺の裏だろうがポスターだろうが、リアル世界にネット世界への入口をぺたぺたと増やす事が出来てしまう。1994年にデンソーが作り出したこの QR Code は、ISO 規格となっている事もあり、安心して使えるアナログ世界のネットへの入口である。気になって "QR Code" で Google 検索してみると、携帯メールアドレスを QR Code 化するスタンプとか、横浜市の100円バスの位置情報サービス へのアクセス等、既に様々な形で QR Code が利用されている具体例を確認出来た。
そういえば手持ちの携帯 au A5406CA にも2次元バーコード読み取り機能がついていたな、と思い出し(機能があることはわかっていたが、まだ一度も試していなかった。)、iBook の液晶画面上に表示された二次元バーコードをそのまま撮影。A5406CA のメニュー画面から「2次元コードリーダー」を選択し、マクロ・デジタルズームモードで起動する携帯カメラで QR Code を捉えると自動認識が開始される。紙に印刷されていなくとも、高精細な液晶画面上の QR Code は、即座にスキャンされ、目的サイトにたどり着く事が出来た。実際に使ってみると、これはなかなか手軽で便利。パソコン画面上の QR Code をカメラ携帯で撮影するという方法、E Commerce の決済方法のひとつとしても有効かもしれないな、と感じてしまう程。
入口 (Input)としては QR Code が面白い存在とは感じていた訳だが、これだけでは満足出来るリアル〜ネット世界をつなぐサービスは完成しない。出口(Output) として、より柔軟で高い表現力を持つ仕掛けが、携帯の世界だけで完結する新種の SNS/Weblog サービスには必要とされていた。そして満を持して登場した、ジグゾーパズルの最後のピースが、 au/KDDI による Opera ブラウザの BREW 対応。PC 用に構成されたスタンダードな Web Page を見る為に、PHS の京ぽんで愛用している Opera ブラウザだが、32K という遅い通信スピードだけがネックとなっていた。WIN 1X の高速なアクセス・スピードを、BREW 対応により手に入れる事が出来るのだろう。更に au なら、ダブル定額サービスと組み合わせ、柔軟なパケット使い放題料金を楽しめる事にもなるだろう。有料携帯サイトビジネスにとっての打撃は少なく無い組み合わせの新サービスになるだろうが、au/KDDI は恐れず、打倒 DoCoMo で最大シェアを獲得すべく、QR Code + Opera BREW ブラウザ + ダブル定額 のサービスを早期に実現して欲しいと思う。そうなれば、パケット定額サービス競争で起きた流れと同様に、au/KDDI の後を DoCoMo や Vodafone も追いかけざるを得なくなるのだろう。
今までは別々に開発されていた携帯まわりの新しい技術が、ひとつのプラットフォームサービスとしてシームレスに統合されると、新しい Value Chain が組成され、新しい Application が躍動し始める事になる。携帯で完結する、より気軽に利用可能な Weblog / SNS アプリケーションの新世界。そこに一番早く適応出来たベンダーが、ビジネスとして十分なユーザーを獲得し、生き残って行けるのでは無いだろうか。最初から魔法のiランドの開発事業者と組み、携帯ユーザーの取り込みを目指す Microsoft 日本法人の方向性は、以上の動きを先読みしたものと捉える事も出来る。
一方で、PC の世界で完結する Weblog サービスに目を向けると、Google + Blogger による、無料サービスでありながらAdSense で収益を上げる事も可能、という新しいビジネスモデルも出現した。勿論 AdSense は他の Weblog でも利用出来る仕組みではあるのだが、Google という同じサービス・プロバイダが提供することで、Google Tool Bar に Blogger ボタンを入れた時の様な、シームレスな使い心地が実現される事になる。IT Media に、「Google、Bloggerユーザーに広告収入をシェア」というニュースが掲載されたので、原文の、Internetnews.com の「Google to Pay Bloggers 」を読むと、その流れが良く理解出来る。有料ウェブログ・サービスは、更なる付加価値を提供しないと、かなり厳しいコスト競争にさらされる事が考えられる。
個人的には、何年か有料サービスを利用すると、Server Space の一部を永久に利用出来る権利が保証される様な、"Weblog の永代利用保証" サービス等があれば良いな、とも思っていたのだが、徹底的に携帯電話 Friendly な Weblog / SNS サービスを追求して、有料でオンラインサービスを使う事に慣れている携帯ユーザーからいくばくかの利用料金を頂くサービスもアリだろうな、と QR Code 機能対応携帯や Opera ブラウザ PHS を使い込む程に、感じる様になった。パケット使い放題のケータイで、月々300円程度を支払う SNS / Weblog サービス。PC上のサービスで300円 / 月以上だとちょいと高いな、と感じてしまうが、携帯だと不思議とそうでも無い。このマジックを活用して最初に100万ユーザーに到達出来るサービスが、この分野での勝者に、近づけるのかもしれない。
August 28, 2004 in Business Cabin | Permalink
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Tracked on Aug 28, 2004 10:49:00 PM
Comments
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Posted by: dAb | Sep 6, 2004 4:49:28 PM
サイバード社+デジタルストリート社も、同様の QR Code T シャツを発売、とのニュース。やはり皆、考える事は同じ、という事でしょうか。というか、QR コードを T シャツに印刷する、というアイディアだけでは、ビジネス特許も難しいのかな。
サイバード社のリリースから。
http://www.cybird.co.jp/press/corporate/s20040906.html
Posted by: minami | Sep 7, 2004 4:10:17 PM
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