November 14, 2009

RICOH GXR 銀座レビュー、50mm マクロは素晴らしい


RICOH GXR at RingCube Ginza
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リコーの新デジカメ GXR は、レンズと撮像素子が一体化し、レンズ交換の際には CMOS or CCD 迄取り替えるという独自の仕様で12月上旬から発売開始となる。新システムの使い勝手を体験すべく、実機の先行展示が行われている銀座三愛ビル9階の RICOH ショールーム、RING CUBE へ。狭い場所なので混雑を心配したが、土曜の夕刻は幸いにも空いていて、GXR 実機をしばらく触る事が出来た。鳩居堂/三越前の交差点を見下ろす場所で、新技術を堪能。

本機で一番気になるのはやはり、横にスライドさせて脱着するカメラユニット。回転させてねじ込むという従来のレンズシステムとは全く異なる感覚。しかし想像以上にスライドマウントはしっかりしていて、初回から不安感無くユニットの脱着が可能だった。グリップの上部にあるレバーを押す事でユニットを外せる。これなら、暗い場所やホコリが気になる場所でも Speedyに、間違い無く脱着出来るだろう。端子部は多少デリケートかもしれないが、ガイドレールに沿って付け外しする事で確実な場所に収まる感覚だ。ユニットは今後外部 Partner と協力しながら、オープン思想で開発が行われる事になる、との係員さん御説明。残念ながら Web で一部に情報が出回っていた m4/3 マウントユニットは現在まだ予定は無い様だが、今後の可能性としてはゼロでは無い、とも。

ユニットを装着してカメラを構えると、GR Digital シリーズ操作に慣れた人ならすぐに機能を理解出来る。細かいところではマクロが独立ボタンになっていたり、4方向キーが8方向対応になっていたりとあるが、ほぼ同じ感覚で使えるのは有り難い。電子水準器もほぼ同じ表示方式だ。ホールド感覚は、GR Digital が分厚くなりずしりと重みを増した、というもの。GF1 や PEN はデジイチから降りて来たカメラだが、GXRはあくまでハイエンド・コンデジからの継続進化の延長にある。

@shiology さんがブログで指摘されていた通り、シャッター音はレンズシャッターで静か。これなら確かにブレも少なかろう。ただし、一眼レフ的な、重厚なシャッター音を求める向きには、音質的には満足出来ない可能性もあるので、その点はこのカメラへの正しい理解が必須となる。本機は前述した通り、コンデジからの進化機なのである。

液晶ビューファインダー VF-2 の画像は、92万画素なので 20万画素のGF1 のそれよりも見易い感じだが、GH1 (そして Olympus EP2も?) の144万画素の素晴らしい EVF にはやはり敵わない。GXR + 50mm だったらむしろ、汎用の 50mm 用光学外部ファインダーのクラシックなものを探して来て装着した方が良いかも、とふと思ってしまった。ズームレンズユニットを装着するなら勿論、常に視野率 100% の VF-2 の方が良いと思われるが。


悩ましいのは、GF1 + 20mm f1.7 パンケーキ + 45mm f2.8 マクロレンズ、そして GR Digital III の 28mm f1.9 と Canon PowerShot S90 のコンパクトズームで相当満足出来るマイクロカメラ環境を手に入れている当方として、本システムにも踏み込むべきか否か、という点。今回、GXR + 50mm f2.5 レンズの描写は、強い説得力を持ってアピールする美しい画質(メーカー作例は、こちらにて)であった。一方、マクロ撮影時のフォーカシング速度は、やや迷いがある様にも感じられた。最近のマクロ AF レンズがそうである様に、マクロ含む全域/マクロを含まない限定焦点距離をマクロボタンで切り替える必要があったのかもしれず、その点は再度チェックが必要か....12月の発売まで、更に悩める日々は続く。@shiology さんは購入決定の様なので、背中を押されますが。

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November 08, 2009

Canon PowerShot S90、操作性には辛口評価、画像は上質


Canon PowerShot S90
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最近各所から PowerShot S90 が良いらしい、という評価が聞こえて来る。当方は量販店店頭で発売直後に試用してみて、本体天板側の感触がプラスチックで重厚感が無い、レンズまわりのコントローラーリングによる操作の必要性を感じなかった事で、とりあえずは購入予定リストから外していた。しかし最近のブログや Web レビュー記事を読むと、低照明下での撮影性能が良いとの情報。常時携行カメラの RICOH CX2 は、28-300mm の高倍率ズームが売りだが、それ故にレンズは明るく無く、室内・夜間撮影では役不足気味だった。PowerShot S90 は暗所に強い広角端 F2 レンズと、ノイズ除去が得意な DIGIC4 映像エンジンを備えている。これまでは暗い場所での撮影が必要な時には常用の CX2 を F1.9レンズのGR Digital III にスイッチしていたが、S90 があればこれ1台で日常的な撮影には対応出来そう、そういう期待から採用する事にした。本日神田川沿いを高田馬場から江戸川橋まで写真散歩した際に S90 初撮りを実行。作例はこちらの flickr set にて。(スライドショーは、こちらからどうぞ。)半日利用してみた結果、操作性部分の難点から満点とは言えないが、優等生カメラである事は良くわかった。

午後の日差しが川面に反射する為、露出は結構難しいシーンが多くなるのだが、S90 の Auto (全自動)モードは光の強い部分と暗い部分の両方を天秤にかけつつ、なかなか良い仕事をしている。殆どの撮影は、Auto のままで大丈夫だった。ただ、太陽光が強すぎる場面や、夜景で一部のイルミネーションの光が強い状況では、P モードから露出を 2/3 - 1段程度マイナス補正した方が美しい発色になる様だった。

当方の使い方では、コントローラーリングでのズーム操作は必要無かったので、リングには露出補正を割り当てた。1/3 ステップずつ、実際に画面の写りを背面液晶で確認しながら露出補正出来るのでこれは具合が良い。

しかし、操作性でやや当惑したのは、背面右下にあるコントローラーホイール。4方向キーが内側に有り、外周は軽いタッチで回せるホイールなのだが、ホイールが回りすぎて選択したいモードのアイコンを通りすぎてしまったり、4方向キーを誤って押し下げてしまったり、どうも操作性がカチッとしていない。CX2 ではこうした操作は背面右上のジョイスティックの様なレバーに集約していて、操作性の観点からは CX2 の方がメニューもすっきりしていて使い易い、と感じてしまった。Canon も最近のデジイチ EOS 7D ではコントロールホイールとジョイスティックをそれぞれ独立させた、複合的なユーザーインターフェース(UI) となっている。7D の UI は非常に使い易く、操作もわかり易い。ホイールもクリック感があり、必要な設定項目できちんと止められる。コンデジでも上級機種にはジョイスティック型インターフェースを追加して欲しいものである。

もうひとつアレッと思ったのは、サーボモーターで上下するフラッシュ・モジュール。フラッシュ設定を ON にするとモーターが駆動してサッとフラッシュが現れ、OFF にすると本体に格納される。ギミックとしては面白いが、フラッシュ駆動部に使うコストは、出来れば先程指摘した、より利用頻度の高い UI 部分の改善に使って頂きたい気がした。暗所撮影に強い本機では、モーター制御する程実利用頻度は高く無い部品のはずである。格納時にグッと指で押し下げてしまって故障原因に、というのもあるのではないだろうか...と余計な心配をしてしまう。

そして本機の最大の欠点、はグリップ部。Canon は IXY Digital 等でもデザイン優先で同じ事をしがちであるが、金属製でツルツルとして居り、前指を引っかける部分が何も無い。グリップが安定しないので、これは非常に困る。GR Digital III や CX2 のグリップが非常に安定していて握り易いので、好対照となってしまう。そもそもコントローラーリング部がフロントに出っ張っている本機は、グリップ部を多少盛りつけても邪魔にはならない空間が確保されている。ここには、自前で何らかのグリップとなるものを両面テープで貼付けたい、と考えている。来週はホームセンターで手頃なものを探してみよう。

以上、物理的な UI についてはやや辛口の評価となってしまう S90 だが、Canon 技術陣への期待の裏返し、という事で。DIGIC4等、内部のソフト的処理は秀逸で、レンズや絞りの設計も本格的に出来ている。その Team Work で結実する1千万画素の静止画は、作例の通りコンデジとしては上質。

S90 は、Canon の高級コンデジ新ラインナップとしては初号機なので、次の S100 (?)あたりは、かなりブラッシュアップされて登場する事を、更に期待して待つとしましょう。

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November 07, 2009

マッチョなデジイチ、Canon EOS 7D レビュー


Canon EOS 7D
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長男のクラブ活動の卒業集合写真、長女の初めてのピアノ発表会、仕事のイベント記録写真、と失敗出来ない写真を撮影する機会が3連続であったので、やや衝動的に Canon EOS 7D を手に入れた。操作性に関しては、全ての動作が機敏。連写が最速秒間8コマと機関銃の様に出来てしまうのは、動きが俊敏な武道の試合撮影で大変役立った。シャッター音は Nikon や Pentax の重厚な音と比較すると、弓を放つ様な軽快さ。好き嫌いはあるかもしれないが、速写マシンには似合っている。暗所でも ISO 3200 辺り迄自動増感され、ほぼ問題無く撮影出来てしまうのは立派。ピアノ発表会や屋内イベントでは、ローライト撮影に強い EOS 7D は非常に有り難い。ISO 3200 迄なら、ノイズもそれほど気にならない。キットレンズの EF-S 15-85mm f3.5-5.6 ズームレンズも全長抑え目で 7D とはバランスが良い。3週間程の間に撮影した作例は、こちらの flickr set にて。(スライドショーは、こちらからどうぞ。)

その後、中古の 24mm f.1.4L も手に入れて夜間のスナップ撮影も試みた。その時の作例はこちらの flickr set にて。(スライドショーは、こちらからどうぞ。)24mm は絞り開放だとやや描写が甘く出る事もあるが、レンズ手ぶれ補正が無い環境下でもそれなりの撮影が出来た。作例には入っていないが、室内でのフラッシュ無しのグループ記念撮影も無事にこなし、さすがは Image Monster の称号を持つ最新機種、と感心。ともかくソツ無く、どんなシーンでも優等生的な腕を発揮してしまう中級者向けデジイチである。

競合する Pentax K-7 と Nikon D300s の中間に位置する様な価格設定だが、100% 視野でかなり明るい光学ファインダー、マグネシウム製でしっかりとした防塵防滴ボディ、見易く大きな背面液晶、フル HD で MPEG4 対応の動画撮影機能等、ユーザー視点に立った隙のないスペックに仕上がっている。

細かい設定が色々出来る本機で、設定をビジュアル化してくれているのが背面左上の Q ボタン押し下げによるクイック設定。これを一押しすると背面液晶パネルで現在の設定状況の確認、変更が容易に出来る。撮影時にこのボタンは多用した。

ボディ重量は本体のみで 820gと軽くは無い。大きさも、初心者向けのデジイチよりは一回り大きくなる。従い、アマチュア・カメラマンにとっては常時持ち歩く為のカメラとするには厳しいが、ここ一番の、重要な撮影機会で引っぱり出される事になる、信頼の置けるデジタル一眼レフ、そういう位置づけならピタリと来る。

当方の様に、マイクロフォーサーズ規格の軽いデジイチを並行利用していると、時間が経過するにつれてどうしても軽いカメラの方が頻繁に利用される様になってしまう。高性能だが重いカメラが家に鎮座する状況が続くと、それなりの投資をしたオーナーとしては、デジカメは流動資産とはいえ稼働率の低さで多少の残念感も生ずる事に。EOS 7D 並の性能を備えた m4/3 デジイチ並の軽さのカメラの登場を、今後1年以内に期待してしまう次第。

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September 27, 2009

夕闇を切り取る、Lumix GF1 とG20mm f1.7パンケーキレンズ


Panasonic Lumix GF1 + G20mm f1.7
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昼間は見事な背景ボケを演出してくれる、開放絞り f1.7 と明るい Panasonic GF1 レンズキットの 20mm パンケーキ。中野の街に夜が訪れると、夕闇に紛れて活動開始する猫たちや、裏道に浮かび上がる飲み屋の提灯を、手持ち撮影で見事に捉えるナイト・シューターとして活躍してくれる。ブロードウェイ裏の、灯りが少ない再開発地域に毎夜、集会の様に集まる野良猫の姿も、相当暗い場所なのだがこの通り。夜間撮影のサンプルはこちらの GF1 + G20mm f1.7 の作例写真からどうぞ。(スライド・ショーはこちらから)

m4/3 マウントで使えるレンズは、マウントアダプターを介して使える Leica M マウントレンズを含め数本持っているのだが、普段使いの常用レンズとしてはこのパンケーキの出来が良すぎる為、今の所は8割がたこのレンズを付け放しにしている。昼に夜に、大活躍の単焦点標準レンズ(換算焦点距離 40mm)である。

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万能コンデジのリコー CX2 が Amazon で3万5千円ちょっと!


Ricoh Ginza
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発売以来ずっと注目していた RICOH CX2デジカメウォッチのレビュー記事等も読んでこれはやはり手に入れねば、と価格比較を開始。しかし、頻繁に訪れるカメラ専門店でも、量販店でも、発売開始直後のせいか実売価格がなかなか4万円より下がらない。これはしばらく持久戦か、と思っていたら、Amazon が本日現在で 35,603 円の価格提示!現物在庫が無く、配送に1〜3週間かかる為の値引きと思われるものの、この価格は魅力的、と早速ポチリ。

前機種 CX1 と比較して、望遠側が 300mm 迄伸びた事、HDR 撮影が可能なダイナミックレンジダブルショットが auto 設定でより使い易くなっている事、Olympus E30 や E-P1 の Art Filter で気に入っていた「ラフモノクローム」的なハイコントラスト白黒機能があること...とアピールポイント多し。写真撮影が主では無い外出の際にポケットに忍ばせる事が出来る、オールマイティなコンデジはやはりこれでしょう。ズームレンズの絞り開放値が暗めなのがちょっと残念ですが、10倍以上のズーム比ではまあ仕方ないかな、と。配送に時間がかかりそうではありますが、到着が楽しみです。

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August 09, 2009

GR Digital III ファーストレビュー : 新宿の夜を切り取るスナップカメラ


GR Digital III Test Photos
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街スナップに丁度良いコンパクトサイズの Olympus E-P1 を使い慣れると、もう普通のコンデジには戻れないだろうな、と思っていたのだが、RICOH GR Digital の三代目となる III が登場。嬉しいサプライズは、28mm f1.9 と明るい広角レンズを搭載した事。会社帰り、散歩がてらの都会夜景スナップを撮影する機会が多い当方としては、f1.9 というレンズの明るさは大歓迎。早速 GR Digital III を手に新宿西口の夜を切り取ってみる事に。手ぶれ補正機能が無い、ツウ好みの硬派コンデジの GR Digital III だが、f1.9 の開放絞り値のおかげで、速めのシャッターを選択できる。他のコンデジで何度も手持ち撮影に挑戦しながら、毎度大きな手ぶれで失敗に終わって来た因縁の被写体が、こちらに載せた、昭和の雰囲気漂う屋台ラーメン店と背景の未来的なコクーンタワーという、東京のブレードランナー的シーン。この写真で見るよりも実際は暗い場所なので、拡大すると多少のブレは残るが(何しろシャッター速度は 1/6 秒)、写真の出来映えとして許容範囲に収まっている。f1.9 の恩恵は大きい。暗部ノイズ発生も以前のモデルと比較し抑えられている印象だ。他の作例は、こちらの flickr set にて。(スライドショーは、こちらからどうぞ。)

以前の機種から大きな外観デザインや UI の変更は無いので、マニュアルをあまり読まずにいきなり GRD III を使い始める事が出来る。光学ファインダーの GV-2 も共通に使えるので、GV-2 を装着したまま本体を収納可能なRicoh 純正速写ケース GC-4 を同時購入。工作精度も高く、今回は割高な 3rd Party 製の対応ケースを購入せずに済みそうだ。

GR Digital II はしばらく前に手放してしまっていたので、久しぶりの GR 回帰となったが、起動から撮影までが高速なので、スナップ撮影にはやはり便利。シャッターを押し込むと、あらかじめ設定したピントで撮影可能なフルプレス・スナップ機構も、散歩中に訪れる突然のシャッターチャンスには有り難い。

GRD III を手にすると、多少露出補正をいじる程度で後はカメラ任せで撮影してしまう事が多いのだが、露出補正も右上の独立ボタンで簡単に設定出来る為、サクサクと撮影が進む。常時携行し易い小型サイズで軽量の GRD III を手に入れてからは、E-P1 の登板回数もやや減りつつある状況だ。まあ、それぞれ用途は違うのではあるが。

曇天下のマクロ撮影等で多少ピントを外す事はあったが、特に大きな不満は無い、優等生コンデジである。所有満足度、高し。

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August 04, 2009

山のカメラ Pentax K-7、街のカメラ Olympus E-P1


Lumix FT1 photos
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短い夏休みを頂いて、蓼科の温泉宿へ。運良く発売されたばかりの新型トヨタ・プリウスをレンタカー出来、中央高速を快調かつエコに信州入りするも、雨時々曇り、という生憎の天気。初日は小淵沢の静かなリゾート・アウトレットを訪れたのに豪雨に迎えられ、翌日は晴れ間が見えた瞬間を狙って諏訪湖巡りをするも、午後の霧ヶ峰は文字通り霧雨模様。しかし、朝晩は滝川のせせらぎが聞こえる露天風呂で疲れを癒し、風林火山の勇猛な太鼓で耳を楽しませつつ、迎えた3日目。快晴。やっと今日は、念願の八ヶ岳の頂上を目指す事が出来る。ビーナスラインを昇り、ピラタス蓼科ロープウェイで、標高2237m の坪庭へ。白い雲が目線と同じ高度を時々通り過ぎ、空の青、森の緑の美しいコントラストが現れては消える。自然が織りなす鮮やかな色彩を、CMOS に焼き付けぬ手は無い。今回持参したメインカメラは Pentax K-7 と、広角 24mm 相当の DA 15mm f4 レンズ。防滴性能が高く剛性の高いボディは、山歩きの友には最高だ。今回撮影した風景写真は、こちらの flickr アルバムにて。(スライドショーは、こちらでどうぞ。)

以前も当ブログで御紹介したが、K-7 はカメラ内写真加工(デジタルフィルターによる後処理)も得意。水彩画エフェクトで、人間や動物の顔は黒目が白目に反転するのでやや怖いものになってしまうが、今回の様な風景を水彩画化すると、本当の絵の様に美しい仕上がりになる。興味ある方は、こちらの flickr アルバムを御参照。(スライドショーは、こちらからどうぞ。)

猫の目の様に変わる天候の変化を予測出来ない山旅行では、昨今登板頻度が高かった Olympus E-P1 ではなく、Pentax K-7 が頼もしい相棒となる。多少雨に降られても、カメラを過剰に保護する心配が無いというのは、想像以上に撮影マインドにプラスの影響がある。雨でも、良いシーンを探し続ける事が出来る。K-7 は低温にも強い設計という事なので、冬山でも更に強みを発揮するに違い無い。E-P1 ではそうは行かなかった事だろう。水に近い場所でも、手にするのは K-7。そういえば、先日の会社の屋形船イベントでも、別に雨が降っている訳でも無いのに、携行したカメラは K-7だった。

一方、信州から戻り、ちょっと近所へ、で手にするのは E-P1。軽量ながら一眼レフ画質を気軽に楽しめる E-P1 は、街角スナップカメラとしては最強であり続ける。小型になったと言っても K-7 の形状はやはり、一眼レフそのもの。街中で撮影していると「撮影しているぞ感」が強すぎる。その点、E-P1 なら背面液晶のコンデジ撮影スタイルで、構えると筐体も小さく、シルバー/ホワイトボディは街角風景に違和感無く溶け込む。K-7 と 15mm の組み合わせを初めて手にするとこれが街角最強、と思った時もあったが、E-P1 の軽量さと心の気軽さは、街ではより強みを発揮する。

同じ様な価格帯にある最新デジイチ二機種だが、撮影シーン毎にそれぞれ、得意分野が違う。アウトドア(山・海・川)のカメラ K-7、街のカメラ E-P1。撮影目的に合わせて、最強の相棒を選びつつ、2009年の夏を切り取って行く。

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July 27, 2009

Pentax K-7 と DA 15mm f4 ED AL で、理想の小型軽量 - 散歩スナップ用デジイチを構成


Pentax K-7 and DA lens
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Pentax の DA 単焦点レンズシリーズの最新型、15mm f4 ED AL レンズは発売前から注目していたが、デジイチの機種変更を短期間にこなし過ぎて、購入する機会を逸していた。しかし Pentax K-7 がほぼ安定的なメイン・デジイチの地位を確保した為、ようやく手に入れる事にした。事前に読んだ、デジカメウォッチのレビュー記事でも高い評価でかつ、人気デジカメ・ブログ "Photo of the Day" 作者の田中プロも気に入っている組み合わせの様なので、決めてからは迷い無く入手。本日撮影した作例は、こちらの flickr set に。(スライドショーは、こちらからどうぞ。)

軽量(レンズ重量は 212g しか無い)レンズで、コンパクトな K-7 との前後バランスも非常に良い。パンケーキレンズ程薄い訳ではないが、レンズ内収納可能なフードの仕掛け等、小型化に細かい気遣いが感じられるのが良い。ひんやりとしたメタル製のレンズ外装の質感は、金属 Body の K-7 にはベストマッチ。

街中散歩のスナップショット主体の当方には、K-7 と 15mm f4 の組み合わせは理想的だ、と本日2時間程撮影を行って感じた次第。街中スナップでは、急に訪れるシャッターチャンスに対して一瞬でフレーミングし、ピントを合わせ、シャッターを切らねばならない。撮影対象を見つけてからほんの数秒で撮影を終えている、そういう繰り返しになる。

100% 視野率を誇る K-7 のファインダーはフレーミングし易く、15mm レンズ(フルサイズ換算23mm) の視野角はスナップの範囲をかなり広く取る事が出来る。つまり、とっさでも被写体をフレーム内に入れ易い。カメラ、レンズともに小型なので、撮影される側にもあまり構えを生じさせないのも良い点だ。

当方はこの組み合わせを、首掛けストラップではなく、片手で持ち歩ける様にワンハンドグリップを装着して利用している。撮影散歩中は、右手にいつもカメラがスタンバイしている、という状態になる。このスタイルも、カメラ+レンズの総重量が 1kg を超えない K-7 + DA 15mm なので無理無く実現出来る。

作例を見て頂けると、DA 15mm の描写性能の高さと、色再現性の良さを良くおわかり頂けるはず。このレンズならではの個性として、ダークブルーに表現される空の色、クロスフィルターを利用しないのに美しく放射状に広がる点光源(しかしフレアの発生はあまり見られない)等があるのだが、顕著に作例にも表れている。かなり当方の好みに近い絵づくりが出来るレンズ、である。

今回は、K-7 のデジタルフィルターのうち、水彩画、色抽出、ハイコントラストの3つを多用して、カメラ内で撮影後の画像加工も試みた。その作例はこちらの flickr set を御参照。(スライドショーは、こちらからどうぞ。)水彩画のインパクトが大きく、やはりこの機能を多用してしまう。人物や動物写真は目玉の黒い部分が白転するので怖い感じになるが、風景写真にはこの機能は楽しく使える。

駆け足のレビューとなったが、この DA 15mm、Pentax ユーザーなら一本持っていて間違い無いレンズのひとつ、だと断言出来るでしょう。Photo Walk の友に。w

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June 28, 2009

Pentax K-7、デジイチ新時代を拓く2機種目、の初日レビュー


Pentax K-7 Logo
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ヨノナカは iPhone 3GS の話題で持ち切りだが、当方の関心は6月末〜7月初めにかけて次々に発売される新デジタル一眼に向いていた。今週は Pentax K-7、そして来週は Olympus E-P1 が日本市場に登場する。新しいデジイチ、の流れは、この2機種の前に Panasonic Lumix GH1 から始まっていた気がする。デジタル一眼市場での占有シェアが小さいからこそ、デジタルの特性を活かした新たな挑戦は下位メーカーから生まれて来ている。GH1 ではリアルタイム AF や EVF に支えられた「本格的な HD ビデオカメラ機能」がデジイチに初めて搭載された。他社の「オマケ」的な動画撮影機能と比較すると、本気でビデオカメラの代替になる様に設計された機種は GH1 が初めてだった、と言って良いだろう。

そしてデジイチ革新の第二弾はこの Pentax K-7。K-7 の凄さは、初級機に近い小型パッケージ、中級機の価格で、上級機並みのハイエンド機能を取り込んで、デジイチのカテゴリー破壊を実行してしまったところ。100% 視野率のビューファインダー、防滴・防塵構造、最大5.2コマ/秒の連続撮影機能、最速 1/8000 秒のシャッター、そして HD 動画 (AVI, Motion JPEG 30fps) といった多機能を、マグネシウム合金のコンパクトでタフなボディに内包している。

来週はデジイチ新時代を担う本命と目される超小型マイクロフォーサーズ機 Olympus E-P1 も発売となるが、今週はまず K-7 のファースト・レビューから。本日撮影した作例は、こちらの flickr set にて。(水彩画エフェクトの効果がわかるスライドショーは、こちらからどうぞ。)

K10D/K20D と比較すると、起動時の挙動がまず異なる。ゴトゴトと CMOS を揺らすのではなく、キュイーンと超音波によるゴミ落としでスイッチがオンになるのだ。ゴトゴト音に疑似生命の躍動を感じていた K ユーザーには、多少物足りないかもしれないが、使っていると次第に慣れて来る。

AF 速度はもの凄く速いわけではないが、軽快に作動する。当方は 55mm f1.4 レンズと組み合わせて利用しているので、超音波モーターでピントがスッスッと決まり、ストレスは無い。ただ、AF モードの背面のセレクターレバーは、小型になって操作感は K20D より低下した印象だ。(当方はこのレバー切り換えはあまりしないので実害は無いのだが。)

小型パッケージで防滴/防塵性能を高めたせいか、各ボタン類の反応は、通常の押し込みでは反応しない事がある。通常より意識して深く、強くボタンを押し込む、それを行うとボタンがきちんと作動する、という印象だ。このあたりはタフ化を図った事とのトレードオフかもしれないが、使い慣れないとボタン操作ミスにつながるので注意が必要かもしれない。左肩撮影モードダイヤルのロック機構も、頻繁に撮影モード変更を行う場合にはやや固いので注意が必要である。

本機は、サイズこそ通常の中/上級機と比較し小型ではあるが、重量はそれなり(ボディ単体 670g、電池込み 750g)にある点は、腰痛持ちの方は注意して頂き度いポイントだ。決して、もの凄く軽いカメラ、では無い。小さい中に、ぎっしりメカが詰まって見かけよりズシリ、そういう印象だ。

ライブビュー時のピント合わせは、シャッター半押しで無く背面の AF ボタンで行う事になるが、コントラスト AF はまだ発展途上か、合焦速度は Olympus、Panasonic、Sony 等と比べるとまだまだ遅い。ライブビュー撮影では結局、当方はマニュアルフォーカスを多用する事になった。ライブビューへの大きな期待は、禁物であろう。

まずは、気になった「問題点」を以上列記したが、どれも当方の使い方では「致命的」では無い。むしろ、利点が多い。まず気に入ったのはホールド性。人間工学を追求したと思われる形状のグリップは、背面の親指と、シャッター下の中指の二本指で支えるだけでも安定する様な、握り易い形状になっている。「持ち易く愛着がわく道具」は、携行頻度アップに直結する。K-7 はこの点で合格点以上、である。GH1 の小型で無機質なプラスチック・グリップと比較し、滑らず、安定している。

電子水準器は、背面液晶だけでなく、ビューファインダー上でも確認出来る。本機ではライブビューの使い勝手はあまり良く無いので、光学ファインダー内で必要な情報が確認出来るのは便利である。水準器の動きもリニアで、カメラ傾斜の変化を俊敏に察知する。

シャッター音は、K10D/K20D に比較しかなり静か。しかし心地よい残響チューニングもされていて、当方的には好みのシャッター設定である。前後のダイヤル操作も、背面液晶の各設定項目にどちらのダイヤルを回すと絞り/シャッター/ISO/露出補正が出来るのか、直感的にわかり易くダイヤル小画像が表示され、UI 設計は初心者から上級者迄、マニュアルを読まずともすぐに使える様に工夫の跡が見える。

そしてこのカメラのデジタルの特色を活かした面白さは、超多機能なデジタルフィルター、にある。撮影前処理で出来るものと、撮影後処理で出来るものがあるが、どれも処理速度は速く、あまり待たせない感じである。HDR は三脚が無いと厳しいのでまだ良い作例が撮れていないのだが、これは後日載せる事にしよう。今日は水彩画エフェクトを作例の通り各種試してみたが、これも実に楽しい機能だ。全てカメラ内部で処理出来るので、Photoshop 要らず、である。

カメラで画像再生中に、下向き十字キーを押すと、すぐにデジタルフィルター加工メニューに入る事が出来る。複数のエフェクトを重ねる事等も可能で、これを試しているだけであっという間に時間が過ぎてしまう。店頭で本機を試す方は、是非この簡単画像加工も試して頂き度い。トイフォト、ミニチュア、HDR、水彩画、魚眼....と、短時間では全てを試すのが大変な程、各種揃っている。

行きつけの地元カメラ屋では、Pentax K-7 の初日在庫は全て売れてしまって、今後は予約が必要との事。新時代を拓くデジイチへのユーザー期待の高さが感じられる。当方も勿論満足、です。

June 28, 2009 in Digicame Cabin | Permalink | Comments (0)

June 14, 2009

Pentax K-7 新宿 Pentax Square レビュー(デジタルフィルターと HD 動画機能)


Pentax K-7 at Pentax Square
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先月秋葉原 UDX で初めて実機を触った Pentax K-7。その後 Olympus の意欲的なマイクロフォーサーズ機 E-P1 の発売もほぼ確実となり、デジイチとしては小型サイズとはいえ、それなりに重量のある K-7 を購入すべきか迷いが生じて来た。そこで本日、冷静な気持ちで再度 K-7 を試す為、新宿 Pentax Square へ。以前の場所、三井ビルから新宿駅により近いセンタービルの地下に移動し、量販店街からのアクセスも楽になった。Pentax Square には2台の K-7 実機が新しい防塵/防滴レンズ2本とともにデモ展示されている。本日はデジタルフィルター機能と、HD 動画撮影機能を中心に再検証。

まずはデジタルフィルターの中でも気になっていた、HDR を試す。3枚の写真を異なる露出で撮影、黒潰れと白飛び部分を無くす事が出来る HDR 機能だが、普通の室内写真では暗部が明るくなる事が中心で、ややぼやけた写真になってしまう。これはもう少しハイコントラストな屋外や、より暗い夜景写真で試した方が良さそうだ。ただ、処理は非常に速く驚いた。デジタルフィルターでもう一つ気に入っているのは水彩画エフェクト。これは撮影後の後処理フィルターとなっている。先に同じフィルタが導入された Pentax k-m より処理速度が速くなっているそうで、確かに写真から水彩画に変化するのは一瞬。これがなかなか風情のある映像が出て来るので見入ってしまう。

そしてここからが、Pentax Square のガイドさんの力が入るところ。そう、デジタルフィルターを、複数種類駆使して、一枚の画像に次々と変化をつける事が出来るのだ。写真から水彩画、それを魚眼映像にして....と一瞬にして元の映像が背面液晶内で複雑に変化する。まるでマジックを見ている様な、不思議な感覚。ガイドさんも指摘していたが、撮影旅行帰りの電車内画像処理が楽しくなる事請け合いだ。ちょっとした PC 顔負けの処理スピードなのである。

次は動画機能。ロック付きの左肩モードダイヤルを映像マークにするとそれで準備完了。AF は、撮影開始前だけ有効なので、まずはピントを...と、シャッターボタンを半押ししてもピントは合わない。カメラ背面の AF ボタンを押す事で、コントラスト AF が働き、ピントが合うのだ。合焦までの時間は、コントラスト AF では余分にかかる印象で、このあたりは Nikon D90 等と大きな差異は無い。というか、Lumix GH1 が動画モードのコントラスト AF ではやはり、ずばぬけて優秀、である。シャッターボタンを押して撮影開始後は、ピントはマニュアルで合わせる事になるので、急激に距離が変わる被写体の撮影は避け、三脚利用で撮影するのが良さそうだ。撮影時の動画像は、92万画素の3型液晶なので見易く美しく、ビデオ撮影はスムーズに行う事が出来た。

検証二回目で再確認したのは、ボディ重量は見た目よりどっしりと体感されるが、防水/防塵キットレンズが非常に軽いので、全体重量は予想を裏切る程軽く感じられるという事。K-7 を買うならやはり、新しい標準ズームはセットで揃えて置きたいところ。また、細かい点だが、右人差し指がかかる前面のダイヤルはちょっと斜め上の角度に設定されていて操作に無理が無い。人間工学的デザインの完成度追求には余念がない様だ。

いややはり、良いカメラです。堅牢さ、機能の豊富さ、そして小型軽量さから、流行に流されず長期間保有出来るデジイチが一台が欲しい、という方にお勧め出来ますね。要発売前予約。

June 14, 2009 in Digicame Cabin | Permalink | Comments (0)