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August 27, 2010

Canon PowerShot S95 ファーストレビュー。Panasonic Lumix LX5 との使い勝手の違いなど。


Canon PowerShot S95
Originally uploaded by digitalbear.

f2.0 の明るいレンズを有するコンデジ第一世代、PowerShot S90 から1年を経て、PowerShot S95 が登場。S90 も良いカメラで愛用していたが、S95 は細かい所がユーザーの使い勝手に合わせて改良されている。手に取ってすぐに気付くのはマットで握りやすくなったボディ塗装。初代はツルツルの表面で美しくはあれど滑って落としてしまうのでは、というボディ材質だったが、二代目は持ちやすいザラザラ感のある塗装に変更されている。これで小さくても良いので前面にグリップ部品があれば完璧なのだが、今回も残念ながらそれは見送られた。DP1/2 用には 3rd Party から高品質な後貼りグリップが発売されているので、S95 にもそれを期待したいところではある。外装で目に付く変化は、RING Function ボタンと ON/OFF 電源スイッチ位置の左右変更。手前に電源スイッチが来た事で、電源オン時の間違いが激減。ユーザーの声に応えた良い変更である。そして、良く見ないと気付かないのだが、S95 では 首からストラップをかけて使い易い様に、天板左右両方にストラップ穴が開いている。更にボタン類を使い始めると、初代で使いにくかった背面回転ダイヤルのクリックが少しだけ固めになって、メニュー操作時に目的項目を通り過ぎてしまうミスが出ない様になった。等々、小さいが重要な改善が、各所に見られるのである。S90ユーザーにとっても、注目すべき後継機である。本日短い時間で撮影した夜景作例は、こちらの flickr set を御参照。やや大きめ写真のスライドショーは、こちらからどうぞ。
作例からもおわかり頂けると思うが、暗所を明るく撮影出来る映像エンジンは、S95 で更に強化が図られている。あえて言うなら、レンズの差なのか、Panasonic Lumix LX5 の方が暗所撮影でも画像のキレはより感じられるのだが、非常に暗いシーンで感度を上げて、ノイズを押さえ、画像の明るさを電子的にゲインする高感度機能は、Canon が優れている様だ。普通ならフラッシュ無しの手持ち撮影がほぼ不可能な程暗いシーンでも、ここまで撮れてしまうのか、と驚かされる事もしばしばだった。

S90 でそうしたのと同様に、レンズ周囲の前面リングには、露出補正機能を割り振った。ズームレバーはシャッター周囲に付いているし、ISO や White Balance は比較的動かす機会が少ないので、最も頻繁に撮影時に変更する露出補正を前面リングで操作すると具合が良い。フラッシュ・ユニットの上げ下げは、S90 と同様にモーター駆動となっているが、LX5 の様にバネ式にして跳ね上げる簡単な仕組みでも良いのに、と再び思ってしまった。高速でフラッシュの出し入れを行う事が出来るので、ギミックとしては面白いのだが...あまり電子的に操作する必然性を感じない部分である。

この大きさで、MPEG4 (MOV ファイル)の動画撮影が出来るというのも S95 の良い部分であろう。Mac を母艦に使っているユーザーなら、AVCHD 動画ファイルと違って、iPhoto で直接動画ファイルを読み込める点がメリットになるはずである。PCM ステレオ録音に対応している、という点も見逃せない。

本カメラのオプションで、迷ったが購入して良かったと思えるのは専用ケースの PSC-2900。首にかける革ストラップが付属し、スナップ時にすぐに開けるマグネット開閉のケースとセットになっている。前面の蓋には、S95 のレンズがちょうど隠れる丸く薄い溝が切ってあり、蓋をするとフラットに携行可能となる点も味噌だ。これは中々良い。

1週間前に発売された Lumix LX5 とどちらにするか迷っている方も多いと思われるので、両方を使っている当方の主観的感想をお伝えすると、画像の美しさ、明るさ重視なら、テレ端のレンズも明るい LX5 をお勧めする。ライカレンズの画像のキレは、好みはあろうが、Canon レンズに勝っている様に思える。EVF を装着出来る点も、LX5 のメリットであろう。

しかし、携帯電話や初級コンデジよりも美しい画像が撮影出来るアッパー・コンデジを毎日鞄に1台は入れて置きたい、というニーズには、PowerShot S95 のコンパクト・ボディがしっくり来る。この大きさ、重さなら、常時鞄に入れて置いても邪魔にならない。そして様々な撮影シーンをそつなくこなす映像エンジンのおかげで、それなりに満足できる写真が撮れるはずだ。

アーティスト志向なら LX5、気軽な街角スナップ派なら S95、いや、もっと端的に言うなら、気合を入れて綺麗な写真を撮影する LX5、気合を抜いて撮影してもそこそこ綺麗に写る S95、というのが当方が両機を使って得た感触である。当方的には、撮影ニーズに合わせて両方必要、というのが正直なところなのではあるが。

August 27, 2010 in Digicame Cabin | Permalink

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