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November 27, 2011
デジクマ的カメラ・オブ・ザ・イヤー2011
12月号のカメラ専門月刊誌「日本カメラ」は、2011年のベストカメラの特集。複数のカメラマンが、トップ5のカメラを自薦し、その総合得点で順位を出す、という民主的な方法。結果、当方としてはなるほど、と納得出来る1台が今年最高のカメラとして選出されていた。この方法はいいね、と、早速こちらでも、今年のベスト・デジカメ・トップ5を選んでみる事に。と言っても、日本カメラのプロカメラマン達程広範にカメラを見ている訳では無く、あくまでデジクマ的な趣味と独断なので、その点は予め御承知置き頂き度い。選出の基本ルールとしては、1. 当方が実機購入し、なんらかのブログ評価や flickr サンプル写真投稿をしていること。 2. 本日(2011年11月26日)時点で、売却せず手元に持っていること。 3. 本年のベストカメラとして傑出した光学/デジタル的特徴を有していること。以上3点。それではまず、第五位から。
第五位に輝いたのは、Canon IXY Digital 410F。薄型/軽量で携帯性能に優れたコンパクトデジカメだ。常時鞄の中に入っていた日数としては、他のデジカメを押しのけて圧倒的な1位。昨今は Pentax Q もその位置に割り込みつつあるが、薄いながらも 24mm f2.7 と明るい広角端と夜間撮影に強い DIGIC で、スナップカメラとして不動の地位を獲得している。12月8日に PowerShot S100 が発売されるとやや順位が危うくなりそうだが、手に入れ易い価格といい、毎日利用するコンデジとして右に出るカメラは無かった。当方ブログエントリーは、以下を御参照。
・史上最強の常時携行超小型コンデジ Canon IXY 410F、Eye-fi X2 カードと iPhone4 で、軽装の夏対策
第四位は、30年の年月と、HOYA や RICOH にカメラ部門が買収されるという苦難を経てついに Pentax 技術陣が世に出した、Digital auto 110 とも言える PentaxQ。まさかこのサイズで 1/2.3 インチ CMOS を入れたレンズ交換可能なカメラが発売されるとは、古くからの auto110 ユーザーは皆驚喜したに違いない。ズームレンズの描写は今ひとつだったが、このサイズで f1.9 の標準レンズの描写はなかなかのもの。上級デジイチの機能を惜しげも無く入れた機能てんこ盛りも、Pentax らしい思い切りだったと評価出来る。超小型ながらもしっかりしたボディの造りもさすが職人集団 Pentax。常時持ち歩ける超小型デジイチとして、新たな市場を切り開いた姿勢を高く評価したい。
・ナノ一眼 PentaxQ、21世紀 auto110 デジタルの完成度
さて、ここからはトップ3。正直、1〜3位はかなり迷った。なぜなら、それぞれに用途が異なるカメラだからだ。すべてトップカメラと言っても良い素晴らしさを誇るマシン達であるが、あえて順位をつける事にしよう。第三位は、Fujifilm X10 に。最近入手したばかりのカメラだが、1台だけカメラを持って撮影に出かける時に手にするカメラとして、出番が非常に高くなっている。35mm 銀塩カメラ換算 28mm f2.0 - 112mm f2.8 と広角から望遠迄明るいズームレンズに、クラシックな外装。そして素晴らしいのがズームリングを回すとスイッチオンになるスナップ対応カメラである点だ。スナップカメラとしては RICOH GR Digital IV を多用するつもりだったのだが、結局外出用に選ぶのは X10 ばかり。外見だけでなく、レンズや画像エンジンにも、新カメラながら成熟された技術が投入されているのは、長い歴史を持つフジフィルムならでは。X100 も光学ファインダーと EVF の融合という離れ業で素晴らしいが、弟分の X10 も高い注目に値する、身近な高級コンパクトである。
・FUJIFILM X10 の夜間撮影性能に度肝を抜かれるというファーストレビュー
そして第二位!これは Steve Jobs が遺した iPhone4S の 8M 背面カメラに贈呈したい。日本カメラでもあえて iPhone を選出しているカメラマンが居たが、当方も 4S になってカメラとしての性能向上が多々見られたこともあり、あえて今年の Top5 の上位に入れる事にした。f2.4 相当と言われる明るいレンズになり、8M のピクセル数になって、暗い室内等でもノイズが少ない美しい写真を撮影出来る様になった。iOS の最新バージョンでは、音量ボタンをシャッターにしてしまうギミックも整え、操作性の向上も大きな得点となった。鞄に常時入れているデジカメは別途あっても、レストランでの料理の撮影などは、どうしても iPhone4S に頼る事になり、自然と撮影枚数も増える事になる。今後1千万画素に近づくと、ちょっとしたコンデジを凌駕する様な絵を生み出す事も可能になるだろう。iOS アプリによる、iPhone4S 内で完結する多彩な画像編集機能やネット上への投稿アプリ等まで含めて、上位に位置づけるべき1台である。
そして、栄えある2011年ベストカメラはっ!!ダラララララララ...(ドラム音)
多くの素晴らしいデジカメが誕生した2011年、第一位に輝いたのは、Panasonic Lumix G3!...ではなくて、その前についている Panasonic Leica DG Summilux 25mm f1.4 レンズ!!!なのでありました、デジクマ的には。「なんだ、他はカメラボディなのにレンズが1位!?」と苦情を呈する方も多いかと思いますが、当ブログ上の勝手選出なので緩やかに許して頂くとして、さて、なぜこのレンズが第一位なのか。
かつて 4/3 上で利用していたより大柄で 500g 近くあった Summilux 25mm f1.4 の描写をそのままに小型・軽量化、価格的にも micro 4/3 ユーザーに購入し易くした、「普段ユースで楽しめるライカ品質レンズ」が、この小型ズミルックスレンズなのである。最近の micro 4/3 ボディなら Olympus, Panasonic どちらの筐体に装着しても、安定した美しい描写とボケが楽しめる。ナノコーティングをこの価格帯のレンズに施した事も評価したい。他のカメラ専業メーカーではここまで踏み込む事は、レンズラインナップの差別化上、難しいはずである。大事な撮影機会には、コンデジを置いてこのレンズを装着した m4/3 カメラを連れて行く、最近はそういう事になっている。組み合わせボディとしてはどうやら Panasonic GX1 あたりがベストマッチと思われるが、それは今後の当ブログのレビューに注目して頂き度い。
・LEICA DG Summilux 25mm f1.4 という、究極の標準レンズに辿り着く
2011年のベスト5カメラの選出を終えて気付くのは、重く大きな光学ファインダー系デジイチが一台も含まれていない事。日本カメラでの上位カメラも同様の傾向が見られたが、今年はそういう意味で大きなうねりが押し寄せた年だったのかもしれない。大きく重いカメラは、少しずつ、軽く高性能なデジタル技術に置き換えられて行く。iPhone4S や PentaxQ が生み出す画像を見ていても、その流れを感じざるを得ない。
勿論、光学ファインダーの上級デジイチにはそれなりの役割があって、中・上級ユーザーには支えられて行くだろう。しかしボリュームゾーンは一挙に光学ファインダーでは無い、新しいデジタル世界に突入して行く。発売が待たれる、後でフォーカスを決められる新ジャンル・筒型デジカメ、Lytro も、カメラの概念を新技術で打ち破るものとして、新世代デジタルカメラをリードして行くのかもしれない。2012年は、「従来のカメラの形をしていないカメラ」がより注目を集める事になるかもしれない。デジカメ新技術ウォッチャーとして、楽しみな Year of the Dragon になりそうですね。それでは良いお年を。(おっと、2011年はまだ1ヶ月ありますぞ。)
November 27, 2011 in Bear's Diary, Digicame Cabin | Permalink
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