December 12, 2010
Sony Reader Pocket Edition (PRS-350) を、Kindle3 と比較レビュー
金曜夜のヨドバシカメラは危険である。夜10時まで開いているので帰宅前にフラッと寄ると、ついつい興味深いガジェットを発見してしまう。ということで今回は、電子書籍リーダーコーナーを眺めていて気に入ってしまった Sony Reader の5インチ液晶、Pocket Edition を購入。Sharp の GALAPAGOS (プロダクト・ネーミングのセンスは不思議を通り越しているが)の5.5 インチ、10.8 インチタブレットも同時に店頭で触っていて、美しいカラー液晶とサクサク動作、豊富な新聞・雑誌コンテンツの量にかなり惹かれたのだが、既に持っている iPhone / iPad と用途が重なり過ぎる、という事で今回はパス。敢えて「Kindle3 と用途が同じ」Sony Reader を購入した最大の理由は小型、薄型、軽量(電池込み重量はわずかに 155g)である事。WiFi も 3G 無線にも対応しない Sony Reader は、電子書籍購入時の使い勝手に疑問符は付くものの、文庫本サイズの小型さは、通勤時や出張時の友として最適である。この大きさが欲しかった!と思えるサイズで衝動買い。家に戻り、早速 Kindle3 と大きさを比べるが、上記比較写真の通り、それほど大きく無いと考えていた Kindle3 を凌駕する小型サイズなのである。
小型さとともにもう一つ購入要因となったのは、タッチパネルの利便性。メニュー選び、書籍のページめくりを画面タッチで行える便利さは、これを使い慣れるとタッチ対応していない Kindle3 でもついつい画面を触ってしまう程。タブレット・スタイルながらタッチ液晶では無い Kindle の問題を浮き彫りにしてしまう位、タッチ液晶は一度使うとそうでない液晶に戻り難い。当面 Kindle3 は Amazon の Kindle Store 日本語版オープンを夢見て維持するものの、それが出るまでは Sony Reader を外出時の電子書籍リーダーとして優先して使う事になりそうだ。
Kindle の充電はマイクロ USB端子経由。本体には AC アダプターが付属していないので、パソコンの USB 端子経由充電するか、或いは同じ Micro USB 採用 の Kindle3 の AC アダプターを流用して充電する手もある。昨今は Micro USB で充電する機器が増えているので、独自規格路線を歩みがちだった Sony も標準規格を採用した事は喜ばしい。
一回り大きい 6 インチ Touch Edition では更にメモリーカードを使える様だが、5インチは内蔵の 2GB メモリー(うち、電子書籍に利用可能なユーザー領域は 1.4GB)を利用する事になる。しかしこれでも通常の書籍なら1400冊を入れられるという事で、不足は感じない。
書籍リーダーとしての主機能以外でも、ジーニアス英和辞書が内蔵されていて電子書籍の本文をなぞるだけで検索出来たりという機能は Kindle3 に負けず劣らず。そして Kindle3 に無い機能としては、タッチ液晶を利用した手書きメモ機能がある。反応速度が限られる電子ペーパーなので、紙の上にペンで書く様なスピードは期待出来ないが、意外に便利なのは読書中に気になった事を、電子書籍本文のフォントの上にオーバーレイする様に手書きメモを付加出来る事。(手書きメモ用に、スタイラスも標準で備わっている。)
フォントをハイライトするマーカー機能とともに、読書しながらの書籍本文上へのメモ機能は、紙の書籍に近い使い勝手で、なかなか便利である。マーキング、手書きメモした部分は自動的にリスト化され、まとめてその部分だけ見る事も可能である。語学学習などでも役立つ機能かもしれない。
メイン機能である電子書籍リーダーとしては、文字サイズを6段階に変化させる事が出来、Kindle3 と比較しても問題は無い。ハードウェアキーボードが Kindle3 とは違って備わって居らず、文字入力が必要な時はソフトキーボードになるが、タッチ液晶での操作はもたつき感も無く、かな漢字変換候補の表示も電子ペーパーにしては随分高速で、驚く程であった。このあたりは、米国製の Kindle3 に勝る部分であろう。
オプション品では、Kindle3 同様 LED 読書灯付きの専用ブックカバーがあるのだが、せっかくの5インチの小型さを損なう大きさのカバーなのでこれは採用せず。普通の専用カバーのみを購入し、Kindle3 同様 クリップ型の LED ライトをカバーに挟みながら使うスタイルを採る事にした。実際には暗い場所で読書をする事は少ないので、これで十分との判断。Sony Reader の表面には強力なマグネットが内蔵されて居り、金属が埋め込まれたカバーがパタンと吸い付く用にしまるのは、Sony らしい芸の細やかさである。
以上の通り、小型で使い勝手の良い Sony Reader だが、現状の問題点は Sony が提供する「Reader Store」の品揃えと、購入動作の面倒さ。ともかく現状、買いたいと思える本が殆どまだ無い。仕方無く、見本誌が入っていた「スティーブジョブズ驚異のプレゼン」のフル版を @hokayan に敬意を表して購入する程度でまずは書籍物色をやめてしまった。
書籍ダウンロードも、My Sony Club に登録して行うのだが、Mac 対応はまだ無く、Windows PC に専用ソフトをインストールして行う事になる。前述の通り、無線が無い Sony Reader は、Windows PC 母艦無しには電子書籍を買えない。これも大きなネックだ。WiFi だけは備えている GALAPAGOS タブレットにも負けてしまう部分である。
とりあえずは非常に限られた電子書籍コンテンツと、PDF / Text リーダーとして、Sony Reader を使ってみるとしよう。ハードウェアが良く出来ているだけに、少しだけ足り無い機能が残念ではあるものの、電子ペーパーを利用した電子書籍リーダーとしては、小型筐体の携行性の高さから利用頻度は上がりそうだ。
December 12, 2010 in eBook Cabin | Permalink | Comments (0)
August 31, 2010
Kindle3 のモレスキン風革ケースと、LED 読書灯
Kindle Cover Arrived
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モレスキンのノートブックの様に、ゴムで右端を固定して蓋を閉めるデザインだが、ゴムを引き出し易い様に Amazon ロゴのノブが装着されて居り、使い勝手は良い。ゴムもモレスキンと比較するとしっかりと太い素材が使われていて、日々の利用にも耐えそうだ。表裏の皮革には、米国デザイン製品らしくしっかりとした、品質の高い素材が使われている。もうちょっと薄くするとケースを軽く仕上げられるのであろうが、落下時に本体のクッションになる厚み、としてはこれ位は必要なのだろう。装着し持ち歩くと、本体を裸で持ち歩く場合とは、安心感が全く違う。
LED 付きのケースを選ばなかった理由としては、価格もあるが、暗い場所での読書シーンが少ないから、という点がある。しかし、飛行機の中の読書には、LED もあると便利ではある。そこで引き出しの奥から引っ張り出したのが、クリップ型の LED ライト。これをカバーの上端に挟むと、簡単夜間照明付きカバーの出来上がり。
iPad と同様に、今後 3rd Party から創意工夫あふれる Kindle3 用カバーやケースも多種登場すると思われるも、純正カバーもナカナカ悪く無い、というレビューでした。
August 31, 2010 in e-Gadget Cabin, eBook Cabin | Permalink | Comments (0)
August 30, 2010
第三世代 Kindle の、日本語表示とSocial Media 連携機能
iPhone4 vs Kindle3 vs iPad1
Originally uploaded by db.
まず日本語表示。PDF や Text ファイルは USB ケーブルで PC や Mac とKindle を直接接続すると、マスストレージ(大容量記憶デバイス)として認識され、Kindle 側の Document フォルダに Drag & Copy するだけで読めてしまう。これは非常に手軽。MS Word ファイル等の場合は、Kindle 側で設定される独自の Email アドレス (@kindle.com) に、Kindle で読みたいファイルを添付し、接続設定したメールアドレスからメール送信するだけ。送信後、Kindle をネットワークに繋げると、Kindle で読めるフォーマットになって Home 画面にファイルが表示される。
Kindle では、“Collection" というサービスでファイルをフォルダ分け出来るので、転送したファイルは目的毎に Collection フォルダを作成し分類、保存すれば良い。第三世代ではメモリ容量も 4GB と大きくなったので、テキスト系ファイルは容量を気にせず転送出来る。(追記:佐々木俊尚さんから Twitter で質問を頂きましたが、ファイル名の日本語表示も問題ありません。)
複数フォーマット・ファイルの Kindle 転送を試して、日本語 PDF ファイルのみ、理由ははっきりしないのだがうまく表示出来ずフリーズ、やがて自動的に Kindle がリスタートしてしまうケースが度々あった。画像ファイルが含まれているせいか、フォントの問題なのか、理由は判然としないが、今後も試行錯誤をしながら原因を調べてみる事にしたい。
メール添付ファイルなら、JPEG 写真も送信出来、MPEG3 の音楽ファイルはUSB 経由で簡単に Kindle に送る事が出来る。マルチメディアプレイヤー機能はまだまだおまけで、シンプルな機能提供だけではあるが、第四世代の Kindle4 で、 e-Ink がカラー化、タッチパネル化すると、面白い事になって来るだろう。iPad のライバルは Kindle、という展開にも、小型さと価格の安さから、ならないとも限らない。
Social Media 連携は、設定 (Settings) の3ページ目、"Social Networks" の管理画面から、まずは Twitter と Facebook のアカウントを設定(本日現在、Kindle3 上から設定出来る Social Service はこの二つのみ)。それが済んだところで、ネットワークでつながる友人にシェアしたいと思う Kindle コンテンツを開き、Menu ボタンから、"Add a Note or Highlight" という機能を呼び出す。引用したいテキストは、4方向ボタンと決定ボタンを利用してHighlight し、キーボードから自分のコメント (Note) を入力した後で、“save & share" というボタンを押すだけで Twitter / Facebook に自分のコメントと引用がシェアされる事になる。
Twitter では自分のコメントがツイートされ、Amazon Kindle の HP にある、当該ユーザーのコメント/引用/コンテンツ紹介ページにリンクされる。Facebook のストリームには、文字数の余裕がある為か、コメントと引用の両方が表示されている。コメントや引用に興味を持ったユーザーは、オリジナルコンテンツへのリンクをクリックしてコンテンツを購入、そういう流れになっている。Kindle HP の Social Networks 連携ページには、新聞記事や雑誌記事、書籍へのコメントがユーザー毎に時系列に蓄積され、外部からの閲覧も可能となっている。
以上の通り、現状、端末から日本語入力を行えない欠点はありつつも、Kindle3 は日本語コンテンツの閲覧、ソーシャルメディア上での(英語による)記事評、書籍評の共有をすぐに行える設計がなされている。ここまで完成度が高いと、完全に日本語メニューや文字入力に対応したKindle 日本語版登場と、日本語コンテンツの Kindle Store 登場も遠くない気がするのだが。というか、出来るだけ早期にお願いします、Amazon.co.jp 関係者の皆様。
August 30, 2010 in e-Gadget Cabin, eBook Cabin | Permalink | Comments (0)
