May 21, 2012

2012年5月の金環日食を、Olympus OM-D と Zuiko 200mm f4 で撮影する

Annular Solar Eclipse Watching in Tokyo, Japan

5月20日、金環日食の前日。明日の天気予報はなんということか、曇り、だという。しかしわずかな可能性を信じて、最後の機材チェックを実施。太陽の動きを追う為の観察用サングラスは家族用も含め Kenko 製を二つ。メインカメラは、Olympus OM-D。メインレンズは、某国エージェント氏譲りの Zuiko 200mm f4のアナログ望遠レンズ。先日のスーパームーン撮影でも活躍したコンビだが、カメラは 1/4000 秒までのシャッターを備え、レンズも f32 迄絞る事が出来る。これに日食用フィルターを組み合わせれば、撮影システムはほぼ完成。1/10万に減光出来る専用ND フィルターは、ねじ込み式ではなく虫眼鏡型の、マルチカメラ/レンズに対応可能なものを選択。

Annular Solar Eclipse Watching in Tokyo, Japan

このフィルターを購入する前に手違いで、1/16 減光の ND フィルターも購入してしまった。その後、これでは日食撮影には危険と知り、当日は使用しないつもりだったのだが、実はこの 1/16 フィルターが本日朝、一番活躍する事になった。不思議な巡り合わせである。

East of Tokyo Sky Before Solar Eclipse

そして金環日食当日、5月21日の朝5時半に起きて、恐る恐る東の空を見上げてみると、まだ太陽の姿は見えないが、雲が高く、薄く、そして時折雲間に青空も覗いている。これは撮影チャンスがあるかもしれない、と俄然元気になるが、横浜/川崎方面からは厚い雲に覆われている、との Twitter 上でのつぶやきも。これは予断を許さない。

Annular Solar Eclipse Watching in Tokyo, Japan

朝食を済ませて、手早くカメラをセットする。しかし早速不具合発見。揃えておいた、万力型の三脚が、手すりにうまく噛み合ない!急ぎ、普通の三脚にカメラをセットし直し、太陽を見上げる。うむ、見える、見えるぞ!これなら撮影も大丈夫そうだ。本日を逃すと、東京で金環日食を見る事が出来るのは300年後、という事を聞いていたので、とりあえずは持ってくれた雲間に安堵。

Annular Solar Eclipse in Tokyo, Japan

そしてとうとう、世紀の天文ショーが始まった。まずは右上から欠け始める。

Annular Solar Eclipse Watching in Tokyo, Japan

用意しておいた小さな穴が開いた鍋を太陽にかざすと、日食型の光芒が!これも事前に報道されていた通り。

Annular Solar Eclipse Watching in Tokyo, Japan

木漏れ日も、日食型に変って行く。本当は最大食時にリング状になる光芒を撮影したいのだが、その時には望遠レンズにかかりきりなので、断念。

Annular Solar Eclipse in Tokyo, Japan

日食が、進む、進む。時折雲がかかるが、それにより太陽の形がよりくっきりと見える様になって来た。

Annular Solar Eclipse in Tokyo, Japan

雀はチュンチュンと騒がしいが、自宅のウサギは、野生を忘れたか全く静かにしている。ウサギには日食は関係無い様だ。猫も普通に歩いている。

Annular Solar Eclipse in Tokyo, Japan

日食が進むと、周囲が暗くなってきた。皆既日食ほどでは無いにしても、明らかに光量低下が感じられる。光量が弱まるとともに、1/10万減光の日食用フィルターでは、強力なはずの太陽光が見えなくなってきた。そうか、雲があるので、さらに光が透過されて弱まっているのだ、と悟る。そしてすぐに、1/16 ND フィルターにスイッチ。絞りは 1/32、シャッタースピードは 1/4000 とマニュアル設定すると、意外にちゃんと写るではないか。

Annular Solar Eclipse in Tokyo, Japan

金環日食まであと一歩まで来た。地上の気温はぐんぐんと下がり、肌寒ささえ感じる様になって来た。太陽の恵みを、金環日食で知る事に。

Annular Solar Eclipse in Tokyo, Japan

そして、午前7時半過ぎ、金環日食は最大食を迎えた。奇麗なリング。1/16 ND フィルターのおかげで、これもはっきりくっきりと撮影が可能となった。少しずつ必要な道具を揃え、スーパームーンで慣れない天文撮影の予行演習を行い、そして今日がクライマックス。事前の予報では、当日は雲で見えないかもしれない、という事だったので、薄雲があったとはいえ、しっかり全てのプロセスを観察出来て大感激。美しい金環日食は強く網膜に、心に、そして OM-D の撮像素子に 刻まれたのでありました。

本日、300枚以上撮影した中からセレクションを行った金環日食写真は、以下の Flickr Set に一部トリミングの上まとめたので、よろしければ御覧下さい。日食の進みがコマ送りでわかるスライドショーは、こちらからどうぞ。(新しい写真から表示されるので、実際の金環日食とは逆順となるので御注意を。)


May 21, 2012 in Bear's Diary, Olympus Cabin, OM-D Cabin | Permalink

May 04, 2012

東京都内で過ごすゴールデンウィーク(その2)、午後4時から行く下目黒への旅

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

一昨日、当方ブログの「東京都内で過ごすゴールデンウィーク、午後3時から行く西荻窪への旅」が比較的好評(総武・中央線沿線在住者内輪受け)だったので、これは休み中に第二弾をやらねばなあ、とゆるやかに考えていたところ、5月3日の本日は朝から土砂降りの雨。せっかくの雨を活用しようと Olympus OM-D の防滴機能の庭先植物撮影チェック等は行ってみたものの、さすがに庭先では「小さな旅」とも言えない。どうしようか、と考えているうちに午後3時過ぎには雨が小降りに。よしゃ、と家から遠く無い場所の旅に想いを馳せたところ、先日の某テレビ番組で、人気歌手の一青窈さんが絶賛されていたラーメン店の事を思い出した。「そうだ、アレを食べに行こう。」当方の東京都内小さな旅の目的地は全て、食べ物次第で決まるのである。いざ、目黒へ。普段通勤で行く恵比寿の隣駅だが、意外に降りた回数は少ない場所だ。そのさらに隣の五反田へは仕事で良く行くのだが。そういう「近いし周辺駅は良く知っているのに、ここだけあまり知らない喪失感」は、当方的には西荻窪に被る。(強引)

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

最近はまっているラーメンは、実はシンプルな東京ラーメン。具材はシナチク、ナルト、海苔など最低限で、スープもしつこくない無化調系、あっさり醤油味。麺はあくまで細く、つるしこで。何度食べても飽きがこない、そういうラーメンに回帰しつつある。番組で拝見したところ、一青窈さんも相当なラーメン通で、しかも、ついついいつも行ってしまうという有名ラーメン店の支那そばは、当方の好みと相当重なる様に見えた。「♪えぇーいーやー目黒でラーメン泣き(字余り)」出来そうなので、目黒駅から雅叙園前を通る小道を颯爽と降りて行く。するとすぐ右手に、目黒では珍しい、以前行った事のあるトンカツ屋を発見。一瞬心が寄り道しそうになるが、初心貫徹と坂を降りて行く。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

坂の途中の面白そうな景色には目もくれず。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

塀をつかむ様に成長している木だけはさすがに気になったので、とりあえずスナップ。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

目黒雅叙園の入口を越え、雨で増水した目黒川を越え。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

山手通りに出てすぐの歩道橋を渡って南下しすぐの場所のはずが、食べログの地図が、実は2月に移転する前の旧店舗の場所だっとわかり、150m ほど大鳥神社方面に戻ると。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

ようやく下目黒の、一青窈がこよなく愛するラーメン店、「かづ屋」に到着。幸いに、雨のゴールデンウィーク中日の午後4時過ぎで、時間も半端、空いていた。(食べログ情報でワンタン麺も美味そうだと知っていたのだが)迷わず支那そば、玉子、瓶ビールを注文。そう、休日は午後4時過ぎからビール、である。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

あまり待たされる事無く、熱い湯気を放つ今回の小さな旅のメインとなる支那そばが到着。いやこれは、美味そうだ。TV を見ていても感じた事だが、スープ下の麺の見え方が整然としていて美しい。具材がシンプルな分、麺が良く見える訳だが、水面下に美しく盛ってある。これは出来そうで出来ない、匠のワザである。食べる前から嬉しくなってしまう。そして一口食べて納得。細麺のコシ、主張しすぎない、でもじわりと効いて来る醤油。シナチクはやわらかく、主役をもり立てる。器の中心には、小ぶりの叉焼。「♪薄紅色の可愛い叉焼のね〜果てない夢がちゃんと」そう、叶ったのだ。ラーメンを食べながら、これだけ楽曲が脳内再生されたのは当方の豊富なラーメン体験の中でも珍しい。そう、下目黒かづ屋は完全に、一青窈さんの歌声オーラに包まれていたのである。そして本当に、美味い。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

麺量もしっかり有り、これで満足のはずだった。店を出て、再び目黒駅方面へ向かう。そして目黒川沿いを渋谷方面へ歩いて抜けるつもりだったのだが、何故か当方の足は継続して、目黒駅方面を目指している。胃の満足感と、頭の目的意識とは全く別に、両足が目黒駅への坂を昇って行くのである...その先には....。

Apple iPhone4S Photos

そう、先ほど通り過ぎた、目黒駅からほど近い路地にある、有名とんかつ店の目黒とんき。当方の足が、ここを素通りしてはいけない、と教えてくれたのだ。なんと忠義深い足であろう。

Apple iPhone4S Photos

さきほどラーメンを完食したばかり、というのに、意思ある足に負けて仕方なく、大きなお店の入口をくぐる。そこに広がるのは、以前も大きなインパクトを受けた巨大カウンターと中央の厨房。高級住宅街の目黒の駅前にして、この余裕ある店舗構成は、老舗ならでは、と言えるだろう。5時過ぎに来ているお客さんは、御近所の老夫婦然とした方々が多い。そう、夕食時間が始まる前の、目黒御近所アワーに間に合ったのである。とりあえずはヒレカツを注文。差し出された新聞を読みつつ待っていると、見事な包丁さばきで食べ易く切られた、パリパリの衣に包まれたヒレカツが登場。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

そう、これがとんきのとんかつ、だ。久しぶりなので涙が出そうになる。久しぶりに来て感心するのは、キャベツ、御飯、豚汁、それぞれが無くなったタイミングの直後に、おかわりはいかがでしょうか、と声がかかるのである。それぞれの客に対する、店員さんたちのホスピタリティ、恐るべしである。さすが老舗。非常に気持ちよく、おかわり迄頂ける。6時近くなると、さすがに店も混んで来たので、また次の目的地に向かうべくお店を出る。ラーメンを完食した事をすっかり忘れて、おかわり迄してしまったが、当方の胃の中では補完的な様で、全く苦しいという事も無い。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

6時を過ぎて、目黒川沿いにも夕闇が。中目黒に近づくと、お店の灯りでところどころ明るくなるが、やはり暗い川面も見えにくい時間帯になって来る。家路を急ぐ様に、渋谷方面に向かう。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

代官山から中目黒に通じる道の、見慣れた風景も夜にはまた別の風情が。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

山手通りと交差する前に、カステラで有名な福砂屋の東京工場を発見。なんとこんな場所にあったのか。しかも店舗直売も有りとの看板に一瞬心踊るが、本日はもう閉まっている様子。ここは次回また、訪れてみるとしよう。

ということで、目黒川沿いを抜け、午後7時には246を超えて、目的地の渋谷地区へ。目黒からは、わずかに1時間程度の徒歩行程なのでありました。桜の頃にはもっと美しいコースと思われるので、次回は4月に挑戦かな。

それにしても下目黒のラーメン「かづ屋」ととんかつ「とんき」、前回の西荻窪とはまた違って、目黒らしい優雅さも感じさせる、大人のBグルメ旅なのでありました。都内で GW を過ごされる方、夕方の小旅行に是非。

May 4, 2012 in Bear's Diary, Gourmet Cabin | Permalink

May 02, 2012

東京都内で過ごすゴールデンウィーク、午後3時から行く西荻窪への旅

Apple iPhone4S Photos

さあ今日は休みを取って出かけるぞ、と決めていた5月1日、ゴールデンウィークの中日。しかし天気はぐずぐず。曇天で、雨が降ったり止んだり。個人的諸事情でどうせ遠くには行けないが、どこに行くとも決めずに午後3時前、西に向かう総武線に乗り込む。荻窪で美味いラーメンを食べるか、吉祥寺でヨドバシあたりを見物するか。行く先を考えながら高架から見える住宅街を眺めていてふと思いついた。そうだ、その間で降りてみよう。

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学生時代、中野から吉祥寺に総武線で毎日通っていたにもかかわらず、あまり降りた事が無く、最も知らない街が西荻窪だったのだ。大学生の頃友人が居酒屋でバイトしていて、そこには数度通った、という程度。しかし、今回寄ってみよう、と決意した背景には、忘れかけていた強い動機があった。そう、以前から気になっていた、「はつね」のタンメンを食べに行こう、それを思い出したのだ。午後5時と閉店時間が早い「はつね」には、普段はなかなか行く事が出来ない。土曜日は開店しているのだが、混雑でスープ切れになると午後4時には閉店、というお店。飛び石連休の中日の平日だからこそ、行くべき場所、だったのである。

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西荻窪の駅は、阿佐ヶ谷や高円寺と構造がそっくり。階段を降りて、南口に出るとしかし、他の駅とは異なる超狭空間の駅前広場が。飲食店が駅に迫っている。吉祥寺側の総武線高架下は西友のスーパーになっていたり、狭い空間をもの凄く器用に使い倒しているという印象。関東大震災の後、東京下町の人が多く移住したと言われる新宿〜三鷹間の中央・総武線沿い駅周辺には、同様に下町色が濃い傾向が見られるが、西荻窪の「建物ぎっしり度数」はかなり高い数値と思われる。

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古い飲食店が軒を連ねる中、徒歩1分以内で、「はつね」がある角に到着。西荻窪の中でも年季が入った建物が多い場所だ。

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午後3時過ぎで昼時間はとっくに終わっているが、はつねにはまだ待ち行列が。当方が並んだ時でも、前に6名が並んでいる。近隣は夕方から開店する Bar 等が多く、駅からすぐだがひっそりとした路地裏。地元中野の路地裏飲屋街も相当古いが、西荻はまた、「良いくたびれ具合」となっている。そう、昭和がそのまま、残っている風情なのである。

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狭い店内には、小さな厨房で真面目に仕事をする店主の姿が。カウンター席は、6席のみ。6名の行列は25分ほどの待ち時間で消化され、店内へ。メニューは麺類だけ。ラーメン、ワンタンメン、タンメン、チャーシューメンとあるが、当方は迷わず、評判の高いタンメンを注文。大盛りは100円増しだが、当方は通常サイズで700円。

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そして座ってからは比較的短時間で、手際の良いご主人の調理を見学しているうちにタンメンが出来上がった。シンプルだが、美しいその姿。スープはあくまで透き通って透明。通常のタンメンは白濁しているものが多いが、ここのスープは本当に透明で、スープ下の麺まではっきり見える。最近話題になった写真で、「海が透明すぎて船が浮かんでいる様にしか見えない」というものがあったが、はつねのタンメンはまさにその状態。スープが透き通りすぎて、野菜が浮き出しているかに見える。天空の城ラビュタ状態のタンメンなのだ(ややおおげさ)。そして評判通りの優しい味。シャキシャキ野菜を、癖の無いすっきりスープが包み込んでいる。麺は細麺だが、野菜が主役なので主張しすぎないシンプルさ。こってりラーメン全盛の昨今、これこそ大人のタンメン。野菜の味をじんわりと楽しめる一杯である。アア、西荻に来て良かった。美味しさに感謝をしながら店を出る。

Apple iPhone4S Photos

再び駅方向に向かい、駅前の道を左に折れると、やはり1分以内で到着するのが有名な焼鳥店、「戎(えびす)」。吉祥寺の「いせや」と並ぶ、大衆焼鳥の人気店だが、これまた話ばかり聞いて訪れた事が無かった。午後4時開店ということで、開店直後でまだ空いていたので、これは、と早速入店。

Apple iPhone4S Photos

午後4時過ぎから、空いている西荻窪の屋台風焼鳥屋でトリス・ハイボール。なんというゴールデンウィーク的ほのぼの感。混雑した観光地に行くより、どんだけ幸福であろう。焼鳥を注文したが、先にポテトサラダとチーズフライが出て来た。これまたシンプルだが美味いな〜。つい数分前に野菜たっぷりタンメンを完食しているが、居酒屋は別腹、なのである。

Apple iPhone4S Photos

焼鳥は、正肉、ささみのネギマを塩で。そしてつくねをタレで。いまどき2本単位でしか注文出来ない焼鳥屋も多い中、戎では1本単位で大丈夫。しかもかなり安い。ほおばってみると、焼鳥の味も吉祥寺いせやより美味いのではないか、と個人的感想。これだけ飲み食いして、お代は1150円。午後4時過ぎの西荻窪飲み屋事情、素晴らしすぎます。

GRD4 Photo Walk from Nishi-ogikubo to Kichijoji

午後3時過ぎに飲み食いしすぎたので、腹ごなしに隣駅の吉祥寺までウォーキング。iPhone 地図で調べると、隣駅だが道順はややトリッキー。五日市街道、水道道路等の幹線道路が、総武線とは斜めに交差している為に、線路沿いに真っすぐ進める道が無いのである。

GRD4 Photo Walk from Nishi-ogikubo to Kichijoji

それでも途中までは、高架下が高度に発達した総武線沿いを歩く。自動車洗車・修理店まであるのにはびっくり。線路沿いの道が途切れて住宅街に入ると、古い歯科医の建物など。

GRD4 Photo Walk from Nishi-ogikubo to Kichijoji

五日市街道沿いを進み、再び総武線と交差したところで線路沿いの道が復活。

GRD4 Photo Walk from Nishi-ogikubo to Kichijoji

鶴亀マークのスーパー横の小道を吉祥寺方向へ。もう半分以上の道のりを踏破しているはず。

GRD4 Photo Walk from Nishi-ogikubo to Kichijoji

高架近くの、古い八百屋さん。なんだか良い雰囲気だ。今や高級住宅街となった吉祥寺周辺だが、庶民的な雰囲気も周辺部には多く残っている。

GRD4 Photo Walk from Nishi-ogikubo to Kichijoji

吉祥寺到着。お約束のアップルストア訪問。前より少し、とんがった品揃えが減った様で、それはちょっと心配でもある。

Apple iPhone4S Photos

吉祥寺のヨドバシカメラ、2階のカメラコーナーでは、パナソニックから営業支援で来て居られる方に、本ブログの書き手であることを発見される。中野フジヤカメラ以外のカメラ店では、初めての「市中デジクマ捕獲」体験で、嬉しくもびっくり。いつも本ブログを読んで頂き、有り難うございます!(ちなみにカメラ用品を凝視(その時は m4/3 レンズ用のリアキャップを探していた)当方の視線で、digitalbear と気付かれた、との事でした。恐縮です。w)

Apple iPhone4S Photos

午後3時過ぎから出かけた、西荻窪〜吉祥寺、2012年ゴールデンウィークの小さな旅の終着点は、夕闇迫る井の頭公園。こちらで Olympus OM-D の高感度性能を試して、吉祥寺いせや総本店公園前店の前を通って家路を急いだのでありました。連休で空いた都内、「普段は行かない御近所を訪ねる小さな旅」、おすすめであります。



May 2, 2012 in Bear's Diary, Gourmet Cabin | Permalink

February 12, 2012

新作デジカメ大集合の CP+ 2012 で、春用カメラにおおいに悩む

SIGMA DP2x Photos

パシフィコ横浜で開催の CP+ 2012(当日の写真は、こちらの flickr set からどうぞ)。今年で参加2回目なので、広い展示場の中でのブースの回り方には随分慣れて来た。直前で各社から新作デジカメのアナウンスが多数あったので、実機に触れて、春のデジクマ・リーグ1軍選手として登用可能な、有望ルーキー・カメラを絞り込む、というのが今回の主たる参加目的。当方の用途からは、本体はあくまでも軽量で、デジタル先進機能とアナログ光学性能が、高次元での融合を果たす機種が望ましい。

Canon PowerShot S100 Photos

結論から言うと、先進性ということでは本当に直前に発表されて驚かされた、上級機 SD1 が持つ46百万画素相当の Foveon Merrill センサーを奢られた SIGMA DP1 Merrill と SIGMA DP2 Merrill (どちらかというと 28mm 広角レンズが f2.8 と明るくなって最短撮影距離が 20cm の DP1 Merrillの方) にグッと心を鷲掴みされてしまった。

Apple iPhone4S Photos


一方で 46百万画素という高画素が繰り出す大容量画像データ処理に耐えるパソコン本体、HDD容量、ネット環境が心もとない現状、実用性では 1630万画素ながら新配列の X-Trans CMOS センサーでローパスフィルターが無く、大伸ばししても美しい画像を記録出来、レンズ交換も可能になったフジフィルム X-Pro1 も実に素晴らしい。両機種に触れて、それぞれ心打たれてしまった。さてどうしよう。心底悩みつつ、今回の CP+ でその他にも実機に触れて気になったリトルモンスター達について、少しレビューしてみたい。



Apple iPhone4S Photos

レンズ系で、事前情報から気になったのは実はコシナ製の m4/3 用 Nokton 17.5mm f0.95。f1 を切る明るいレンズは、以前 Nokton 25mm f0.95 を利用していたのだが、最近標準画角用には Pansonic-Leica Summilux 25mm f1.4 があまりに素晴らしく、かつ AF なので、そちらがメインになっていた。新しい Nokton 17.5mm は、フルサイズ換算 35mm と、カメラファンには嬉しい広角レンズ。それが Nokton f0.95 ならではの薄い被写界深度で楽しめる訳なので素晴らしい。レンズは金属製で小さいがズシリと重く、やや大きめになったが、f0.95の明るい画像には代え難い魅力がある。最短撮影距離も 15cm と寄れるのでナイス。m4/3 システムの価値を再定義してくれるレンズで大注目。

Apple iPhone4S Photos

m4/3 システムの再定義、というと、オリンパス新フラッグシップ機の Olympus OM-D もなかなかの仕上がり。EVF を内蔵し、かつてのアナログ OM シリーズの小型ボディ感を見事に再現。防塵/防滴機能を備えた強いボディも m4/3 システムがこれまで持っていなかった、重要なアウトドア性能。レンズ側でも防塵/防滴が充実して来ると、人気が高まりそうな。個人的には、アートフィルターブラケット撮影で、自分で好きなフィルターのみを選択して実行出来る点が面白いな、と。ただ、キットレンズとなる 12-50mm は、電動ズームへのこだわりはあるものの、ややレンズ本体が細身ながらも長めなのが m4/3 のコンパクトさからして残念ではあるな、と。いずれにせよ、オリンパスは OM-D でブランド再生に向けて頑張って頂きたいので応援。

Apple iPhone4S Photos

Pentax - RICOH と合併した二つのブランドが並ぶ形での展示が行われていたブースで、目を引いたのは PentaxQ のシルバーバージョン、Limited Silver。1600台のみの限定発売ということで、auto110 からのファンは見逃せない1台かも。同時に K マウント用のアダプターも展示されていて、これが出て来ると望遠系レンズとの組み合わせで実質焦点距離 2.7 倍になる PentaxQ は、新しい使われ方が模索されそうな予感。

Apple iPhone4S Photos

事前に見た写真で大きいかな、と思っていた RICOH GXR 用の16百万画素 CMOS 入り新ズームレンズ A16 (24-85mm f3.5 - 5.5 ) は、写りは良さそうなレンズなのだが、実際にとても大きく、GXR のコンパクトさを損なうかも、という懸念が。これなら安い一眼レフを買ってズームレンズをつけた方が良いかな、と悩んでしまいそうな大きさ。ただ、既に GXR を所有しているユーザーには選択肢が増えて良いのかも。

Apple iPhone4S Photos

Apple iPhone4S Photos

他方、事前に写真で見た印象では、もっとコンパクトかと思われた、Pentax K-01 は、グリップ部の厚みを含めかなり大きく、デザインもボクシーで少し奇抜なので、薄型 40mm f2.8 レンズは評価出来るものの、販売面ではちょっと苦戦するかな、という予感。RICOH も Pentax も、最近はやや奇抜デザイン/特殊機能路線に走りがちなところがあるので、中堅のどっしりとした機種をもう少し拡充した方がビジネス的には良いのかも、と率直に感じた次第。

Apple iPhone4S Photos

Apple iPhone4S Photos

コンデジラインナップを魅力的にまとめて来たな、という感想を持ったのは Canon ブース。IXY 1 / IXY 3IXY 420F あたりは、カラーデザインも美しく、超小型ボディで欲しくなる一台。IXY 1 と 420 は、WiFi で iPhone に撮影画像を転送可能で、これも Appleユーザーに訴求するニクい機能。かつての IXY デザインの復刻とも言える IXY 1 / IXY 3 は四角いデザイン、小型で魅力的なのだが、惜しいのはブルーメタリックが美しい IXY 3 は WiFi 対応が無い事。この組み合わせがあれば完璧なのだが。

SIGMA DP2x Photos

Apple iPhone4S Photos

予想外に面白い、と感じたのは Canon PowerShot G1 X。デザインは現行の G12 に似ているが、レンズと CMOS (1.5インチ) がグッと大きくなり、小型 EOS 的な機能をより身につけている。CMOS は 14.1 百万画素で、自社開発との事。28-112mm レンズもこの為に新設計。操作感も良く、レンズ周りのデザインに高級感もあって、これはダークホースとなりそう。コンパクトデジカメに飽き足らず、かといって大型のデジイチを持ち歩きたくない、でもレンズ交換式のミラーレスを買うほどでも無い、という実用志向ユーザーに支持されそうな。

SIGMA DP2 Merril and myself at CP+ 2012, Yokohama, Kanagawa, Japan

と、あまりに色々魅力的な新機種が登場してしまった CP+ でありますが、とりあえずは DP1 & DP2 Merrill の登場時期と価格を知りたいところ。SIGMAからの正式アナウンスを待つとしましょう。

今回の CP+ では、DP2 Merrill の試作機2台が展示されていて、実際に触りましたが、92万ドットになった背面液晶が美しく、シャッターまわりに設定されたダイヤルの操作/クリック感もグッド。マニュアルフォーカスも、これまでの背面ダイヤル方式から変って、沈胴では無くなったレンズ周囲のフォーカスリングを回して、フォーカス中心部を背面ボタンで10倍拡大しながら合焦出来る点が嬉しい新仕様。この大きさと軽さで、SD1 的4600万画素の超美麗映像世界を楽しめてしまうとは...あとは高画素対応の Mac 環境をどうグレードアップするか、システム全体での利用感を探りつつ、楽しみに登場を待つとしましょう。

でも、その前に Fujifilm X-Pro1 や Canon PowerShot G1 X が出てしまうと、そちらも実用的かつ魅力的...と堂々巡りをする2月〜3月となりそうです。うーーーむ。


February 12, 2012 in Bear's Diary, Digicame Cabin | Permalink

December 04, 2011

Sony Reader、Amazon Kindle、そして紙の書籍で Steve Jobs 伝記を読み比べる

Sony Reader vs Amazon Kindle

スティーブ・ジョブズ氏の伝記を、電子書籍、紙の本、日本語、英語...様々な形で読める時代になった。とりあえずはそれぞれ入手して、その Pros & Cons (長所と短所)を確かめる良い機会でもある。まずは、入手に関して。今回最も早く入手が可能となったのは、Amazon Kindle バージョンの、英語版ジョブズ伝。Amazon US Kindle Store から購入手続きを住ませると、順次ユーザーにファイルを送ってくれる。同時接続で回線混雑が生じてダウンロードに不具合が起こったりしない様に、サーバー側がトラフィックを順次捌くという、スマートな購入&ファイルデリバリーシステムとなっている。Kindle の最大のメリットは、Amazon での購入のし易さに加えて、複数端末で利用出来る点。Kindle 専用機で読むのが一番楽ではあるが、それを持っていなくても、iPad/iPhone 用 Kindle アプリで読む事が出来、しおりもネットで共有出来るので、どの端末からでも続きを読む事が出来る。わからない単語があれば、無料で配布される Oxford の英英辞典で、書籍内で意味を調べられるのも便利だ。電子ブックのトータルシステムとしてはやはり、電子書籍に早期から取り組んでいる Amazon に一日の長が有り、現状はこれが一番便利。

Sony Reader

米国出張に行ったので、紙版のオリジナルのジョブズ伝も空港の書店で手に取って、迷った末に購入した。アメリカのハードカバー本は重くてかさばるのだが、表紙の内側の写真など、本ならではの味わいあふれる部分もあり、これは読書用というよりは、ジョブズ本だけに永久保存用として購入した。この重さと大きさでは、さすがに持ち歩く気にはなれない。しかし、表紙に色付けをして、上下に分けた日本のジョブズ伝よりも重厚感はあり、Steve のシンプルな美を求める気持ちが結実したデザインになっている。日本の Amazon からも買えるので(実は米国の空港で買うより、価格も安いと後から発見...)電子書籍で読んだ方でも、手に入れる価値はありそうだ。



Sony Reader

英語版ジョブズ伝をしばらく iPhone + iPad の Kindle アプリで読んでいたのだが、バックライトが強い通常の液晶画面では、電子書籍の長時間読書はやはり苦しい。英語版 Kindle 端末の、目に優しい電子インクディスプレイで読む方が、読み進めるにはずっと目に良いし、疲れが少ない。

電子書籍リーダーとしては、Sony Reader の5型液晶の前機種 PRS-350 (青)を持っていて、これでも読んでみる事にしたのだが、紙版と全く同じプライスで日本語版ジョブズ伝を販売している点でまず、購入ボタンを押すまでに相当悩む事になった。ジョブズ伝は保存版だし、どうせなら日本語紙版書籍を買おうか、という気持ちと行ったり来たり。書店店頭でも書籍を眺めてみて、それでやっと電子版の購入、という時間のかかり様だった。

しかし、購入ボタンを押す勇気を振り絞って日本語電子版を購入してしまうと、電子書籍を日本語で読める喜びはひときわだ。Sony Reader も購入後読みたい本がストアに少なく、長期間放置状態となっていたが、最近やっとコンピュータ側も Mac OS 対応となり(それまでは、Windows PC 経由でなければ、WiFi もついていない前機種 Sony Reader では電子書籍を買えなかった!)、使い易くなった。タッチ液晶は前機種からの Sony Reader の利点で、液晶画面を指でなぞってページをめくる様に次のページに行ける UI はいい。WiFi で書籍購入することもこれならあるだろうか、という事で、Sony Reader の新型 PRS-T1 (黒)もジョブズ伝の下巻から導入。操作感はより軽快になり、何と言っても WiFi があればどこでも新刊本を購入出来るネット対応が良い。おまけでついている Web Browser も、Kindle 端末内蔵のブラウザより出来が良く、まあまあ使える(勿論 iPad2 等には敵わないが、非常用として)。3G 通信対応の上級機種もあるが、当方は WiFi ルーターの IDEOS もあるのでとりあえずは WiFi 対応のみの機種とした次第。

PRS-T1 は、前機種 PRS-350 と電子書籍コンテンツの共有も出来、これまでの投資も無駄にならない。6型画面なら、5型画面では画面が小さく読む気にならなかった漫画コンテンツ(Sony Reader Store では、コミックコンテンツも充実しつつある)も、読み易くなる。筐体重量は、5型の PRS-350、6型の PRS-T1 で実はあまり変らないので、それならより大きい画面でも良いだろう、という事になった。二本指タッチが出来る様になった点も、新型の特徴。Kindle を意識してか、辞書も内蔵し、読書中に意味を調べられる様になった。WiFi 接続環境下なら、Google, Wikipedia による単語検索も書籍読書中にダイレクトに出来て便利。

かくして、現状複数ある読書ツールの中では、Sony Reader PRS-T1 が一番バランスが良いということになり、これで最後迄快適に、通勤鞄に常時端末を忍ばせてジョブズ伝を読了した。さて、残る問題は電子書籍の価格体系。Amazon がその壁を破るのか、日本市場から改革者が登場するのか。早急な革新を望みたい。ユーザーはもう皆、待ちきれなくなっている。



December 4, 2011 in Bear's Diary, Bear's E-book | Permalink

November 27, 2011

デジクマ的カメラ・オブ・ザ・イヤー2011

Best 5 Digikuma Camera of the year 2011

12月号のカメラ専門月刊誌「日本カメラ」は、2011年のベストカメラの特集。複数のカメラマンが、トップ5のカメラを自薦し、その総合得点で順位を出す、という民主的な方法。結果、当方としてはなるほど、と納得出来る1台が今年最高のカメラとして選出されていた。この方法はいいね、と、早速こちらでも、今年のベスト・デジカメ・トップ5を選んでみる事に。と言っても、日本カメラのプロカメラマン達程広範にカメラを見ている訳では無く、あくまでデジクマ的な趣味と独断なので、その点は予め御承知置き頂き度い。選出の基本ルールとしては、1. 当方が実機購入し、なんらかのブログ評価や flickr サンプル写真投稿をしていること。 2. 本日(2011年11月26日)時点で、売却せず手元に持っていること。 3. 本年のベストカメラとして傑出した光学/デジタル的特徴を有していること。以上3点。それではまず、第五位から。



Best 5 Digikuma Camera of the year 2011

第五位に輝いたのは、Canon IXY Digital 410F。薄型/軽量で携帯性能に優れたコンパクトデジカメだ。常時鞄の中に入っていた日数としては、他のデジカメを押しのけて圧倒的な1位。昨今は Pentax Q もその位置に割り込みつつあるが、薄いながらも 24mm f2.7 と明るい広角端と夜間撮影に強い DIGIC で、スナップカメラとして不動の地位を獲得している。12月8日に PowerShot S100 が発売されるとやや順位が危うくなりそうだが、手に入れ易い価格といい、毎日利用するコンデジとして右に出るカメラは無かった。当方ブログエントリーは、以下を御参照。

史上最強の常時携行超小型コンデジ Canon IXY 410F、Eye-fi X2 カードと iPhone4 で、軽装の夏対策

Best 5 Digikuma Camera of the year 2011

第四位は、30年の年月と、HOYA や RICOH にカメラ部門が買収されるという苦難を経てついに Pentax 技術陣が世に出した、Digital auto 110 とも言える PentaxQ。まさかこのサイズで 1/2.3 インチ CMOS を入れたレンズ交換可能なカメラが発売されるとは、古くからの auto110 ユーザーは皆驚喜したに違いない。ズームレンズの描写は今ひとつだったが、このサイズで f1.9 の標準レンズの描写はなかなかのもの。上級デジイチの機能を惜しげも無く入れた機能てんこ盛りも、Pentax らしい思い切りだったと評価出来る。超小型ながらもしっかりしたボディの造りもさすが職人集団 Pentax。常時持ち歩ける超小型デジイチとして、新たな市場を切り開いた姿勢を高く評価したい。

ナノ一眼 PentaxQ、21世紀 auto110 デジタルの完成度

Best 5 Digikuma Camera of the year 2011

さて、ここからはトップ3。正直、1〜3位はかなり迷った。なぜなら、それぞれに用途が異なるカメラだからだ。すべてトップカメラと言っても良い素晴らしさを誇るマシン達であるが、あえて順位をつける事にしよう。第三位は、Fujifilm X10 に。最近入手したばかりのカメラだが、1台だけカメラを持って撮影に出かける時に手にするカメラとして、出番が非常に高くなっている。35mm 銀塩カメラ換算 28mm f2.0 - 112mm f2.8 と広角から望遠迄明るいズームレンズに、クラシックな外装。そして素晴らしいのがズームリングを回すとスイッチオンになるスナップ対応カメラである点だ。スナップカメラとしては RICOH GR Digital IV を多用するつもりだったのだが、結局外出用に選ぶのは X10 ばかり。外見だけでなく、レンズや画像エンジンにも、新カメラながら成熟された技術が投入されているのは、長い歴史を持つフジフィルムならでは。X100 も光学ファインダーと EVF の融合という離れ業で素晴らしいが、弟分の X10 も高い注目に値する、身近な高級コンパクトである。

FUJIFILM X10 の夜間撮影性能に度肝を抜かれるというファーストレビュー

Apple iPhone4 as a 8M digital camera

そして第二位!これは Steve Jobs が遺した iPhone4S の 8M 背面カメラに贈呈したい。日本カメラでもあえて iPhone を選出しているカメラマンが居たが、当方も 4S になってカメラとしての性能向上が多々見られたこともあり、あえて今年の Top5 の上位に入れる事にした。f2.4 相当と言われる明るいレンズになり、8M のピクセル数になって、暗い室内等でもノイズが少ない美しい写真を撮影出来る様になった。iOS の最新バージョンでは、音量ボタンをシャッターにしてしまうギミックも整え、操作性の向上も大きな得点となった。鞄に常時入れているデジカメは別途あっても、レストランでの料理の撮影などは、どうしても iPhone4S に頼る事になり、自然と撮影枚数も増える事になる。今後1千万画素に近づくと、ちょっとしたコンデジを凌駕する様な絵を生み出す事も可能になるだろう。iOS アプリによる、iPhone4S 内で完結する多彩な画像編集機能やネット上への投稿アプリ等まで含めて、上位に位置づけるべき1台である。

iPhone4S カメラ作例 (flickr set)


そして、栄えある2011年ベストカメラはっ!!ダラララララララ...(ドラム音)

Best 5 Digikuma Camera of the year 2011

多くの素晴らしいデジカメが誕生した2011年、第一位に輝いたのは、Panasonic Lumix G3!...ではなくて、その前についている Panasonic Leica DG Summilux 25mm f1.4 レンズ!!!なのでありました、デジクマ的には。「なんだ、他はカメラボディなのにレンズが1位!?」と苦情を呈する方も多いかと思いますが、当ブログ上の勝手選出なので緩やかに許して頂くとして、さて、なぜこのレンズが第一位なのか。

かつて 4/3 上で利用していたより大柄で 500g 近くあった Summilux 25mm f1.4 の描写をそのままに小型・軽量化、価格的にも micro 4/3 ユーザーに購入し易くした、「普段ユースで楽しめるライカ品質レンズ」が、この小型ズミルックスレンズなのである。最近の micro 4/3 ボディなら Olympus, Panasonic どちらの筐体に装着しても、安定した美しい描写とボケが楽しめる。ナノコーティングをこの価格帯のレンズに施した事も評価したい。他のカメラ専業メーカーではここまで踏み込む事は、レンズラインナップの差別化上、難しいはずである。大事な撮影機会には、コンデジを置いてこのレンズを装着した m4/3 カメラを連れて行く、最近はそういう事になっている。組み合わせボディとしてはどうやら Panasonic GX1 あたりがベストマッチと思われるが、それは今後の当ブログのレビューに注目して頂き度い。

LEICA DG Summilux 25mm f1.4 という、究極の標準レンズに辿り着く

2011年のベスト5カメラの選出を終えて気付くのは、重く大きな光学ファインダー系デジイチが一台も含まれていない事。日本カメラでの上位カメラも同様の傾向が見られたが、今年はそういう意味で大きなうねりが押し寄せた年だったのかもしれない。大きく重いカメラは、少しずつ、軽く高性能なデジタル技術に置き換えられて行く。iPhone4S や PentaxQ が生み出す画像を見ていても、その流れを感じざるを得ない。

勿論、光学ファインダーの上級デジイチにはそれなりの役割があって、中・上級ユーザーには支えられて行くだろう。しかしボリュームゾーンは一挙に光学ファインダーでは無い、新しいデジタル世界に突入して行く。発売が待たれる、後でフォーカスを決められる新ジャンル・筒型デジカメ、Lytro も、カメラの概念を新技術で打ち破るものとして、新世代デジタルカメラをリードして行くのかもしれない。2012年は、「従来のカメラの形をしていないカメラ」がより注目を集める事になるかもしれない。デジカメ新技術ウォッチャーとして、楽しみな Year of the Dragon になりそうですね。それでは良いお年を。(おっと、2011年はまだ1ヶ月ありますぞ。)


November 27, 2011 in Bear's Diary, Digicame Cabin | Permalink | Comments (0)

September 25, 2011

BCL の名機クーガ 2200、昭和生まれメカへの憧憬

Panasonic COUGER 2200 BCL Radio

きっかけは、メルボルンの話。Twitter で同僚から「メルボルンが世界一住み易い都市に選ばれた」というニュースを知らされて、瞬間蘇ったのは、ラジオ・オーストラリア日本語放送「ワライカワセミの声」のオープニング。小学校高学年〜中学生時代に流行し始めた、BCL 短波ラジオによる海外放送受信は、インターネットが無い昭和時代に海外情報とリアルタイム触れられる、貴重な機会を提供してくれていた。

Panasonic COUGER 2200 BCL Radio

秋の夜長に毎晩、雑誌を見ながら竹竿等の素材を工夫し作った手製アンテナを窓の外に突き出し、雑音の海からチューナーのダイヤルを指先で小刻みに回してレアな海外放送局を必死で探す。その時に利用していた秀逸な BCL ラジオ達の記憶も、同時に蘇って来た。松下電器/Pnasonic 製のクーガ (COUGER) 2200。アナログチューナ系の短波ラジオとして昭和51年に登場した本機は、Sony 製のスカイセンサー (Skysensor) 5900 と BCL 少年たちの人気を二分する名機だった。

Panasonic COUGER 2200 BCL Radio

回転するジャイロアンテナは、MW (中波)のラジオ放送を聴くために有効。大きなフェライトコアが入ったこのアンテナが、BCL ラジオであることを主張していた。ラジオカワセミの声が頭から離れなくなって数週間、中野の路地裏を写真撮影で徘徊していたら、店の中で古くなった本や陳列品を即売している飲食店に遭遇。そしてなんと、埃まみれになったクーガ 2200 が!「動くかどうかわからない」というシロモノだったが、これも運命と、拾うことを即断。1500円でその埃の塊を手にして帰宅。そして丁寧に汚れを落として行くと...おや、中身は結構大丈夫そうだ。試しに眼鏡プラグのコードを、やや口径がずれているのを気にせず後ろに接触させてみると...ちゃんと動くでは無いか!ダイヤル照明ライトも見事に点灯!3連休を利用して、次はクーガ用の電源コードを探すべく、秋葉原へ。

東芝 TRY X 1600 が My first BCL radio.  懐かしい。昭和50年!

ネットで事前に検索したところでは、35年前に発売されたクーガの電源コードを売っている店は見当たらなかったのだが、電源用ケーブル専門店は、総武線ガード下にちらほら。まずはそちらを探してみる事に。しかし、さすがに古い家電製品用電源ケーブルの在庫は無く、自作を勧められ、とりあえずは自作用のコネクタとケーブルを350円で購入。しかし、それでもあきらめきれず、中高生の頃に通った、総武線高架下の部品ショップが所狭しと並ぶ「秋葉原ラジオセンター」に行ってみる。昔のままの古い階段を二階に昇ると、ネット検索でも見つけられなかった、懐かしの BCL ラジオが多数並ぶお店があるではないか!

クーガ 115 も良かった!

一番最初に BCL ラジオとして購入した東芝 TRYX1600 在庫は残念ながら無かったが、スピーカーが大きく印象的なクーガ 115、そしてクーガ 2200 も2万円しない中古品が2台ほど在庫有り。山本無線 e-BOX。ユーザが一定期間、透明プラスチックのショウケースの一区画を借り、自分の商品を置いて代行販売してもらうという、中野ブロードウェイでもおなじみの仕組みが、昭和時代のラジオ他電気製品を中心に、JR 高架下でひっそりと運営されていたのだ。そしてその店に、なんと新品の松下電器純正の電源コードが!630円と安価で購入出来、まずは一安心。

当時は高嶺の花だった PROCEED 2800 も、今なら買える!程度良し!

獲物を無事確保し、今度は e-BOX 店内を散策。非常に狭い店内に、懐かしい BCL 系商品が多数。COUGER の次の世代を担った、赤色 LED によるデジタル・チューニング(短波のみ)が可能な PROCEED 2800 は、非常に程度の良い中古が置いてある。当時は難しかった待ち受け受信が出来る機種として、少年達には垂涎のマシンだった。当時の定価 49,800 円よりも安く、4万円ちょっとで販売されている。

Apple iPhone4 Photos

ソニー製スカイセンサーは今でも人気商品なのか、5900 が3台在庫。程度も良さそうで、価格的にはクーガ2200 より高い3万円台半ばの中古品も。

「元電気少年たち集まれ」by 秋葉原ガード下二階のラジオセンター

秋葉原ラジオセンター二階は、中高生の時にも、CB 無線の端末等、珍しい商品を多数置いていた記憶があって今回もその経験から足を運んだのだが、今でも雰囲気があまり変っていないことに驚いた。隣の秋葉原デパートは内外ともに新しくなって、アトレになってしまったのだが、こちらは全然変っていない。その状況に、昭和世代としてはほっとする。

Apple iPhone4 Photos

BCL ラジオは、クーガ 2200 も棚の上で触れる状態の中古品が。発売当時の店頭 POP も一緒に並べてあったりして、なかなかに泣かせるものがある。

Apple iPhone4 Photos

BCL よりさらに昭和を遡りたい向きには、真空管ラジオ等の在庫も多数。昭和生まれのメカ達の在庫は、ラジオだけでなく多岐に及ぶので、昭和ガジェットファンなら是非一度は訪問して頂き度い店である。PSE 法が施行され中古家電製品を販売しにくくなった中で、e-BOX の様なオフラインオークション的仕組みが秋葉原で生まれているというのも、時代を反映していて興味深い。詳細はこちらの、日経トレンディ記事からお読み頂けます。

かつての BCL 少年は、当時収集したベリカードを無くしていたとしても、日本語放送の貴重な録音がアーカイブされたこのページで当時の雰囲気を思い出して頂いて、その後是非、BCL ラジオの優良中古を手にして欲しい。ネットラジオで瞬時に海外のラジオ放送が聴ける様になった今だからこそ、35年を経て今なお稼働する純アナログ機の手触りはまた格別、だ。



September 25, 2011 in Analog Gadget Cabin, Bear's Audio Visual Cabin, Bear's Diary | Permalink | Comments (0)

May 03, 2011

つけナポリ、という幸せな国際結婚

Canon IXY 410F Photos



「つけナポリ、食べに行きませんか?」同僚から誘われて初めて、そういう食べ物があるのだ、という事実を知った。和風つけ麺と、洋風ナポリタンの驚くべきランデヴー。恵比寿南近くの店にランチに向う際に、頭の中でその組み合わせを何度かシュミレーションしてみるが、どうも実感がわかない。そう、狭いカウンターで食べるつけ麺と、洒落た喫茶店で頂くナポリタンは、同じ麺系といえども種類が違いすぎるのである。トマトラーメンは何度か食べた事があるのだが、つけ麺スタイルは初体験。動悸の高まりを感じつつ、外階段を二つほど上がったところにある、ランチ場所に到着。「ライオンのいるサーカス」。これまた名前から中身の想像が難しいカフェ店名である。



Canon IXY 410F Photos



天井からは空中ブランコが釣り下り、ピエロ風コスプレの店員さんが賑やかに迎えてくれるかと思いきや、意外にも落ち着いた店内。古い書籍が並ぶ本棚は、久しぶりに訪れた祖父の書斎、といった風情である。ランチを共にした7名全員が揃って「つけナポリ」をオーダー。



Canon IXY 410F Photos



さて遂に眼前に現れた「つけナポリ」。麺は中太で、通常のつけ麺用に見えるが、食すとモチモチ感もある。重要なのはスープ。一口すすると、一見濃いめのトマトソースだが、見かけよりまろやかな口当たりだ。二口目で気付くのは、スープ内に溶け込んだチーズ。麺にほどよく絡みつき、そして熱々。イタリアン DNA が主張を強める。深い赤のトマトスープに浮かぶ白いコントラストが鮮やかなゆで卵をレンゲではなくシルバースプーンで割ると、スープを黄色に染める半熟の黄身も現れ、トマトの酸味を優しく抑える。更にスープの中を探ると、煮込まれた豚バラ肉が!!。こちらも柔らかで、洋風スープながらも、本籍は日本生まれのつけ麺である事を強く主張する。



Canon IXY 410F Photos



初めてのつけナポリ体験に、一同ひたすら集中して食べる、食べる....御馳走様。大盛りは麺量もかなりあって、有料だが、食欲旺盛ならそうした方が良い。辛み味の選択も可能。大盛りを選ばずに、ライスを追加して、最後はイタリアンおじや風に仕上げる作戦もスマートだ。恵比寿南名物つけナポリ、近隣の方には是非体験頂きたいです。紹介してくれたメッキーに感謝。

(ちなみに本ランチの間に、「ナポリタン」は日本(横浜のホテルニューグランド)で開発されたオリジナル料理なのだ!という新事実が発表され、国際結婚というよりは洋風な顔立ちの日本人との結婚、が正しいのですが、まあトマト料理は洋風、という事でタイトルの御理解を。(笑))




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May 3, 2011 in Bear's Diary, Gourmet Cabin | Permalink | Comments (0)

April 03, 2011

東日本大震災発生から3週間、今思うこと、やるべきこと

March 11 Earthquake in Japan(クリックすると動画へジャンプ)



東日本大震災は突然に、3月11日午後2時46分発生した。冒頭にアップロードした動画は、5分以上続いた長い本震が収まってから、お台場方面の黒い煙が大量に発生した火事(後に、海上保安庁の建設中新ビル屋上の火災と判明)を代官山にある会社ビル屋上から確認しに行った時に、大きな余震が生じた様子。12階建てビル屋上が大きく揺れ動き、相当な重さの鉄製テーブルが動かされる様子が偶然にも収められた。ビル内の一部の部屋では多くのモノが落下、破損したが、幸いビル内外装には大きな損傷は無く、怪我をした人もいなかった。同日は都内の電車も全く動かなかったので、会社近くの学校に通う長女とともに2時間以上かけての徒歩の帰宅となったが、幹線道路は激しい渋滞で、裏道をずっと歩いて帰った方が、自動車よりむしろ早かった様だ、と後で知った。遠方に住む同僚は、遅くに動き出したわずかな路線や自転車の購入等で相当苦労して帰宅、落ち着かない一夜を会社オフィスのソファーや都心の避難所で送った知人も多数。それからもう、3週間以上が経過しようとしている。



March 11 Earthquake in Japan



地震発生後の津波、福島第一原子力発電所の被災による火災、水蒸気爆発、周辺環境への放射性物質の漏洩、とその後被災地では絶え間ない変化が続く中で、東京に住む我々も「今だからすべき事」を、具体的なアクションとして出来る事から進めていかねばならない。募金、必要物資の寄付等を手始めに、必要とされる支援を、被災地の具体ニーズに応じて柔軟に提供して行かねばならないし、その為に必要な情報を、適切かつ適時に供給可能な草の根ニュースインフラに提供し、広げる事も重要と考えている。一方でこういう時期なので、情報は様々な立場のものが錯綜し、それにより情報の受け手側の行動にも大きな影響がある。



発電所の放射性物質漏洩に関する情報も、国内・海外の情報がそれぞれの立場のオピニオンを背景に錯綜する為、受けて側も良い情報、悪い情報、それぞれに耳を傾けながら、現在起こっている状況を複合的に理解する必要がある。大切な事は、情報源に関しては国内、海外を問わず多数のソースにリーチ出来、実際に起こっている事、それに関する数値的情報が適時公開される事だろう。マスメディアからの包括的、選択的な情報提供にプラスして、フラットでオープンなインターネットのインフラの上に、政治家、企業、専門家から一般市民に至る様々なレイヤーで多くの被災地情報提供、支援の為の議論が展開される事が重要で、根拠の薄い情報や恣意性が高い情報には十分気をつけつつも、他方で「不安を煽るかもしれない」という理由の下に公開すべきデータに透明性が与えられず、適時公開されない、という事態だけは避けられねばならない。



March 11 Earthquake in Japan



物理的な通信インフラの脆弱性は、今回の震災ではっきりと示された。被災地から離れた東京でも、地震発生直後から電話、携帯電話ともに殆ど繋がらなくなり、SMS や携帯メールも届かず、当方自身も、地震後家族とやりとりが出来たのはインターネットのメールやソーシャルネットワークを通じて、数時間過ぎてからであった。某大手企業勤務の友人からは、セキュリティ専門企業が提供する災害安否確認サービスが、震災後一番最初にダウンして使い物にならなくなった、という驚くべき話も聞いた。現在、インターネットのメールやソーシャルネットワークは、我々の業界では当たり前の様に皆が使っているが、今後はより多くのユーザーが難しい手続き無しに緊急時のネットインフラを使える仕組みも必要となるだろう。地震発生後しばらくして、子供を学校に引き取りに行く為に恵比寿駅を通り過ぎた際に、当時携帯電話よりは通じる頻度が高かった公衆電話ボックス前に、長い行列が出来ていた。公衆電話は携帯電話の発展に従いかなり数が少なくなっているが、コインを入れるとネットのメールやソーシャルサービス、VoIP 電話等を簡単に使える複合機能を備えた公衆ネット端末等が普及する事も、今後は必要と思った次第。このあたりは NTT 等、公共の通信網を管理する大手通信会社に頑張ってもらいたい部分だ。



原子力発電所からの放射性物質漏洩状況に関しても、政府や原子力保安院、東京電力、そして海外の様々な関係機関による重要な事実の公表が、テレビインタビューだけでは無くネットを通じてリアルタイムに広く知らせる仕組みが更に強化される事が望ましい。文部省発表のモニタリングポスト放射線計測データや水道の状況、風速や拡散シュミレーションなどのデータにはより使いやすい Open API を設定する事が出来れば、より多くのソフトウェア技術者がそれを元に UI を工夫して、一般ユーザーが理解し易い様に工夫された情報提供が可能となるはずだ。地震後三週間が過ぎて情報が断片的になり、報道も限定的になっているが、被害の範囲は漏れ出る情報からは広がりを見せている。パフォーマンス的な記者会見や映像提供だけでなく、国民だけでなく世界中が注目している原発の状況を、より透明性高くリアルタイムに発信可能とする仕組みに、官民双方の協力で知恵を絞る必要があるだろう。



地震発生後、国内外の政府関係者、マスメディア、有識者、ソーシャルメディア経由の草の根情報、それぞれから多くの情報を解析し、Joi とも意見交換を続ける中で、今後ネットが果たすべき役割の重要性に身が引き締まる思いを強める。そして、より役立つ災害対応サービス開発に向けて、これまでのやり方にとらわれない、率直で建設的な意見交換を、更に続けて行きたいと思う。



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April 3, 2011 in Bear's Diary, Bear's Opinion | Permalink | Comments (0)

February 27, 2011

Nintendo 3DS は AR (拡張現実)ゲームが面白い、というレビュー


Nintendo 3DS, AR Games
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長女は誕生日に Nintendo 3DS が欲しいと言う。しかし、気付いたら量販店も Web Shop の予約も全て終了済み。さてどうするか、と、とりあえず発売日の昨日、地元の中野、新宿、そして秋葉原のショップを歩いてみた。予想通り、地元の小規模ショップには数台規模しかニンテンドー 3DS フリー在庫は入らなかった様で、早朝に並んだお客さんが購入。新宿量販店街は11時過ぎ現在ではどこも Free 在庫は無く、予約販売のみ。千台のフリー在庫が朝にはあったという秋葉原のヨドバシ Akiba に希望を繋ぐも、お昼前ではこちらも Sold Out。さて困った。どうしようと途方に暮れつつ帰宅。ダメもとで、地元の小規模店で「予約は出来ないですかね」と大手量販店では受け付けてくれなかった予約について聞いてみると、「そういえば一台、予約キャンセルが出て...」とブラック 3DS の箱が奥から突如出現!あきらめかけていた夕刻、やっとの事で1台無事確保したのでありました。ふう。


自宅に戻り箱を渡すと、長女は驚喜。午前中にはまず無理だ、と伝えていたので、喜びもひとしおだった模様。長女の笑顔で、探した苦労も吹き飛ぶ、と。さて、長女が一通り使ってみたところで、興奮気味に当方の書斎にやってきて、「これ凄い」と教えてくれたのが顔シューティングと AR ゲームズ。当方は 3D 酔いが強い方で、映画も 3D は出来るだけ避ける方だったのだが、とりあえずは機能チェックを兼ねて...と少し触るつもりが驚きのあまり長々とプレイしてしまった。Nintendo 3DS は3次元表示機能も凄いが、実は現実世界とゲーム画面を合成する AR (Augmented Reality - 拡張現実)機能がもの凄い。Nintendo の底力を感じる仕上がりに、しばらく言葉を失ってゲーム画面に集中してしまった。まずは簡単ながら動画、静止画で見た方が理解し易いので、未体験の方はこちらの flickr スライドショーを御覧下さい。いや本当に、すさまじい。


顔シューティングでは、カメラで一度だけ、顔の取り込みを行うのだが、2次元の顔から3次元の顔モデルを短時間で生成し、更に表情の変化までつけてしまう。怒ったり、驚いたり、舌を出してみたり、という表情が、あっという間にモデリングされ、その顔をめがけて単純なシューティングを行うデモ的なシンプルゲームに仕上がっている。超高速な CPU を備えた PC や XBOX, PS3 あたりで実現しても驚かないが、超小型の 3DS で何なくこれを実現されてしまうと、言葉が出なくなる。

しかし、驚きはそれでは終わらない。箱に同梱されているトランプ形状の AR カードから、「?」マークを机に置いて、35cm 離れてそのカードをカメラで写すと、立体の箱が机の上からニョキニョキと出現する。そのひとつひとつがゲームになっているのだ。

冒頭にお見せした写真はその中で、Nintendo のキャラクターを当該絵柄の AR カードを写す事でカード上に出現させ、ポーズを取らせて写真に収めるというもの。先のビデオでもお見せした通り、カードをカメラフレーム内に移動すると、カードに描かれたキャラクターがこれもシュッと 3D モデルで出現し、フレーム外にするとシュッといなくなる。そのスピード感に違和感が無く、リアルタイムに動作する拡張現実、なのだ。Wii 等でおなじみの Nintendo のアバター、Mii を 3DS 上で作成し、それをモデルに使う事も可能だ。複数のキャラクターを表示しても、処理が遅くなる事も無く、それぞれ稼働する。カメラの位置を移動すると、キャラクターを色々な確度で眺める事が出来る。小さなお子さんならきっと、本当に動くキャラクターがお家に現れたと勘違いして、大喜びされるに違いない。

ゲームとしての完成度が高いのは、ビリヤードゲーム、そして釣りゲーム。ビリヤードは、カメラで写している机などの模様をそのままテクスチャーマッピングして、立体的な玉突きクエストを作り出してしまう。机が盛り上がる様は圧巻だ。

一方で釣りゲームは、机の上に波がたち、浅いところに大小様々な魚が泳ぎ始める。釣り糸をうまくたらすと、引きがあって、あとは 3DS を上に引き上げると釣れる、という仕組み。タイミングがちょっと難しく、かつ「?」マークのカードをカメラフレーム内に収めたままで竿を上げるという動作に慣れが必要だが、これもそのうち出来る様になる。「?」マークのリアルカードを回転軸の中心に置いて、3DS を持った人間自身が手や身体を動かす、という全く新しい動きをもたらすゲームなのである。

多くの人が指摘している通り、ある程度の時間使うと、目が疲れて来るのだが、3次元酔い、という程ではなかった。また、上蓋右手の 3D スライドスイッチで、3D 効果を簡単に弱める事が出来る。AR 系のゲームは、3D でなく 2D にしても、カメラとゲーム画面のミックスが重要なので、あまり問題無く楽しめた。3DS は、2D 画面に切り替えても、AR の効果で十分楽しめるのである!これは予想外の驚き、だった。

3DS 本体に Nintendo がプリインストールしたゲームはベーシックなものばかりだが、これがそれぞれ新しい機能として、今後の各種新ゲームに導入されて行く事になるのであろう。いやほんとに凄い体験をした。手のひらに、21世紀がやって来た。是非皆様、実機でお試しを。

February 27, 2011 in Bear's Diary, Entertainment Cabin | Permalink | Comments (0)