« Nintendo DSi 、カメラとブラウザ装備で魅力倍増 | Main | Panasonic Lumix G1 は、マニュアル撮影機能も独創的 »

November 02, 2008

Panasonic Lumix G1 ファーストレビュー


Panasonic Lumix G1
Originally uploaded by digitalbear.

通常一眼レフのレンズマウントより一回り小さい、マイクロフォーサーズ規格対応第一弾デジイチ、Panasonic Lumix G1 がいよいよ発売された。樋口可南子を看板に「女流一眼」として女性向けマーケティングに注力する本機だが、常時携行を可能とする小型軽量化(本ブログトップ写真で、iPod nano と対比)は、性別に関係無く全てのカメラユーザーにメリットをもたらすはず。手持ち Gadget 資産を連休初日に整理、早速青色ボディが印象的なG1 のダブルズームキットを追加キャッシュ支出0で手に入れた。とりあえずファースト・インプレッションという事で各機能を試してみたが、144 万画素の LVF (Live View Finder) 性能は合格点。全般に、デジイチの未来を変え始める第一号機としては、十分過ぎる出来映えである。flickr の作例写真は、こちらを御参照

購入前、一番の懸念点はペンタプリズムが無い本機で LVF ファインダーの見え方がどうなるのだろうか、という部分だった。しかし実機を試すとその不安は解消。勿論光学ファインダーほどの完璧なライブ感を期待してはいけないが、デジタル特有の写り具合を即時/ダイレクトに確認出来る超小型接眼液晶ファインダーは、ホワイトバランスや光量設定でも重宝する。常にリアルタイムで液晶上での写り具合を確認出来るので、肉眼で見た時と違った、という種の失敗が減るのである。Panasonic が最近力を入れている、フィルムモード変更も、実際の色合いの違いを LVF 上で確認出来るので、活用機会が増える事になる。画素数が少なかったこれまでのデジカメ LVF とは違う圧倒的な画像の美しさと、画像追従性を備えている。

もうひとつの注目点は撮影情報量の豊富さ。普通のデジイチでは、カメラ表面の1〜2個の液晶画面と、ファインダー内の限定的な情報を総合して撮影設定を行うが、G1 では全ての設定情報をファインダー内で随時確認出来る。これまで、細かい設定情報確認や、撮影した写真を再生するにはファインダーから一旦目を離して大型背面液晶側で確認する必要があったが、G1 では接眼 LVF ファインダーを見たままで全てを確認出来るので、撮影にむしろ集中出来る。そして勿論、見たそのままが写る視野率 100%。液晶は隅々まで美しく見易く、被写界深度やぼけ具合の確認も問題無い。G1 の革新性は、小型化よりむしろこの、ビデオ側技術が注がれたであろう LVF の完成度にあるのだ、という事を痛感する程の出来映えなのである。

LVF 以外でも、フレキシブルに角度を変えられるバリアングル液晶や、コントラストフォーカスの高速性、グリップ部の前部ダイヤル全体を押し込むと露出補正を前後3段で行える操作性、ファインダーを覗いたままで各種設定を行い易い様に右手指先の範囲内に殆どの設定ボタンを配した事など、評価出来る点は多い。Panasonic 設計チームの、細部に及ぶ操作性への配慮が窺える。

以上、良い部分ばかりを強調したが、マイクロフォーサーズ機第一号として、勿論全てが完璧な訳では無い。例えば背面4方向ボタンの押し具合。小型ボディに大きな3型バリアングル液晶を無理矢理配置したので、個々のボタンサイズは極小になり、押しにくい。ボタンを独立させず、ゲーム機の様な十字一体ボタンにした方が良いかもしれない。爪が長い女性ユーザーにも、押しにくいボタンではなかろうか。

LVF にした事による欠点は、光量が落ちた場面での液晶の見え方。ある意味写り具合に忠実過ぎるという事でもあるが、暗い場面ではファインダー内画像暗部にノイズが発生し、やや見づらくなってしまう。液晶ファインダー・ノイズ対策は、解消にまだ時間がかかるのかもしれない。

当方として、一番残念感が強かったのは実はシャッター音。ペンタミラーが上下する、アナログ一眼レフ時代の機械的な音に慣れすぎた弊害かもしれないが、G1 のシャッター音と感触は、どうも安っぽく感じられてしまう。これは個人的好き嫌いも大きいだろうが、シャッター音/感触の良さに関しては、Nikon の右に出る国内メーカーがいない気がする。Pentax 10D/20D あたりの重い音も好みであるが、他社製デジイチのシャッター音もやや軽めに感じてしまう。Nikon 的な重厚さは、どうすれば完全電子化されたデジカメで再現出来るのだろう。感覚的な部分も高い買い物には重要要素だったりするので、このあたりは是非改善/改良を続けて頂き度い。

Lumix G1 ダブルズームキットに付属するレンズ2本には(最近のデジタル専用レンズ全般にそうであるが)絞りリングが無い。店頭で、当方は売却してしまって手元に無い Pana-Leica レンズを、フォーサーズ・マウントアダプター経由で接続し、絞りリングを変更すると、Panasonic 製カメラボディで当たり前ではあるが、カメラ側の絞り数値も変化した。小さなカメラボディに大きく重い Pana-Leica レンズをわざわざアダプターで接続するのは、と思い乍らも、豊富なフォーサーズ資産を活用出来る事は、マイクロフォーサーズ対応レンズがまだ2本しか無い現状では有り難い。Pana-Leica レンズも買い直そうか、と考え始めてしまった。

総合評価として、まだ完全な製品では無いにしても、LVF のこの時点での完成度と思い切った小型/軽量(195g) の 14-45mm ズームレンズ、カラーバリエーション3色のボディ構成等、G1 は頑張ってるな、という印象。腰痛を再発させない為に、当方としてはデジイチに関しては当面、マイクロフォーサーズ規格に乗ってみよう、と決意した次第。こうなると、オリンパスが来年発売に向けて開発中の超小型カメラや、HD ムービー機能を備えた G1 上級機も、気になりますね....。Olympus には、Zuiko 25mm f2.8 パンケーキレンズの、マイクロフォーサーズ版開発も期待したい所です。(追記:Panasonic がもう、20mm f1.7 を開発しているのですね。)オプションとして、Leica の M マウント対応アダプターなんてのは、出ないんでしょうかね.....。

November 2, 2008 in Digicame Cabin | Permalink

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://www.typepad.com/services/trackback/6a00d834515d6f69e2010535cb2860970b

Listed below are links to weblogs that reference Panasonic Lumix G1 ファーストレビュー:

Comments

The comments to this entry are closed.