October 25, 2009
超スリム Windows 7 ノート PC、Sony VAIO X の実用性をチェックする
Sony VAIO X
Originally uploaded by digitalbear.
そして土曜朝に到着した当方の VAIO X。VAIO P をかつて所有していた当方でも実機の薄さと軽さには改めて驚かされる。VAIO Owner Made のカスタム仕様で注文したスペックは、ソニスタオリジナルのプレミアムカーボン色、Atom Z 550 (2GHz) プロセッサ、128 GB SSD (市販品の 64GB より高速動作と聞いたので)、Bluetooth 内蔵、L サイズバッテリー(X サイズは20.5時間駆動で魅力だが、外付けとなり筐体に厚みを持たせてしまうので今回は購入せず、本体内蔵可能な L サイズを選択) 。
プレミアムカーボンは光沢のある表面仕上げで美しく、この色を選択して良かったと納得。蓋を閉めた厚みが iPhone よりちょっとあるかな、程度と、恐るべき極薄仕上げの VAIO X だが、液晶画面、本体側ともに剛性が有り、これなら持ち運ぶ気にさせる。パームレストの広さも十分で、Netbook との違いは液晶画面が大きいだけでなく、ゆったりと手を置けるパームレストにもある、と感じた次第。そして、HDD を内蔵しない為、パームレストの発熱も殆ど感じられない。ただし、キーボードの左下側は多少の熱を帯びる。それを冷やす為の冷却ファン音は静かな場所ではやや響くので注意が必要だが、我慢出来る範囲内ではある。
さて、注目はキーボード。個々のキーの大きさも十分あり、そしてキー間の幅がしっかり取ってあるので打ち間違いも殆ど無い。打鍵感もしっかりしていて、全体的にはかなり気に入った。漢字変換で多用するスペースバーが短めで、手前のボディー凸部と右親指の側面がやや干渉する様な感覚がある点と、トラックパッドの2ボタンの押し下げ感が固い点が気になったが、これはしばらく使っているうちに慣れてしまった。欠点よりも利点が際立つ、良く作り込まれたキーボードだ。
より処理速度の速い CPU のノートパソコンや、Apple MacBook 等から乗り換えると、Atom Z はやや非力さを見せる瞬間もある(ブラウザの挙動が不安定になる時等)が、当方の様に Netbook のより小さい機種から乗り換えると、十分なパフォーマンスと感じる事が出来る。Winows 7 のレジューム速度も高速で、Vista よりずっと使い易い印象。
薄さを実現する為にイーサネットのコネクターを開閉式にしているのは立派。この薄さで、USB 端子も二つ、ディスプレイ出力用の VGA ポートも本体側面に備わっている。Sony が時々小型機で採用する、ポートリプリケーターも必要無い All in One 機だ。AC アダプターも小型だが、モバイル環境での可搬性を上げる為には、この写真の様なメガネ型プラグに対応する小型のプラグを別途購入して利用する方が良いと思われる。
いやしかし、VAIO X は隙が無い、入念にデザインされた Sony らしい Note PC だ。5万円の Netbook では不十分、かと言って世代交代が早い Note PC に20万円近くもかけたくはない、というユーザーニーズにぴたりとマッチしているので、今後もシェアを伸ばしそうな予感。購入満足感が極めて高い、優良ノート PC です。
October 25, 2009 in Bear's Windows PC | Permalink | Comments (0)
January 21, 2009
VAIO Type P の小粋な小道具たち
VAIO Type P を手にすると、昨日のレビューの様にまずは本体の小型・軽量さ、そしてキーボードの完成度の高さに注目する。一方で、関連グッズの完成度の高さも見逃せない。例えば、オプションの黒い本革製キャリングケース VGP-CKP1/B。Type P 筐体が、L 型バッテリ搭載でもぴたりと収まるジャストサイズで、ブックカバーから本を抜き出す様に、Type P 利用時さっと取り出す事が出来る。マグネット開閉の蓋で、パソコンを使いたい、と思ってから実際に利用するまでの時間が短縮され、一瞬のひらめきも逃さない、そういう美学が感じられるケースである。強度的にも革絞り加工でかなりしっかり出来ている。ポリウレタン製ケースより値は張るが、ハードコアなモバイラーにはお勧めしたくなる逸品。Type P 本体の表・裏にテープで貼り付けて使う革製ケース VGP-CVP1 も別途あるのだが、耐衝撃性強化目的や、Type P の美しい外装を損なわない為には、当方が購入したケースの方がすっぽりと収まるのでアドバンテージがある様に思える。
もう一点注目は、本体標準添付の AC Adapter。何と、通常の名刺サイズよりも小さいという極小度合い。これまで使ったどの NotePC 用 AC アダプタよりも小型である。そして、AC から先の電源コードは、長すぎて不要、という場合には、AC アダプタに合体可能な小型プラグ、ウォールマウントプラグアダプター、がオプションで用意されている。更に、外部ディスプレイ出力と Ethernet Port 両方の端子を備えた拡張ポート VGP-DA10 のオプションも、このアダプタと同サイズ。出張時には AC アダプタ、コンセント、拡張ポートの3つをブロックの様に組み合わせて、邪魔にならずに持ち歩けるのである。出張者のニーズを良く研究している、と頭が下がる。
企画から製品化まで1年半以上かけただけ有り、Type P の洗練度は専用オプション商品に於いても極めて高い。3rd party からも多くの商品が出てくる事だろう。今後の広がりにも期待が持てそうだ。
January 21, 2009 in Bear's Windows PC | Permalink | Comments (0) | TrackBack
January 20, 2009
Sony Vaio Type P 喫茶店内ファーストレビュー
Vaio Type P に対するそれは、恋では無く、愛なのだと思った。製品発表の Web 記事を見ているだけで、エモーショナルに欲しくなるコンピューター製品というのは非常に限られている。最近では Apple 社の新製品位でしかそういう感覚を覚える事はなかったのだが、Type P には眼が釘付けになってしまった。気がつくと Vaio Owner Made というカスタマイズサービスで、1.86 GHz の Atom CPU、64GB SSD、L バッテリー、Motion Eye, Bluetooth、そしてワンセグ TV は無し、でぽちりと注文してしまっていた。Owner Made なら3年製品保証が付くので、十分に Type P への愛情を確かめる事が出来る。店頭発売から2日過ぎた本日、SonyStyle から無事届いたので、モバイル環境での使い勝手を確かめる為に新宿の喫茶店に立ち寄り実地レビューを行う事に。
HP mini 1000 等、5万円前後の NetBook からはひとつ上のクラスのこのカテゴリでは、富士通 Loox U を所有していた。Loox U も小型ながらタッチパネル回転液晶の採用やフル電子辞書内蔵など先鋭的な製品だが、Type P と比べるとキーボードがやや小さい。Type P の最大の売りは、その開発思想の通りこの打鍵し易いキーボードにある。当方は結局 Type P 一台にモバイルパソコンを集約してしまったが、その最大の理由はこのキーボードだ。こうして喫茶店で入力していても、殆どタイプミスが無い。そして太めの当方の指先でも、無理にすぼめる事無くタイプ出来るというのは、このクラスでは無かった事だ。キーボードの感触は、硬すぎず、やわらか過ぎず、絶妙のセッティングで、タイプを続けていて指先が喜んでいるのがわかる。
購入前に最も心配したのは、変則的な液晶サイズ(1600 x 768 ドット)により、老眼が始まった当方の眼には文字を読むのがつらいのでは、という点。しかし、ブラウザ立ち上げ中、Fn キー+F10キーの組み合わせでフォントを素早く大きく出来るので、実は殆ど問題が無いということがわかった。ワードパッド等軽いアプリを使う時でも同様の操作で文字拡大が出来る。これがわかると軽やかに Type P を乗りこなす事が可能。まあ、デジイチの様に視度補正機能が備わっている訳である。
次に心配したのは Windows Vista がどの程度使えるか、という点。Loox U では CPU スピードが少し遅く 1GB しかメモリが無かったせいか、ややもっさりした OS 使用感だった(その後 XP 版が発売になり、解消されたと思うが) 。Type P でも、たくさんアプリを同時に立ち上げると描画したウィンドウの一部が残像の様に残る事は時々あるものの、想像より気にならないレベル。カスタムモデルの速い CPU と SSD、そして 2GB メモリの恩恵もあるのかもしれないが。
使い込む程に、これならいつも一緒に居られる、そういうガジェット愛がふつふつと湧き上がる感じがあるのだ。
中央のジョイスティックの様なポインタは、デフォルトではスティック上部を軽く押すだけで左クリックと同じ働きをするが、これはやや操作ミスを生み易いので、コントロールパネル→マウス→スティックタブ→設定、から、プレスセレクトを解除すると普通のジョイスティックとして利用しやすくなる。IBM ThinkPad に慣れていると、このスティックは意外に使い勝手は悪く無い。
Emobile による 7.2Mbps の通信をつけっぱなしにしてこのエントリーを書いているが、省電力設定もせず普通の状態で4時間半の電池持ち表示から始まって、今見てもまだ3時間46分持つという表示。L バッテリーのおかげだが、これくらい持つとあまり電池の心配無くコンピューター作業が出来る。店頭で購入するとスタンダードバッテリがついてくるが、当方としてはやや重量が増えて厚みが1cm ほど増しても、1本で殆どの用事が済んでしまう L バッテリを Owner Made でつける事をおすすめしたい。これなら通常の使い方であれば一日1本で済み、予備バッテリも不要だ。バッテリの厚みで適度なキーボードの傾斜が付き、これがまたキーボードの打鍵感向上に一役買っている。
初めて Type P に触れた時には、ヒンジ部分がやわらかく、その耐久性が心配になったが、使い込むと杞憂であると知った。Type P は小型なので眼から液晶迄の距離が近く、実用的に使うには液晶画面を限界一杯(150度ほどの開度)まで開けて使う事になるのだ。初期の Vaio の様に180度近く開いてヘナヘナ、となる前にストッパーがあるのでヒンジの問題も大丈夫そうである。
それにしても正直、コンセントも無い普通の喫茶店内でここまでゆるゆると気軽に使い続けられるモバイルパソコンには、出会った事が無かった。これまでの Netbook ではネット接続しながら利用すると、コーヒーを1~2杯も飲むと電池が終わりになったものだが、Type P はまだ余裕で3時間半以上持つとのたまって居る。仕方なく今度はハイボールを飲みながらのブログ作業に.....(続く)
January 20, 2009 in Bear's Windows PC | Permalink | Comments (0) | TrackBack
December 21, 2008
ちょいテレ - Mac / Windows Netbook をワンセグTV 対応 PC 化
ワンセグ TV 視聴をパソコンでも楽しみたいが、複数のパソコンを所有している場合、ワンセグ対応チューナーをパソコン毎に装着するというのも無駄が多い。それを解決するのが USB 型チューナー。最近は感度も良くなった、という噂を聞いて Buffalo の 8GB メモリー内蔵、「ちょいテレ 8G」を購入。早速、デスクトップの Mac mini、超小型 Windows Vista NotePC のLOOX U B50、Windows XP Netbook の HP mini 1000 に導入したのでそのテスト結果を。
Buffalo 製のちょいテレ・シリーズは、現在価格.com や量販店でも人気ランキング上位にあるが、Mac でも Windows PC でも使える事に加え、本体にワンセグ TV 録画ファイルを保存出来る点も人気になっている様だ。さすがに Mac - Windows PC 間では動画ファイルフォーマットの制約か、同じファイルを再生出来ないが、Windows PC 間であれば、USB メモリ上に保存したファイルを異なる PC でも再生可能。複数の NotePC を持っている場合、録画ファイルの Mobility を小型 USB チューナーにより得られる訳で、これは非常に便利。
Mac / Windows PC それぞれの対応ソフトウェアの UI は微妙に異なるが、機能の殆どをソフトウェア上のボタンから利用出来る Windows 用ソフトの方が、若干ながら利便性は高い。しかし、Mac 用も安定していて使い易さには大きな問題は無かった。
3台にインストールした結果、一番ちょいテレを活用出来そうなのは HP mini 1000 である、という結論。外部アンテナ、外部アンテナ接続ケーブル内蔵でデスクトップ PC でも勿論活用可能だが、USB メモリより一回り大きい程度の小型チューナーはやはり、NotePC との組み合わせで実力を発揮。XP ベースの HP mini 1000 ではソフトの安定感も高く、録画/再生を含めて使い勝手が良い。16GB SSD モデルで本体保存メディア容量にも制限がある中、8GB と比較的大容量メモリを内蔵するちょいテレは Netbook との相性が良い様だ。
ソフトの安定性に若干の問題を感じたのは Windows Vista ベースの LOOX U。Vista ベースありながら、メインメモリの上限が 1GB という制約のせいもあるのかもしれないが、普通のワンセグ番組視聴の途中で突然終了してしまう様なケースも頻発。LOOX U 上での活用に最も期待を寄せていただけにこれはちと残念。Windows XP へのダウングレードを実施すれば安定するのかもしれず、その方向を今後は検討してみたい。
本体の欠点としては、稼働し始めるとそれなりの発熱がある事。最近は ATOM CPU 採用で NotePC 側の発熱量が下がっているだけに、熱を帯びるチューナーに最初はびっくりしたが、これは超小型化したが故のトレードオフと考えるしかないか。
以上から、比較的高性能な CPU を備えた Netbook 利用時、外出先でも隙間時間で TV を、という向きには便利なオプションの様です。
December 21, 2008 in Bear's Apple Products, Bear's Windows PC | Permalink | Comments (0) | TrackBack
December 17, 2008
HP mini 1000 AC アダプター用プラグ、コードを軽量化
HP mini 1000 のメーカー、Hewlett Packard 社は米国籍のグローバル企業として、出来るだけ部品の共通化を図り、製品のコストダウンにつなげる事は命題なのだろう。それは理解出来るが、いつも困ってしまうのは、米国スタイルの電源プラグとコード。その形状から業界的には「ミッキー型」と呼ばれる 3 ピンのコンセント接続用プラグは、大型な上にアース用の長い緑色のコードが伸びる。米国では標準的な仕様だが、日本市場にはややごつすぎる。3pin 対応の標準的な電源コードも太くてかさばる(ascii.jp 記事写真御参照)。携行品の簡素化を是とするプロ・モバイラーとしては、プラグの無駄もなんとかしたい。そこで発掘したのが 3 ピン→2 ピン変換プラグと、その先につながる 20cm のショートコード。これを標準添付される 3 ピンプラグと変更するだけで、かなり使い勝手が良くなるから不思議である。
オリジナルプラグからアンテナの様に伸びていた、日本では活用しにくい緑色アースコードが無くなり、かつ 20cm と多少ケーブル長が伸びる事で、コンセントに差し込んだ際の AC アダプター全体の安定感も増した。小さな投資で、大きな満足感。
さらに進めると、長い電源コードもなんとか移動時にまとめ易く工夫をしたくなる。そこで見つけたのは、アジャスタブル AC ケーブル。ケーブル長1mを、巻き取り式リールに小さくまとめる事が出来る。HP mini 1000 に接続する際には先ほどの 3 pin - 2 pin 変換プラグを介して取り付ける事になる。これもまた、ホテルのコンセント位置を事前に把握しにくい出張等では便利な小道具である。アジャスタブル AC ケーブル先端の 2 pin プラグ(いわゆるメガネ型プラグ)は標準的な形状なので、例えばデジタル一眼レフのリチウム電池チャージャー等に接続しての利用も OK。これひとつがあれば、出張用には汎用的な巻き取りコードとして利用可能となる。そのスジ(笑)の方は、御活用下さい。
December 17, 2008 in Bear's Windows PC | Permalink | Comments (0) | TrackBack
最高品質 Netbook、HP mini 1000
全く購入予定はなく、量販店での店頭チェックのみで済ませるつもりだったのだが、高品質な筐体を触っているうちに購買意欲がレッドゾーンを振り切ってしまった。HP mini 1000 は、これまで手にした各種小型 PC と比較しても、非常にバランスが良い Netbook だ。
当方、割と短期間のうちに EeePC 初代機、HP2133、AspireOne、Loox U と各種 Netbook を渡り歩いて居り、AspireOne / Loox U はまだ現役活躍中。AspireOne を万人のニーズを平均的に満たす普及機、Loox U をプレミアム超小型マニアック機種と位置づけるとすると、HP mini 1000 はクールなプロ・コンシューマー向け、と言っても過言ではない。HP2133 から引き継いだ幅広で Netbook の中では最も打鍵しやすいキーボード、HP2133 から贅肉をそぎ落とした様な薄くて堅牢感のある筐体、明るく見易い液晶ディスプレイ、スリープから起動までの迅速さ。仕事でも、遊びでも両面で Netbook を最大活用したいという、ハイエンドなプロ・コンシューマーのニーズにぴたりと照準を合わせたデザインがなされている。
HP2133 は、高品質ではあったが、ATOM CPU で無い為にかなり底面やパームレストが発熱する、という問題があった。冬の寒い時期は良いかもしれないが、夏場はつらかった為に手放した。ATOM を採用した本機では、まだ長時間テストはしていないが、恐らく HP2133 より熱の問題は無いと期待出来る。
実物を手にして一番驚いたのは筐体の薄さ。HP2133 に近い感覚を持って持ち上げると、非常にスリムで感激。Macbook Air の方が更に薄いが、小さく軽くて良いと思っていた Loox U よりスリム度では HP mini 1000 が勝るのである。OS は WinXP なので、起動は Win Vista ベースの Loox U (最近は Loox U にも Win XP 版が発表され、こちらは速いと思われるが)よりむしろ高速。16GB SSD 採用モデルを購入した為か、起動後の動作もかなりのサクサク度。(追記: その後、ascii.jp に上がったベンチマークや実質的な動作時間を見ると、HDD モデルでも十分速い様だ。SSD 機を手に入れたいという特殊用途が無ければ、60GB HDD の方が実用的かもしれない。)
惜しいのは、電池の持ち時間がカタログ値で 3.5 時間である点。実質、WiFi 通信などを使うと2時間持たないのではないか、と予想される。(今後実際に使って確かめてみるが。)ただ、バッテリ形状は薄型ポリマーなので、予備電池を購入して持ち歩いても、鞄への収まりは良さそうだ。
こういうブログを書いていると、Netbook はどれを買ったら良いでしょう、と聞かれる事が多いのだが、HP mini 1000 は強く推奨出来る一台と言えそうだ。もちろん、「現時点では」という注釈付きで。1月の Macworld SF では Apple からも廉価な Netbook タイプの Macbook が登場するのでは?との観測記事 (CNET Japan 御参照)も出始めて居り、この製品分野からは当面目が離せない。
そして、しばらく活躍した AspireOne は長男専用マシンとなるのであった。w
December 17, 2008 in Bear's Windows PC | Permalink | Comments (2) | TrackBack
December 07, 2008
富士通 LOOX U で、クリエイティブ・モバイラーを目指す
超軽量 UMPC Loox U の二代目、FMV-BIBLO LOOX U/B 50 が登場したのは夏の終わり。初代 Loox U の使い勝手に満足しきれていなかった当方は、より安価な Netbook に目が行っていた事もあり、しばらくスルー状態。しかしその目を覚ましてくれたのは、スタパ斉藤師。ケータイ Watch 連載スタパトロニクスモバイルのレビューを読み、ぐっと引き寄せられた。(その後スタパ師は個人購入に及んだ模様。)Netbook は AspireOne を既に愛用しているが、1.1kg の重量は「外出時にいつも連れ出す」にはやや重く大きい。昨今は iPhone にモバイル利用端末の重心を移していたが、長文入力には iPhone だけでは不足、と超小型テキスターのポメラを購入。一方、メールやブログ入力には、UMPC が更に便利なはず、と試行錯誤が続いた結果、565g (標準バッテリ装着時)と超軽量の LOOX U に強く惹かれる様になった。
量販店店頭で触ってみると、前モデルで使いにくかったキーボードの改善も著しい事が判明、L バッテリとともに1台購入を決定。ちなみに,カタログスペックで11時間、実稼働でも6−7時間ほど持つ L バッテリ込み重要でも 670g と軽量だ。標準/L バッテリ各1本あれば、一日の外出でもほぼ問題無い電力供給が可能となる。
念のために記すと、本機利用者想定はかなりマニアなモバイラー、である。これを初心者が一台目 PC として購入する、というのはあまりおすすめできない。テキスト入力をひたすら続けるならより大きなキーボードの方がラクだし、画面サイズが小さいので長時間利用では目に対する負担も大きい。ただ軽くて小さい Note PC が欲しいのであれば、流行の Netbook の中からAspireOne や、最近なら Asus EeePC S101、HP mini 1000 等を通常用途にはおすすめしたい。価格が下がった DELL Inspiron Mini 12 あたりも、より大きい画面とキーボードが使えるので良さそうだ。
LOOX U は、既に SmartPhone / Netbook 他を使い倒したプロ・モバイラーが外出時、保険としてNote PC も携行していたい、という用途に向いている、いわば非常用ユビキタスマシンである。iPhone や SmartPhone の利用だけでは飽き足らない、携帯電話よりひとまわり大きな画面での閲覧(Loox U は 1280 x 800 解像度の液晶)やキーボードによる高速テキスト入力(しかし短時間)が必要なケースでもおすすめ出来る。1kg の Netbook でも重いと感じる、腰痛持ちユーザーにも福音となるマシンだ。これなら、当方でも常時携行可、である。
ガジェット達人の皆様は、iPhone、ポメラあたりは既に所有されている可能性が高いと思われる。会社や自宅に Desktop や大型の NotePC を備えているなら、通常のモバイル作業は iPhone とポメラがあれば事足りる。LOOX U の有り難みがわかるのは、例えば電源を確保するのが難しいカンファレンス会場で長時間バッテリ駆動を活かしてメモ取りを行いつつ Email や ミニブログ、IM 等も並行し利用する場合、等である。外出中、数分座る事が出来る隙間時間でメールをさっと打ちたいが SmartPhone のキータッチでは役不足、という時にも良いだろう。
電車・タクシー移動中の利用を想定しても、ポメラでは実は膝の上での稼働は難しい。キーボードが二つ折り仕様なので、やわらかい膝の上では安定感が無いのである。膝の上なら、LOOX U の方が安定する。ATOM CPU は熱くならないので、膝が低温やけどする様な事も無い。
通勤電車内などスタンディングポジションでの利用はより軽量な iPhone の方がラクではあるが、長い文章や大きめの PDF ファイルを読むなら LOOX U の液晶を反転させて Ebook 型にして利用する事になる。A4 サイズの書類なら、小さな iPhone の液晶画面内で移動させつつ読むよりも、1280 x 800 表示が可能な LOOX U 液晶画面上で一覧表示させる方が読み易いと言える。文字が小さくて読みにくいなら、液晶画面下の画面拡大ボタンを1−2回押す事で拡大表示が出来るので、この機能を活用する事になる。
LOOX U も万能ではない。通勤時さっと取り出して Email や Twitter を閲覧するなら iPhone の方が便利だし、会議中リアルタイムメモをある程度の時間取り続けるなら、よりキーボード幅が大きな Macbook Air やポメラに軍配が上がる。ブラインドタッチ可能なぎりぎりサイズのキーボードと比較的大きな液晶、電池駆動時間の長さと軽量さを最大活用し、モバイル時に創造の翼を広げられるあなたなら、LOOX U は買い、である。
December 7, 2008 in Bear's Windows PC | Permalink | Comments (4) | TrackBack
August 31, 2008
Acer AspireOne ミニノート PC ファースト・レビュー
iPhone を手に入れて以来、通勤時のネット接続は iPhone だけでほぼ、事足りた。電車の中で Mini NotePC を引っぱり出すのは格好良いものではないし、そもそも座らずに立った状態では MID (Mobile Internet Device) の先駆者たる iPhone の、指先タッチ液晶による作業のし易さに軍配が上がる。
しかし、外出時、座席を確保出来た時には大きな画面とフルキーボードを使ってじっくり作業をしたくなるもの。そうなると手軽に使える Mini Note PC が便利。初代 EeePC、そして HP2133 と使いつないで来た Mini Note だが、常時使いたくなる様な強いオーラ、となるとそれぞれ欠けている部分があった。EeePC の起動の速さと筐体の軽さは有効だったが、SD カードのみを記憶装置とする制限では思い切り使い倒せない。HP2133 の高品質な筐体と大きなディスプレイ、打鍵がラクなキーボードは素晴らしかったが、Windows Vista の起動の遅さはあり、そしてしばらく利用していると Body 底部の発熱もかなり高くなる事がわかった。それぞれ、利用を継続していると、常時利用マシンとするにはやや難、があったのだ。しかし、両者の利点を兼ね備えた様な新しい Mini NotePC が現れ始めた。その筆頭がこの、Acer AspireOne。軽く速く、そしてキーボードも打ち易い。
Windows XP を OS としているので、Aspire One の起動は非常にクイック。そして Intel ATOM を CPU に利用しているせいか、処理速度は大変高速なのだが、長時間利用しても筐体が帯びる熱は HP2133 より低温な印象だ。購入したばかりでいくつか常用アプリをインストールして使い始めた段階なのだが、SSD (Solid State Disk) モデルではないのに、サクサク感は EeePC に近いものがある。
当方はブルーが好みなので、サファイアブルーのモデルを選択。難点は 天板の部分に指紋等が付き易い事。HP2133 のアルミ外装の様に、外観の美しさと指紋の付きにくさを両立するには、コストがかかる、という事だろうか。AC アダプターのサイズは、HP2133 より気持ち小さく携行し易い。しかし、HP2133 には付属していた、電源コードを省略可能なコネクタはついておらず、AC アダプターにつながる電源コードは海外製らしくやや太め。常時 AC アダプターも携行する場合は、秋葉原等で小型コネクタを購入した方が良いかもしれない。キーボード全体の幅は、若干 HP2133 より狭いが、ブラインドタッチにも問題が無く、打鍵フィールは EeePC に近いしっかりしたもの。
端子類は、USB が3基、SD カードスロット1基、マルチカードスロット1基、Ethernet に VGA と一通り本体に揃っている。この大きさで、カードスロット2基というのは珍しい。メモリカードからメモリカードへのコピーもこれ1台でこなせてしまうの で、デジカメ写真で撮影したデータをその場でコピーしてあげる、といった用途には便利である。ただ、注意が必要なのは、通常の MemoryStick / MS Pro には対応しているのだが、MS Duo には対応していない事。当方は最初気付かず MS Duo カードをマルチカードスロットに挿入してしまい、引き出しに非常に苦労した。Sony 系のデジカメ・ユーザーはこの点には注意が必要かもしれない。
液晶天板を支えるヒンジ部分の構造は、かつての Vaio Note に似たものであり、長く使っているとこの部分が緩んでくるのでは、という心配は多少あるが、それ以外には大きな不安も無く、5万円ちょっとでこの処理速度を手に入れられるとするとメリットは大きい。
3セルバッテリーなので、電池の持ちは期待出来ないのだろうが、実際にどれ位持つのか、今後フィールドテストを続けてみよう。
August 31, 2008 in Bear's Windows PC | Permalink | Comments (0) | TrackBack
July 02, 2008
HP2133 ミニノート PC、初日レビュー
話題の廉価でスペックが高いミニノート・パソコン、HP2133 ハイパフォーマンスモデルが宅急便で到着。なんとか初期出荷分予約に間に合った様でほっと一息。ハイパフォーマンスモデルは、メインメモリーが 2G と倍容量、電池は6セルの長時間電池も付属し2本、CPU も若干高速で HDD は +40GB 増量、 WebCam や Bluetooth も内蔵となる点がスタンダードモデルの仕様を上回る。これで2万円の値差なので、ハイパフォーマンスモデルが圧倒的にお得である。梱包を解くと予想以上に高品質な筐体が現れ、思わず表面を撫でてしまう。アルマイト仕上げのいぶし銀 Body は、言葉を失わせる美しさ。光の当たり方によっては、シャンパン・ゴールド色にも見える。Windows Vista の起動にはかなり時間がかかる(Vista Business 版は、XP にダウングレードも可能)が、一度立ち上がってしまうと 2G メモリのおかげか、想像よりサクサクと動作した。Web 上では今ひとつ評判が悪かったタッチパッドも、普通に使える感触だ。英語キーボードのみ、は好き嫌いが分かれそうだが、ローマ字変換主体の使い方なら違和感は無いだろう。最も素晴らしいのは、キーボードの感触。これは当方の Mini Note PC 利用経験史上、最高と言って良いかもしれない。
キーピッチが 17.5mm と大きめで、しっかりした感触のキーの打鍵感は、しばらく使っていると小型サイズの Mini Note である事を忘れてしまう程。1280 x 768 ピクセルとこのクラスでは最大級の液晶画面との相乗効果で、超小型パソコンを一周りも二周りも大きく感じさせてくれる。これを一度使ってしまうと、EeePC の小型キーに戻るのは難しい。(結局本 PC との交換で手放してしまったのだが。)なにしろ、打ち損じが殆ど無くなってしまう。文字主体の Mini Note の使い方をしている方には、非常に嬉しいキーボードと言えるだろう。
日本語キーボードの準備が無い為、最初は半角英語 / 全角カナ漢字の切り替えキー操作をする専用キーが見つからず戸惑うが、Net 上を調べると Alt キー + 左上方の「〜」キーの同時押しで切り替わる事がわかった。Mac で言うところの Command + Space 的切り替えが、上記キー操作で可能になる。これさえわかってしまうと、後はローマ字入力主体のユーザーなら困る事も少ないだろう。
本日は 初日で、セットアップ主体で終わったが、最後に PDAir 製のカスタムケースを装着。専用にデザインされただけあって、全てのボタン類やケーブル差し込み口が装着したままで問題無く利用可能なのは嬉しい。ただ、 ひとつ難を言うと、3セルのスタンダード電池を装着してならケースに収まるが、6セルの長時間バッテリーを装着するとケースがはまらなくなってしまう。あ くまでスタンダードバッテリ用と割り切るしか無い点はちょっと残念。蝶番部分に工夫があれば、両方対応出来たと思うのだが...。
それに しても、これほど高性能な Mini NotePC が8万円を切る価格で購入出来てしまうとは、嬉しい驚き。HP2133は、新時代の Windows Vista Mini NotePC のスタンダード、のポジションを切り拓く事になるのでしょう。HP 技術者のモノ作りへの執念を感じる意欲作、です。
July 2, 2008 in Bear's Windows PC | Permalink | Comments (2) | TrackBack
January 27, 2008
Eee PC 4G-X は21世紀の HP200LXかもしれない
ASUS Eee PC 4G-X を丸一日、使い込んだ。これ迄の NotePC には無かった様な不思議な魅力が感じられて、久しぶりにカスタマイズに夢中になった。この惹かれ具合は何なのだろう?、とつらつら考え続けていたのだが、どうやらそれは手軽さと難しさが混在している部分にありそうだ、と気づいた。5万円を切る価格、ゼロスピンドル(=回転するディスクが無い、シリコンディスクのみの仕様)で故障しにくい記憶装置、カチッと出来た920g の軽量筐体は、常時携帯したくなる気軽さを与える。一方その手軽さとは裏腹に、十分な使いこなしには、この前にエントリーした様な細かい工夫とノウハウが必要で、趣味人ゴコロをくすぐる。ずっと昔、これに似た面白さを備えた名機があった....そう、HP から1990年代初頭に発売され、熱狂的なマニア人気を呼んだ、HP200LX だ。
超小型でフルキーボードを備えるものの英語版しか存在せず、ハードウェア、ソフトウェア両方に制限が多かった人気モバイル機HP200LX を、開発コミュニティの力で日本語化も果たし、なんとか使えるレベルに仕上げた 1990年代初頭の「世田谷廃人サロン」系の流れ(詳細はこちらの、「HP200LX 日本語化キット開発秘話」御参照)を体験したユーザーにとって、Eee PC 4G-X はキーボードと液晶が大きく使い易くなり、高速大容量(4GB) シリコンディスク迄備えた「現代版 HP200LX」の様にも感じられるのだ。
Eee PC 4G-X は、OS こそ windows XP を積み立派になり、日本語化も既に実施済みだが、素性は HP200LX のシンプル・マシンの流れに近い気がする。限られたマシン・リソースをいかにシェイプアップして使い易いマシンに仕立て上げ得るのか、ユーザーそれぞれの カスタマイズ方法が、今後とも Web 上で各種発表され、コミュニティで共有されて行くのだろう。米国ではもう、液晶画面のタッチパネル化や、Mac OSX の導入等、様々な試みが行われている。米国モデルは Linux OS ベースでUS$ 199 - 299 というさらに手頃な価格なので、多くの試行錯誤を誘発している様だ。
台湾メーカーの ASUS 自身はそこまで考えずに、単なる廉価版 NotePC としてこの Eee PC を開発したのかもしれない。しかし、HP200LX に目を輝かせていたモバイル・ガジェット廃人(ちなみに「廃人」とは、何かに夢中になる余り、廃人になる寸前の入れ込み度合いになってしまった達人の総称です。念のため。)たちにとってこの Eee PC 初期型は、得難いカスタマイズ用ガジェット・プラットフォームになった。
今後は SSD の大容量化、液晶の大型化等で、Eee PC もより普通の NotePC のスペックに近づくのかもしれないが、低スペックの初期型は、アンバランスさ故の魅力を備えて居り、今後とも人気が高まるのかもしれない。
と書いたところで、引き出しの奥にしまってあった懐かしい HP200LX を取り出し、もうダメだろうなと思いつつ単三電池2本を入れると....まだきちんと動作した!感激。HP200LX もゼロスピンドルで消耗部分が少ない為に、長持ちするのだろうか。
January 27, 2008 in Bear's Windows PC | Permalink | Comments (2) | TrackBack








