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October 03, 2004

運動会でのデジカメ対決: EOS 20D vs Lumix FZ3

Eos_20_vs_fz310月の週末といえば、長男の学校の運動会。良く晴れた土曜の朝7過ぎから、場所取りに出かけるが、背中のリュックに入れたデジカメは、今年は2機種。最近手に入れたてほやほやのデジタル一眼レフ Canon EOS 20D と、12 倍ズームで手ぶれ補正付きのスーパー・コンパクト Panasonic Lumix FZ3。レンズは EOS 20D が Sigma の 18-125mm (35mm カメラ換算 28-200mm)、Lumix FZ3 は内蔵ズームで 35-420mm (同換算値)。動きが激しい運動会での、それぞれ優れた赤・白組、もとい、黒 (EOS 20D)・銀 (Lumix FZ3) 組のデジカメ一騎打ち、さてどちらに軍配が!?。

結論から言うと、秒間5コマ、23フレームまでキャッシュ出来る EOS 20D の、精緻なピントを伴う連写能力が、420mm 超望遠+手ぶれ補正機能を誇る FZ3 に勝り、今回は黒組の圧倒勝利、だった。当初はそれぞれのカメラを均等な時間利用して対決を図る予定だったのだが、手は正直なもので、ポテンシャルの高い方のツールについつい伸びる。結局は利用時間も9:1位の割合で殆ど EOS 20D のファインダーを通して長男の活躍を眺める時間が多い、という構図になった。

本体価格差も、レンズ代金を入れると3−4倍近い開きがあり、ある意味仕方ない結果なのかもしれないが、それにしても EOS 20D のポテンシャルの高さを実感させる対決、だった。

スタート・ダッシュから、EOS 20D は FZ3 を引き離す。レンズを伸張させなくて良いデジタル一眼レフ、という利点は勿論ある訳だが、スイッチオンしてから撮影可能になるまでのタイムラグが EOS 20D は殆ど無い。アナログの一眼レフ同様、スイッチを入れたらすぐに撮影出来るという出だしの良さはさすが。単純な部分だが、一瞬を逃したく無いスポーツ撮影には、この部分は重要。

そして、ファインダー。これもあたり前といえばそうなのだが、実像式の一眼レフ・ファインダーのメリットは、液晶という独自の色合いに変化させてしまうフィルターが間に無く、ありのままの状況をそのまま見つめる事が出来る事。動く被写体を長時間追い続ける上でも、実像は目に優しく、疲れないので良い。液晶の View Finder を数分眺めていたりすると、目がチカチカしてしまう事さえある。EOS 20D なら、徒競走の子供の姿を、走る前からずっと、ゴールまで撮影しながらファインダー超しに追えるのだが、FZ3 で実際に連写をしてみると、結構大変だった。FZ3 のスペック上では H モードで最大 4 コマ / 秒、13コマまで連写が可能で、カード容量一杯まで連写をし続けるモード等もあるのだが、実際に使ってみると、画質ファインでは最大バッファが7コマまでになってしまうし、撮影する時の記録時間などで、画像が止まったり消失する瞬間があり、高速移動する対象をファインダーだけで追い続けるのは大変。結局、FZ3 では勘に基づいた移動距離の先読みをしながら撮影する事になってしまう。

一方で、EOS 20D は、スペック通りの秒間5コマの高速連写。JPEG/Fine モードで、最大23コマまで。撮影していてミラー切れがほとんど無いので、余裕で遠くの被写体の表情まで見ながら連写を行う事が出来る。Canon の一眼レフ、といえば高速連写に優れたマシンという印象が昔からあったが、アナログカメラの頃は、フィルム代、現像代がバカにならず、アマチュアカメラマンにとっては、機能としてカメラに備わっていてもなかなか実際には多用出来ない、悔しい高機能でもあった。それが、1GBを超えるメモリーを備えると、EOS 20D では実用的な機能として使える様になった点は大きい。スポーツ撮影をデジタルカメラで、という人にはたまらないカメラだと言えるだろう。

0927_eos_20d_backもうひとつ感心したのは、背面部の液晶右横にある、サブ電子ダイヤルの使い勝手。各種補正で使うのは勿論のこと、このクリック感の高い大きめのダイヤルを回しながら画像を再生していくのは非常にラクで、楽しい。連写で消去するコマが多くあっても、このダイヤルと、左横のゴミ箱ボタン、そしてダイヤル中心の決定ボタンの組み合わせで、削除したいコマをその場でサクサクと消去して行く事が出来る。これは一度使い始めると、やめられない。PowerShot 等にも、いずれは移植して欲しいアナログとデジタルのスムーズな融合操作だ。こりゃたまらん。

意外だったのは、これだけの高機能なカメラなのに、撮影失敗コマが普通のコンパクトデジカメで撮影していた時よりずっと増えた事。結局、アナログ機能を使うのが面白いので、露出やピント合わせ、アナログでいろいろ冒険してしまう。パラメーター類も、ついついいじる。まだカメラ全体の勘所がわかっていないので、結局想定と結果が違って、外すケースも増えてしまう。そういう試行錯誤を経て、はっと思い出す。そう、これが本来のカメラ撮影の面白みだったな、と。EOS 20D 、この秋ますますはまりそうである。一点だけ改善して欲しい点があるとすると、背面部の低いところにあるメインスイッチの位置、だろうか。これはやはり、上面にあった方が操作しやすい気がする。

誤解無き様に付け加えると、Lumix FZ3 も大変運動会撮影にはもってこい、のカメラだ。この大きさ、軽さで 420mm 超望遠、で遠くに居る子供をズーム・アップ出来る、というのはやはりスゴイ。2.8mm と明るいレンズに、最速 1/2000 秒のシャッタースピードは、運動会の激しい動きを止めるだけのポテンシャルを持っている。これ一台を持っていたとしたら、その機能にうなることしきり、となるに違いない。問題は、EOS 20D の潜在力が、高すぎるのである。奥底に眠っていたアナログカメラ的な撮影の楽しみを、EOS Kiss Digital を初めて手にした時より数倍強力に、呼び覚ましてくれる一台なのである。正直まだ、機能の全てを使いこなしきれない。しばらくは、楽しい格闘が続きそうである。

Canon EOS 20D EF-S17-85 IS キット

Panasonic LUMIX FZ3

October 3, 2004 in e-Gadget Cabin | Permalink

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Tracked on Oct 5, 2004 5:08:59 PM

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