« June 2009 | Main | August 2009 »

July 27, 2009

Pentax K-7 と DA 15mm f4 ED AL で、理想の小型軽量 - 散歩スナップ用デジイチを構成


Pentax K-7 and DA lens
Originally uploaded by digitalbear.

Pentax の DA 単焦点レンズシリーズの最新型、15mm f4 ED AL レンズは発売前から注目していたが、デジイチの機種変更を短期間にこなし過ぎて、購入する機会を逸していた。しかし Pentax K-7 がほぼ安定的なメイン・デジイチの地位を確保した為、ようやく手に入れる事にした。事前に読んだ、デジカメウォッチのレビュー記事でも高い評価でかつ、人気デジカメ・ブログ "Photo of the Day" 作者の田中プロも気に入っている組み合わせの様なので、決めてからは迷い無く入手。本日撮影した作例は、こちらの flickr set に。(スライドショーは、こちらからどうぞ。)

軽量(レンズ重量は 212g しか無い)レンズで、コンパクトな K-7 との前後バランスも非常に良い。パンケーキレンズ程薄い訳ではないが、レンズ内収納可能なフードの仕掛け等、小型化に細かい気遣いが感じられるのが良い。ひんやりとしたメタル製のレンズ外装の質感は、金属 Body の K-7 にはベストマッチ。

街中散歩のスナップショット主体の当方には、K-7 と 15mm f4 の組み合わせは理想的だ、と本日2時間程撮影を行って感じた次第。街中スナップでは、急に訪れるシャッターチャンスに対して一瞬でフレーミングし、ピントを合わせ、シャッターを切らねばならない。撮影対象を見つけてからほんの数秒で撮影を終えている、そういう繰り返しになる。

100% 視野率を誇る K-7 のファインダーはフレーミングし易く、15mm レンズ(フルサイズ換算23mm) の視野角はスナップの範囲をかなり広く取る事が出来る。つまり、とっさでも被写体をフレーム内に入れ易い。カメラ、レンズともに小型なので、撮影される側にもあまり構えを生じさせないのも良い点だ。

当方はこの組み合わせを、首掛けストラップではなく、片手で持ち歩ける様にワンハンドグリップを装着して利用している。撮影散歩中は、右手にいつもカメラがスタンバイしている、という状態になる。このスタイルも、カメラ+レンズの総重量が 1kg を超えない K-7 + DA 15mm なので無理無く実現出来る。

作例を見て頂けると、DA 15mm の描写性能の高さと、色再現性の良さを良くおわかり頂けるはず。このレンズならではの個性として、ダークブルーに表現される空の色、クロスフィルターを利用しないのに美しく放射状に広がる点光源(しかしフレアの発生はあまり見られない)等があるのだが、顕著に作例にも表れている。かなり当方の好みに近い絵づくりが出来るレンズ、である。

今回は、K-7 のデジタルフィルターのうち、水彩画、色抽出、ハイコントラストの3つを多用して、カメラ内で撮影後の画像加工も試みた。その作例はこちらの flickr set を御参照。(スライドショーは、こちらからどうぞ。)水彩画のインパクトが大きく、やはりこの機能を多用してしまう。人物や動物写真は目玉の黒い部分が白転するので怖い感じになるが、風景写真にはこの機能は楽しく使える。

駆け足のレビューとなったが、この DA 15mm、Pentax ユーザーなら一本持っていて間違い無いレンズのひとつ、だと断言出来るでしょう。Photo Walk の友に。w

July 27, 2009 in Digicame Cabin | Permalink | Comments (0)

July 12, 2009

PIAGGIO MP3 : レンタル トライク(三輪バイク)で信州半日往復


PIAGGIO MP3 Trike Touring
Originally uploaded by db.

Asahi.com でそのニュース(「レンタルバイク盛況 不況で愛車手放すライダー飛びつく」)を知ったのは、土曜日の朝8時半頃。最近幹線道路沿いにレンタルバイク店を時々見かけるなぁ、位の印象だったのだが、調べると家から歩いて行ける距離にもレンタルバイク店があるではないか。250cc スクーターを手放してから通勤では便利な 110cc スクーターを愛用しているが、一ヶ月に一度程度は、定額で安くなった高速道路経由、バイクで遠出をしたい、と思う時もあり。レンタルバイクはそういうニーズにピタリと応えてくれる。早速近隣の店に電話をしてみる。当方の中型二輪免許で乗れる 250 - 400cc バイクで ETC 付きの機種は、さすがに当日予約では全て出払っている、という事だったのだが、ETC 無しならある、というのでとりあえず現地視察へ。

店に到着すると、バイクの陳列の仕方はバイク屋そのもの。全て現役レンタルバイクだが、奇麗に整備してあるのと、比較的新しい機種が多いせいか、まるで新車販売店の様である。250 - 400cc バイクを吟味していると、店の外に以前から気になっていた三輪バイク(トライク)の PiAGGIO MP3 を発見。しかも ETC 付き。トライクは二輪免許で無く普通車免許で乗る車種で、価格も 250cc の割には普通の 400cc バイクよりちょっと高めの 18,000 円 / 24時間。トライクに乗れる機会もしかしそうそう多くは無い、という事で、赤/黒カラーの MP3 に決定、半日での軽井沢往復を試みる。

三輪という事で特殊な運転技術が必要かと思いきや、フロントがややヘビーな事を除けば、運転感覚そのものは 250cc の中型スクーターと大差無い。しかし、まず発見する特殊性は信号待ちの時。停止直前で右手側ボタンを操作すると、二輪を支える回転軸がロックされ、両足を地面につけずに停止出来てしまう。再度発車する際には、スロットルをあければロックは自動で解除される。三輪ならではの機構になっている。

車両重量は重めなので出足は一呼吸遅れるが、加速は悪くない。50-60km の巡航速度にはすぐ加速する。高速道路でも、90-100km あたりは余裕がある。小さいながら風防があるので、高速走行そのものは気持ちよくこなせる印象だ。フロントが二輪になっている逆三角の恩恵は高速道路でも享受出来る。そう、直進安定性が非常に高いのだ。タイヤ径が小さなスクーターは、高速道路の直進性にやや不安を感じる事が多いのだが、MP3 は例外。ひたすら直進、は力強くこなしてしまう。あっという間に関越を軽井沢インター迄走り切り、次はカーブが続く山道。250cc + 重量があるので、登坂の加速力は十分とは言えない。ここでは、400cc とひとクラス上の MP3 のエンジンが欲しくなる所だ。しかし、ここでまた三輪車の恩恵。カーブで接地面積が増えるので、非常〜にカーブでの挙動も安定するのである。中年ライダー、になると、カーブで転ぶと仕事や家族に響いてくる。この安定性はとても嬉しい部分である。

勿論良いところばかりではなく、国産スクーターに比べるとやや少なめに感じられるラゲッジスペース(しかし後部トランク部分は広い)、ボタン類のクリック感が今ひとつな事、押して歩く際の取り回しの重さ等はある。だが、3輪バイクの安定性は欠点を隠すのに十分過ぎるかもしれない。

軽井沢のアウトレットモールを一巡りし、東京ではなかなか見つからない特大サイズの服やズボンを入手し、帰路はトランクを一杯にして再び関越へ。巡航トップスピードは車の流れにも十分乗れるので、夜間の高速でも全く不安は無い。東京を出たのが13時半、軽井沢滞在が16時〜21時半、そして東京帰着は23時40分。10時間ちょっとの忙しい信州弾丸ツアーだったが、トライクの安定した走りで疲れも少なく、良いリフレッシュとなった。

レンタルバイク、次は久しぶりに普通のバイクを借りてみよう。

July 12, 2009 in Bear's Bike | Permalink | Comments (0)

Olympus E-P1 と Leica M マウントレンズ : その2 - Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 ZM


iPhone 3GS photos
Originally uploaded by digitalbear.

E-P1 の操作にも慣れつつ有り。この前のエントリーの通り、G1 / GH1 と比較するとマニュアルレンズのフォーカス手順がこなれていない面もある E-P1 だが、慣れてしまえば日々の道具として手放せなくなる。Nokton 50mm f1.1 で出来上がる画像は個性的で面白いが、その重量では日々装着する訳にもいかず、軽量な M.Zuiko レンズの 17mm (作例はこちら), 14-42mm (作例はこちら)を付けて持ち歩く日々が続いた。常用レンズで描写能力が高いものを、と探していた所、コシナ製の Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 の中古美品を発見。これなら、E-P1 に装着して 56mm と、ほぼ標準レンズとして常備が可能となる。本日撮影した作例は、flickr set を御参照。(スライドショーは、こちらからどうぞ。)作例からも、本レンズの味わいと描写能力の高さを御理解頂ける事だろう。

Biogon 28mm f2.8 を手に入れたのは、実は今回が二回目。前回は、Contax G マウントレンズとして、であった。G マウント上では 28mm をそのまま使える広角レンズだったのだが、その描写性能の高さとボケの美しさには惚れ込んだ

しかし、その時の惚れ込みが強すぎて、果たして M マウントレンズの Biogon 28mm をフォーサーズ換算2倍の焦点距離で使ったとして、同じ様に楽しめるかどうか、実は懐疑的だったのだ。しかしその疑念は、終日利用して霧散した。このレンズもまた、Biogon 28mm らしい、味わいの高いレンズだったのである。

Nokton 50mm f1.1 と比較し明るさは f2.8 止まりだが、前景、背景ボケの美しさは負けてはいない。被写体にもグッと寄れる。T* コーティングのレンズとして、太陽光がフレーム内に入っても、レンズフレアの発生は最小限。白熱灯の様な強い点光源の場合も、きちんと解像している。今回はまだ夜間撮影を試せていないが、他の Carl Zeiss T* レンズ同様に、美しい仕上がりが期待出来るはずだ。

同じ Cosina Carl Zeiss レンズでは、C Biogon 35mm f2.8 のレンズサイズはさらに小さく、これも E-P1 に良くマッチするが、本レンズの大きさ、重さも E-P1 に装着して自然に収まる。前後バランスや、かちっとした作りによる品質上のバランスも、プラスチック製の M.Zuiko レンズと比較し良いと言える。現在保有しているレンズ群の中では、E-P1 と外出する回数が最も多いレンズとなりそうである。

July 12, 2009 in Bear's Leica Mount Lens | Permalink | Comments (0)

July 05, 2009

Olympus E-P1 と Leica M マウントレンズ : その1 - Voightlander Nokton 50mm f1.1


Olympus E-P1
Originally uploaded by digitalbear.

待望の Olympus E-P1 が発売となった。予約していたツインレンズキットを入手し、早速の試写。Olympus 初の m4/3 レンズ2本は、m.Zuiko Digital 17mm f2.8 (当方 flickr 作例はこちらに)、14-42mm f3.5-5.6 (同様に作例はこちらに)それぞれ出来が良く、コントラスト AF も実用的に使える。特に気に入ったのは 17mm のパンケーキレンズの方。f2.8 の明るさで夜景撮影も得意だ。14-42mm の沈胴ギミックも面白いが、E-P1 の素性であるスナップカメラらしさは、17mm レンズとの組み合わせで発揮される事になるだろう。どちらかレンズを一本だけ、と考えて居られる方は、17mm の方が、単焦点なので決して全ての撮影用途に合うとは言えないが、趣味人カメラ的にはおすすめである。

ただ、純正の外付け View Finder はやや大型で、初回キットには無料で付いて来るので普通はそれを使う事になるのだが、出来れば他社製でより小型の、35mm 焦点距離対応ファインダー装着をおすすめしたい。当方は Canon 製のクラシックなファインダーを利用している。

さてここから本題だが、Panasonic GH1 同様に E-P1 は Leica - マイクロフォーサーズアダプターを経由して、Leica M マウントレンズ三昧のプラットフォームとして活躍する事になる。最初に試すレンズは、6月末にコシナから発売された、Voightlander Nokton 50mm f1.1 レンズ。コンデジサイズの E-P1 に装着すると相当大型に見えてしまうが、実際には通常の標準 50mm レンズサイズである。f1.1 の明るさによる被写界深度の薄さやいかに。本日の作例はこちらの flickr set にて。(スライドショーはこちらからどうぞ。)

Leica M マウントレンズを使う為に必要な E-P1 側での準備としては、Panasonic GH1 と異なり「レンズ無しレリーズ」を OK にする必要等は無い。まずは、MF (マニュアルフォーカス)への切り換え。普通にメニュー経由でも良いが、"Fn" のファンクションボタンの機能割りを MF - AF 切り換え専用に設定すると AF レンズも合わせて利用する際には切り換えが迅速になるので良いだろう。左肩ダイヤルを絞り優先撮影の A モードに設定すれば即撮影可能となる。

そして、背面下部の "INFO" ボタンを数回押して、緑色のフォーカス枠が画面上に現れると準備完了。被写体を背面液晶でフレーミングし、緑色の枠を4方向キーでピントを合わせたい場所に移動。OK ボタンを押すと緑枠部分がまず7倍に拡大され、焦点合わせが楽に行える。更に4方向キー周囲のダイヤルを回すと、10倍拡大表示にする事も可能だ。焦点が合ったら、そのままシャッターを押して撮影しても良し、OK ボタンを押して元の表示に戻しても良し。ただし、Nokton 50mm f1.1 の様に被写界深度がミリ単位で変わる繊細なレンズを使っている場合は、元の表示に戻すとその後のカメラの前後移動で微妙にフォーカスがズレる事も多く、注意が必要だ。

個人的には、Fn ボタンひと押しで、どの情報表示画面からでも、即 MF 拡大モードに入ってくれる設定があると、スナップ時には嬉しいと感じた。現在の設定では「拡大枠表示画面」という MF 専用の液晶表示画面に行かないと拡大してのピント合わせが出来ないので、やや冗長なところがある。このあたりは、次回の Firmware Update に期待したいところだ。

さて、肝心の Nokton 50mm f1.1 の使用感だが、さすがにボディ重量より重いレンズヘビーで、装着しストラップを持ち上げると、カメラは下45度を向くという塩梅。しかし大柄なレンズは左手でしっかりとレンズをホールドする為、むしろ全体のホールド感が高まる、というメリットもある。

マニュアルフォーカスを試すと、正直なかなか E-P1 では扱いが大変な部分も。1m 近い近距離撮影の場合は前述したミリ単位のピント合わせになるので、画面拡大後カメラの前後移動に気をつけないとピントがずれる。この場合は、液晶表示を戻さず、拡大表示でピントが合った状態で即シャッター押し下げ、の方が良さそうだ。ひとつ気になったのは、無限遠側の合焦ポイントが、リングを目一杯回して横8マーク(無限遠)にあわせたところより、実際にはちょっと手前あたりにある様子が画面で確認される事。かなり遠くの被写体でも、無限遠ポイントのズレがあった。これはアダプターの問題なのかもしれないし、絞りを F5.6 以上にして余裕を持たせると直るので、そういう味付けなのかもしれないが、かなり気になる部分ではある。

以上の通り、取り扱いがラクチンな Olympus 純正 AF レンズと比較すると、近距離も遠距離もフォーカシングにかなり神経を使う重いレンズなのだが、f1.1 の明るさの前ではそうした各種欠点がが許されてしまう。これまでは難しかった、日暮れ後の公園にいる近隣の猫も、しっかり撮影出来てしまうのだ。

m4/3 換算 100mm の中望遠レンズになるので、今後はポートレート撮影等でも活用してみたいが、扱いが難しい故に使いこなしに真剣さが増す、練習を積みたい、そういうレンズである。軽量級 E-P1 との組み合わせで、レンズ重量は相殺され、仕上がりのシステムとしては重過ぎない点もポイント。Leica Noctilux 50mm f0.95 f1.0 はちょっと高くて手が出ないが、f1.0 近い明るさの M マウントレンズを是非試してみたい、そういう挑戦者におすすめしたい組み合わせだ。

July 5, 2009 in Bear's Leica Mount Lens | Permalink | Comments (0)