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October 31, 2011
FUJIFILM X10 の夜間撮影性能に度肝を抜かれるというファーストレビュー
スナップ撮影は RICOH GR Digital IV (GRD4) を入手して、これで十分と思っていたのだが、GRD4 を購入時にどちらにするか迷った FUJIFILM X10 の評判が気になっていた。ネット上でレビューをいくつか見ると、明るいズームレンズの性能についての評判が良いのである。当方の好みとして最近は、広角または標準の「単焦点レンズ」を装着したコンパクトカメラ(GRD4 や、Standard Prime を装着した PentaxQ) にフォーカスしていたので、X100 の後に現れた、一回り小型のコンデジ標準ズーム機種の X10 は当初、購買予定ターゲットからは外れていた。シャッター音がやや華奢な点も、X100 と比較して少し残念感があって、どうも買う気にはなれないでいたのだ。しかしそれでも、X10 が気になって仕方が無い。店頭でいじり回す日々が続く。どうにも仕方が無いのでいくつか旧機種を提供し、X10 を手に入れる事にした。そして気になっていた理由は手に入れて良くわかった。
X10を手に取ると、X100 同様に金属削り出しのパーツが多用されていて、ボディ品質の高さがまず指先に伝わる。X100 より一回り小さい筐体は、携行性能をアップするとともに、親しみ易さを伝えている気がする。
レンズまわりのズームリングを回転させ、ズームがせり出すと電源がオンになる。この動作は自然で非常に良い。ボタンで起動するカメラの事を忘れたくなるほど、素晴らしい UI であると言えよう。街角でスナップ写真を撮影する時に、こういうショートカットで起動するという機動性が武器になる。そして、アナログダイヤルの配置もナイス。最近コンデジではタッチ液晶が増えて、撮影モードをタッチ液晶上で切り替えねばならない機種も増えているが、モードダイヤルはアナログが一番使い易い。そして更に嬉しいのが、撮影時に多用する露出補正が専用ダイヤルとして設定されている事。しかもそれぞれのダイヤルのクリック感、品質が高い。手抜きが無い。
X100 用ケースと同様に、X10 用ケースもマグネットで下部を固定する速写タイプ。X100 でも気に入ったケースだが、X10 でも吟味した結果やはり導入を決定。皮のストラップが同梱されているが、出来ればストラップは別売りにしてコストを下げてもらえると有り難い。
ケースを閉めるとこんな具合になる。レンズ保護部も固い材質のレザーを利用している為、スナップに利用する場合は金属製のレンズキャップを外した状態で、このケースに入れると良い。ズームリングを回すとスイッチオンのギミックと会わせ、街角スナップには最強の組み合わせになる。
実際に撮影を開始して、驚くのが暗所の撮影性能。肉眼で見て非常に暗いシーンでも、増感してそれなりに明るく見える写真に仕上げてくれる。その一方でノイズも押さえられている。キャノンの高価な一眼レフを使うとこういう夜間撮影が出来たよね、という感じで、高感度を気持ちよく使えるのである。
28-112mm で f2.0 - f2.8 と、広角端から望遠端まで明るいズームレンズだが、それぞれの端で切れ味も悪くない。暗い場所で街の灯りを頼りにズーム撮影、といったシーンでも、手ぶれ無くしっかり写せるのは、高感度性能の良さ x レンズの明るさの相乗効果であろう。112mm 望遠で撮影すると、背景ボケも良い具合になるので、夜間の望遠端ズームレンズ撮影をついつい行いがちになる。
いつもの中野の海鮮居酒屋、ウロコの前では 28mm 広角端での撮影。コーティングも良いのか、にじみの少ない鑑賞に耐える写真が出来上がる。2/3 インチの小さな CMOS のカメラで撮影していることを、ついつい忘れそうになる。
とりあえずは夜間スナップ撮影を中心に行ったが、ピントを外すケースも少なく、優秀なスナップカメラだ。多少の視差は我慢せねばならないが、光学ファインダーも視度補正付きで内蔵されている。これも速写には嬉しい装備である。明るいレンズと暗所撮影性能の高さで、夜間の望遠端ズームでの撮影を多用可能、という新しい領域に我々をいざなってくれる。
今回撮影した作例写真は、こちらの flickr set にまとめているので、よろしければ御参照下さい。やや大きめ写真のスライドショーは、こちらからどうぞ。
October 31, 2011 in Digicame Cabin, FUJIFILM Cabin | Permalink














