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June 27, 2010
RICOH GXR に10倍ズームの P10 28-300mmカメラユニットを装着
RICOH GXR 用交換カメラユニットラインナップに、登場が待たれていた 28-300mm f3.5-5.6 10倍ズームが6月初旬、追加された。これでようやく、3本のカメラユニットが揃った事になる。RICOH CX3 の CMOS やレンズがベースとなっているとの事で、「それなら別途 CX3 を買えば良いのでは?」と、かつて CX3 ユーザーだった当方ですら考えていたのだが、実際に利用してみると GXR の高機能ボディをベースとする事での付加価値をじんわり実感出来る。CX3 の小型筐体では、なかなか味わえなかった「ボディの安定性」を、GXR の大型グリップで実感出来る点もポイントだ。とりあえず1日じっくり使ってみたが、不思議な事に CX3 とは全く別のカメラを利用している感覚なのである。本日の作例は、こちらの flickr セットを御参照。(大きめ画像の作例スライドショーは、こちらからどうぞ。)RICOH もユーザーからの質問に応えるべく、公式サポートページで P10 カメラユニットと CX3 の違いを詳細に説明している。大きな特徴部分は共通だが、細かい部分で結構違う事がわかる。実際に利用していて違いを実感するのは、完全自動露出制御の CX3 に対し、GXR + P10 の組み合わせではシャッター速度優先、絞り優先、マニュアル撮影といった多彩な露出制御を行える点である。GXR は GR Digital を更に進化させた様な背面ボタン配置となって居り、GR Digital を利用していると、細かい設定を行うにも迷いが無い。
丁度本エントリの前にレビューした Sony NEX-5 とは好対照で、詳細撮影設定を、直感的にわかり易い操作で行う事が出来る。GXR 独自の左上「DIRECT 」ボタンを押すと、デジイチで多く採用されている「コンパネ表示」的な撮影設定一覧アイコンが表示され、そこから設定変更が可能なのである。勿論 GR Digital 同様、右親指位置の ADJ ボタンからでも殆どの設定変更が可能である。
前方からのショックに堅牢に対処可能な自動開閉の花弁型レンズキャップ、 LC-2 を組み合わせると、撮影前のキャップ付け外しの手間も無くなり、GXR + P10 カメラユニットの組み合わせは、コンデジとデジイチの中間に位置する上級コンパクト機の中でも、スナップ対応機としての実用度が大幅に上がる。上級コンパクトクラスで、10倍ズームレンズを組み合わせてこのサイズ、というのは、常時持ち歩きたくなるカメラとしての必要十分条件を備えている。
更に驚くのは、GXR をより広いユーザー層に販売する為にか、RICOH は GXR ボディ + P10 カメラユニットキットの価格を驚くほど廉価に抑えている点だ。NEX の登場で背水の陣、という見方も出来るが、GXR に賭ける RICOH の意欲が伝わる価格設定ではある。
ポケットに常時入れて置いて気軽に使える CX3 も良いが、持ち易い大型グリップによる安定撮影と細かい撮影条件設定を楽しめる GXR + P10 の組み合わせも、ハイアマチュア向けには見逃せない。より繊細で高品質な撮影は、大型 CMOS を採用した A12 50mm カメラユニットを利用すれば良いが、常時装着して使うレンズは今後、この P10 28-300mm になりそうだ。
June 27, 2010 in Digicame Cabin | Permalink | Comments (0)
Sony NEX-5 携行性抜群だが、評価が難しいカメラ
Sony NEX-5 body and lenses
Originally uploaded by digitalbear.
レンズは、少し描写が甘い気がする。日中の撮影でも、夜間の撮影でも、単焦点/標準ズームそれぞれにキリッとした描写となるケースが多くは無い。しかし、価格を考えると、それは仕方が無い所なのかもしれない。勿論、APS-C と大きな CMOS なので、コンデジを長く利用して来た、全くデジタル一眼を利用していないユーザー視点からは、撮影写真を拡大した時の Detail の写り込みは、尋常で無く感じられるだろう。普通に使えば、普通に撮れる、そういうレンズがまずは装着されている。
本体を超小型化した分、レンズは相対的に大きく見える。しかし、光学手振れ補正機能を内蔵しているズームレンズには、かなり小型化に苦労してデザインされた様子が伺える。外装の質感も素晴らしく、単焦点レンズ好きの当方としては 16mm を多用するつもりだったのだが、最近は標準ズームを装着して外出する頻度が高くなっている。
設定変更を行うボタン類は右手親指で操作出来る範囲に集中、シンプルで潔い。携帯電話や、コンデジを多用していたカメラ初心者なら、あまり迷わずに使える事だろう。一方で、撮影設定を度々変更するハイアマチュアから見ると、一番不満を持つのはこのボタンの少なさ、だ。WB の変更ひとつでも、階層深く入らねばならず、カスタムボタン設定等も無い。中/上級ユーザーは、このあたりで NEX の購入を見送るケースが多い様だ。
しかし、基本的にオート設定で撮る、コンデジより Detail が写るスナップ機、と位置づけてしまえば、あとはシャッターを押すだけだ。シャッター音も独特で、普通のデジイチのシャッターを二回切った様な音が、一度のシャッターで表現されている。このあたりも好き嫌いが分かれる所だろう。このシャッター音には、当方も購入し3週間程が過ぎたが、未だに慣れる事が出来ていない。
スナップカメラとして便利なのは、液晶を上下にチルト出来る機構。小型筐体で良くぞここまで、という位、液晶は自在の角度に設定出来る。ローアングルでも、ハイアングルでも、輝度が高く美しい液晶とともに使い易い。下位機種の Cyber-shot への搭載もお願いし度い位の便利な仕組みである。
Cyber-shot HX5V で当方が多用している「手持ち夜景」機能や「スイングパノラマ」機能を、APS-C の大型 CMOS で実現している点も評価出来る。さらには、Sony αの上級機譲りの機能として、オート HDR 機能も有り、これは今後作例を増やして行きたい所である。(オート HDR を使わないノーマル撮影作例はこちら。)
以上の通り、ノーマル状態では、超小型軽量である点以外は、レンズ品質に基づく画質でやや満足しきれない部分があり、そこそこの評価となってしまう NEX-5 なのだが、当方が期待しているのはもうすぐ到着する Leica M マウントアダプターとの組み合わせ。マイクロフォーサーズでは焦点距離が2倍になってしまった Leica レンズが、NEX の APS-C の CMOS との組み合わせでは、1.5 倍の焦点距離で利用可能となる。35mm 広角レンズが、ほぼ標準レンズとして利用出来る様になるのは嬉しい限り。マウントアダプターの到着を待って、再度評価してみるとしたい。世界最小サイズボディで、Leica M マウント交換レンズを利用可能なデジタルカメラシステムが、もうすぐ完成する。
June 27, 2010 in Digicame Cabin, Sony NEX-5 | Permalink | Comments (0)
June 06, 2010
大船軒、日本初のサンドイッチ弁当に歴史有り
東京在住の当方でも、「鎌倉ハム」のブランドは良く知っていたのだが、お恥ずかしながら「大船軒のサンドイッチ」は昨日まで知らなかった。LA からの出張長旅のあと、NEX 内で小腹が空いて、車内販売で手にしたのがこれだった。パッケージもレトロで目を引くが、当方的には「鎌倉ハム ボンレスハム使用」に惹かれて、いつもなら久しぶりの日本でおにぎりを買い求めるところ、何故かこのサンドイッチを手にしたのだ。5百円と車内弁当にしては廉価だが、食べてみるとハムのクオリティはコンビニ等で売っているハムサンドイッチ等を凌駕。しっかりした厚みで、食べ応えがある。マスタードの味わい、パンのしっとりしたやわらかさも絶妙だ。ハムサンドが4切れ、チーズサンドが2切れ入っているが、このバランスも飽きさせぬ様に良く考えられている。ハムを2切れ食べては1切れチーズを、という塩梅である。これは旨いねぇ、と感心して、帰宅してググってみると思わぬ歴史が。本製品は明治時代に日本初の駅弁サンドイッチとして一世を風靡し、更にはサンドイッチが売れて売れて、それにより鎌倉ハム社が誕生したという、意外な歴史があったのだ。詳細は同社の歴史御参照。
鎌倉ハム誕生の経緯は、まるで Apple の iPhone が売れたのでコア部品となる A4 CPU メーカーを買収した(メタファーが IT 業界)、という具合で良く理解出来る。原料となる品質の高いハムの供給が足りないと、いくらでも作るだけ売れる製品の販売が止まってしまうのだ。
しかし、その後日本中の駅でサンドイッチ弁当が出現し、差別化の為に大船軒は、今度は「鯵の押し寿司」弁当を開発する、という歴史の推移も興味深い。ひとつの製品の成功に寄りかかっていては他社が追随するので日々の研究開発が重要、という点も IT 業界と同じなのである。
旨い有名弁当の裏に、苦闘の歴史有り。各地の駅弁の歴史を知りたくなった。それにしても日本では、こういう廉価な製品も品質が高く、美味しい。政治も経済も不振の我が国だが(わずか5日間米国出張している間に首相が鳩山さんから菅さんに変わってしまったのには驚愕した。)、海外に住めない理由は、これに尽きる。
June 6, 2010 in Entertainment Cabin, Gourmet Cabin | Permalink | Comments (0)
120グラムの超薄型液晶手書きタブレット、Boogie Board
出張に携行した iPad の重さをひしひしと感じている時に、米国版「王様のアイディア」、Brookstone で発見したのがこの Boogie Board(ブギーボード)。22cm x 14cm と小型で、厚さは 3mm 強、重さも 120g ほどしか無い。調べてみると日本でも、発売開始の本年2月頃に Ascii.jp 等で先端モバイルユーザーを中心に話題となっていた様だが、米国ではマス向け販売チャネルで手に入る様になった。機能的には iPad 等には比べるべくも無い。なにしろ価格も US$ 35。しかし、ある意味 iPad より実用的に使える手書きタブレットなので、簡単に御紹介を。機能はシンプル。付属のペン、あるいは爪の先(本タブレットは感圧式)等で、画面に文字や絵を書くだけ。そう、卓上で使えるミニホワイトボードというか、電子黒板なのである。ポイントは消去スピード。上部の厚みのある部分にある、一見デザインにしか見えない円形ボタンを押すと、一瞬にして書いたものがフラッシュし、消えてしまうのである。記憶用メモリーは備わって居らず、消したらそれまで。その「はかなさ」が、このタブレットを新しいものに感じさせる。表示には電力を使わず消去時のみ。5万回消すまで使える、電池交換不可仕様だ。(どうせなら電池交換可能にしてくれるとよりエコ度が上がったのだが。)
人間不思議なもので、簡単に消せると思うと、どんどん書き込んでしまうのだ。昨日子供達に使わせてみると、書いては消し、を何度も繰り返していた。家庭では、子供のイタズラ書き用、家族内コミュニケーション電子黒板として、重宝する。
そして、オフィスでは、電話メモなどこれまで紙を無駄に使っていた用途で Boogie Board は使える。白板が無い会議室で、机の上で皆でチャートを書き入れながら会議する事も可能だ。iPad を同様の用途に使える気もするが、タッチパッドの感度が良すぎる iPad は、センシティブに扱う必要がある。少し手の端が触れただけでも、液晶画面が反応してしまう。Boogie Board は多少乱暴に扱っても大丈夫だし、何より良いのはちょっと触れただけでは画面が反応しないこと。強く押したペン先や爪先にしか反応しないので、本当に紙の様に使う事が可能だ。第一バージョンでは、保存するとなると iPhone のカメラで撮影する等しか無いが、将来は何枚も書いたものを記憶する、ノートがわりになる製品の登場も期待される出来である。
iPad を手書きノート代わりに使ってみたいと購入し、挫折した方には是非おすすめしたい。Boogie Board と接写が可能な携帯カメラがあれば、とりあえずは軽量電子ノートとして実用的に使えるはずである。
@jetdaisuke 情報では、日本国内でも輸入モノを購入可能となっている様だ。ただ、輸入の手数料でかなり高くなってしまうので、正式な国内販売を待つ方が良いだろう。米国では Amazon.com が大きく扱っている様なので、Amazon.co.jp での販売に期待。
June 6, 2010 in e-Gadget Cabin | Permalink | Comments (0)


