May 04, 2012

東京都内で過ごすゴールデンウィーク(その2)、午後4時から行く下目黒への旅

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

一昨日、当方ブログの「東京都内で過ごすゴールデンウィーク、午後3時から行く西荻窪への旅」が比較的好評(総武・中央線沿線在住者内輪受け)だったので、これは休み中に第二弾をやらねばなあ、とゆるやかに考えていたところ、5月3日の本日は朝から土砂降りの雨。せっかくの雨を活用しようと Olympus OM-D の防滴機能の庭先植物撮影チェック等は行ってみたものの、さすがに庭先では「小さな旅」とも言えない。どうしようか、と考えているうちに午後3時過ぎには雨が小降りに。よしゃ、と家から遠く無い場所の旅に想いを馳せたところ、先日の某テレビ番組で、人気歌手の一青窈さんが絶賛されていたラーメン店の事を思い出した。「そうだ、アレを食べに行こう。」当方の東京都内小さな旅の目的地は全て、食べ物次第で決まるのである。いざ、目黒へ。普段通勤で行く恵比寿の隣駅だが、意外に降りた回数は少ない場所だ。そのさらに隣の五反田へは仕事で良く行くのだが。そういう「近いし周辺駅は良く知っているのに、ここだけあまり知らない喪失感」は、当方的には西荻窪に被る。(強引)

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

最近はまっているラーメンは、実はシンプルな東京ラーメン。具材はシナチク、ナルト、海苔など最低限で、スープもしつこくない無化調系、あっさり醤油味。麺はあくまで細く、つるしこで。何度食べても飽きがこない、そういうラーメンに回帰しつつある。番組で拝見したところ、一青窈さんも相当なラーメン通で、しかも、ついついいつも行ってしまうという有名ラーメン店の支那そばは、当方の好みと相当重なる様に見えた。「♪えぇーいーやー目黒でラーメン泣き(字余り)」出来そうなので、目黒駅から雅叙園前を通る小道を颯爽と降りて行く。するとすぐ右手に、目黒では珍しい、以前行った事のあるトンカツ屋を発見。一瞬心が寄り道しそうになるが、初心貫徹と坂を降りて行く。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

坂の途中の面白そうな景色には目もくれず。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

塀をつかむ様に成長している木だけはさすがに気になったので、とりあえずスナップ。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

目黒雅叙園の入口を越え、雨で増水した目黒川を越え。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

山手通りに出てすぐの歩道橋を渡って南下しすぐの場所のはずが、食べログの地図が、実は2月に移転する前の旧店舗の場所だっとわかり、150m ほど大鳥神社方面に戻ると。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

ようやく下目黒の、一青窈がこよなく愛するラーメン店、「かづ屋」に到着。幸いに、雨のゴールデンウィーク中日の午後4時過ぎで、時間も半端、空いていた。(食べログ情報でワンタン麺も美味そうだと知っていたのだが)迷わず支那そば、玉子、瓶ビールを注文。そう、休日は午後4時過ぎからビール、である。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

あまり待たされる事無く、熱い湯気を放つ今回の小さな旅のメインとなる支那そばが到着。いやこれは、美味そうだ。TV を見ていても感じた事だが、スープ下の麺の見え方が整然としていて美しい。具材がシンプルな分、麺が良く見える訳だが、水面下に美しく盛ってある。これは出来そうで出来ない、匠のワザである。食べる前から嬉しくなってしまう。そして一口食べて納得。細麺のコシ、主張しすぎない、でもじわりと効いて来る醤油。シナチクはやわらかく、主役をもり立てる。器の中心には、小ぶりの叉焼。「♪薄紅色の可愛い叉焼のね〜果てない夢がちゃんと」そう、叶ったのだ。ラーメンを食べながら、これだけ楽曲が脳内再生されたのは当方の豊富なラーメン体験の中でも珍しい。そう、下目黒かづ屋は完全に、一青窈さんの歌声オーラに包まれていたのである。そして本当に、美味い。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

麺量もしっかり有り、これで満足のはずだった。店を出て、再び目黒駅方面へ向かう。そして目黒川沿いを渋谷方面へ歩いて抜けるつもりだったのだが、何故か当方の足は継続して、目黒駅方面を目指している。胃の満足感と、頭の目的意識とは全く別に、両足が目黒駅への坂を昇って行くのである...その先には....。

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そう、先ほど通り過ぎた、目黒駅からほど近い路地にある、有名とんかつ店の目黒とんき。当方の足が、ここを素通りしてはいけない、と教えてくれたのだ。なんと忠義深い足であろう。

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さきほどラーメンを完食したばかり、というのに、意思ある足に負けて仕方なく、大きなお店の入口をくぐる。そこに広がるのは、以前も大きなインパクトを受けた巨大カウンターと中央の厨房。高級住宅街の目黒の駅前にして、この余裕ある店舗構成は、老舗ならでは、と言えるだろう。5時過ぎに来ているお客さんは、御近所の老夫婦然とした方々が多い。そう、夕食時間が始まる前の、目黒御近所アワーに間に合ったのである。とりあえずはヒレカツを注文。差し出された新聞を読みつつ待っていると、見事な包丁さばきで食べ易く切られた、パリパリの衣に包まれたヒレカツが登場。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

そう、これがとんきのとんかつ、だ。久しぶりなので涙が出そうになる。久しぶりに来て感心するのは、キャベツ、御飯、豚汁、それぞれが無くなったタイミングの直後に、おかわりはいかがでしょうか、と声がかかるのである。それぞれの客に対する、店員さんたちのホスピタリティ、恐るべしである。さすが老舗。非常に気持ちよく、おかわり迄頂ける。6時近くなると、さすがに店も混んで来たので、また次の目的地に向かうべくお店を出る。ラーメンを完食した事をすっかり忘れて、おかわり迄してしまったが、当方の胃の中では補完的な様で、全く苦しいという事も無い。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

6時を過ぎて、目黒川沿いにも夕闇が。中目黒に近づくと、お店の灯りでところどころ明るくなるが、やはり暗い川面も見えにくい時間帯になって来る。家路を急ぐ様に、渋谷方面に向かう。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

代官山から中目黒に通じる道の、見慣れた風景も夜にはまた別の風情が。

Olympus OM-D + Pentax auto110 18mm f2.8

山手通りと交差する前に、カステラで有名な福砂屋の東京工場を発見。なんとこんな場所にあったのか。しかも店舗直売も有りとの看板に一瞬心踊るが、本日はもう閉まっている様子。ここは次回また、訪れてみるとしよう。

ということで、目黒川沿いを抜け、午後7時には246を超えて、目的地の渋谷地区へ。目黒からは、わずかに1時間程度の徒歩行程なのでありました。桜の頃にはもっと美しいコースと思われるので、次回は4月に挑戦かな。

それにしても下目黒のラーメン「かづ屋」ととんかつ「とんき」、前回の西荻窪とはまた違って、目黒らしい優雅さも感じさせる、大人のBグルメ旅なのでありました。都内で GW を過ごされる方、夕方の小旅行に是非。

May 4, 2012 in Bear's Diary, Gourmet Cabin | Permalink

May 02, 2012

東京都内で過ごすゴールデンウィーク、午後3時から行く西荻窪への旅

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さあ今日は休みを取って出かけるぞ、と決めていた5月1日、ゴールデンウィークの中日。しかし天気はぐずぐず。曇天で、雨が降ったり止んだり。個人的諸事情でどうせ遠くには行けないが、どこに行くとも決めずに午後3時前、西に向かう総武線に乗り込む。荻窪で美味いラーメンを食べるか、吉祥寺でヨドバシあたりを見物するか。行く先を考えながら高架から見える住宅街を眺めていてふと思いついた。そうだ、その間で降りてみよう。

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学生時代、中野から吉祥寺に総武線で毎日通っていたにもかかわらず、あまり降りた事が無く、最も知らない街が西荻窪だったのだ。大学生の頃友人が居酒屋でバイトしていて、そこには数度通った、という程度。しかし、今回寄ってみよう、と決意した背景には、忘れかけていた強い動機があった。そう、以前から気になっていた、「はつね」のタンメンを食べに行こう、それを思い出したのだ。午後5時と閉店時間が早い「はつね」には、普段はなかなか行く事が出来ない。土曜日は開店しているのだが、混雑でスープ切れになると午後4時には閉店、というお店。飛び石連休の中日の平日だからこそ、行くべき場所、だったのである。

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西荻窪の駅は、阿佐ヶ谷や高円寺と構造がそっくり。階段を降りて、南口に出るとしかし、他の駅とは異なる超狭空間の駅前広場が。飲食店が駅に迫っている。吉祥寺側の総武線高架下は西友のスーパーになっていたり、狭い空間をもの凄く器用に使い倒しているという印象。関東大震災の後、東京下町の人が多く移住したと言われる新宿〜三鷹間の中央・総武線沿い駅周辺には、同様に下町色が濃い傾向が見られるが、西荻窪の「建物ぎっしり度数」はかなり高い数値と思われる。

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古い飲食店が軒を連ねる中、徒歩1分以内で、「はつね」がある角に到着。西荻窪の中でも年季が入った建物が多い場所だ。

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午後3時過ぎで昼時間はとっくに終わっているが、はつねにはまだ待ち行列が。当方が並んだ時でも、前に6名が並んでいる。近隣は夕方から開店する Bar 等が多く、駅からすぐだがひっそりとした路地裏。地元中野の路地裏飲屋街も相当古いが、西荻はまた、「良いくたびれ具合」となっている。そう、昭和がそのまま、残っている風情なのである。

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狭い店内には、小さな厨房で真面目に仕事をする店主の姿が。カウンター席は、6席のみ。6名の行列は25分ほどの待ち時間で消化され、店内へ。メニューは麺類だけ。ラーメン、ワンタンメン、タンメン、チャーシューメンとあるが、当方は迷わず、評判の高いタンメンを注文。大盛りは100円増しだが、当方は通常サイズで700円。

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そして座ってからは比較的短時間で、手際の良いご主人の調理を見学しているうちにタンメンが出来上がった。シンプルだが、美しいその姿。スープはあくまで透き通って透明。通常のタンメンは白濁しているものが多いが、ここのスープは本当に透明で、スープ下の麺まではっきり見える。最近話題になった写真で、「海が透明すぎて船が浮かんでいる様にしか見えない」というものがあったが、はつねのタンメンはまさにその状態。スープが透き通りすぎて、野菜が浮き出しているかに見える。天空の城ラビュタ状態のタンメンなのだ(ややおおげさ)。そして評判通りの優しい味。シャキシャキ野菜を、癖の無いすっきりスープが包み込んでいる。麺は細麺だが、野菜が主役なので主張しすぎないシンプルさ。こってりラーメン全盛の昨今、これこそ大人のタンメン。野菜の味をじんわりと楽しめる一杯である。アア、西荻に来て良かった。美味しさに感謝をしながら店を出る。

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再び駅方向に向かい、駅前の道を左に折れると、やはり1分以内で到着するのが有名な焼鳥店、「戎(えびす)」。吉祥寺の「いせや」と並ぶ、大衆焼鳥の人気店だが、これまた話ばかり聞いて訪れた事が無かった。午後4時開店ということで、開店直後でまだ空いていたので、これは、と早速入店。

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午後4時過ぎから、空いている西荻窪の屋台風焼鳥屋でトリス・ハイボール。なんというゴールデンウィーク的ほのぼの感。混雑した観光地に行くより、どんだけ幸福であろう。焼鳥を注文したが、先にポテトサラダとチーズフライが出て来た。これまたシンプルだが美味いな〜。つい数分前に野菜たっぷりタンメンを完食しているが、居酒屋は別腹、なのである。

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焼鳥は、正肉、ささみのネギマを塩で。そしてつくねをタレで。いまどき2本単位でしか注文出来ない焼鳥屋も多い中、戎では1本単位で大丈夫。しかもかなり安い。ほおばってみると、焼鳥の味も吉祥寺いせやより美味いのではないか、と個人的感想。これだけ飲み食いして、お代は1150円。午後4時過ぎの西荻窪飲み屋事情、素晴らしすぎます。

GRD4 Photo Walk from Nishi-ogikubo to Kichijoji

午後3時過ぎに飲み食いしすぎたので、腹ごなしに隣駅の吉祥寺までウォーキング。iPhone 地図で調べると、隣駅だが道順はややトリッキー。五日市街道、水道道路等の幹線道路が、総武線とは斜めに交差している為に、線路沿いに真っすぐ進める道が無いのである。

GRD4 Photo Walk from Nishi-ogikubo to Kichijoji

それでも途中までは、高架下が高度に発達した総武線沿いを歩く。自動車洗車・修理店まであるのにはびっくり。線路沿いの道が途切れて住宅街に入ると、古い歯科医の建物など。

GRD4 Photo Walk from Nishi-ogikubo to Kichijoji

五日市街道沿いを進み、再び総武線と交差したところで線路沿いの道が復活。

GRD4 Photo Walk from Nishi-ogikubo to Kichijoji

鶴亀マークのスーパー横の小道を吉祥寺方向へ。もう半分以上の道のりを踏破しているはず。

GRD4 Photo Walk from Nishi-ogikubo to Kichijoji

高架近くの、古い八百屋さん。なんだか良い雰囲気だ。今や高級住宅街となった吉祥寺周辺だが、庶民的な雰囲気も周辺部には多く残っている。

GRD4 Photo Walk from Nishi-ogikubo to Kichijoji

吉祥寺到着。お約束のアップルストア訪問。前より少し、とんがった品揃えが減った様で、それはちょっと心配でもある。

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吉祥寺のヨドバシカメラ、2階のカメラコーナーでは、パナソニックから営業支援で来て居られる方に、本ブログの書き手であることを発見される。中野フジヤカメラ以外のカメラ店では、初めての「市中デジクマ捕獲」体験で、嬉しくもびっくり。いつも本ブログを読んで頂き、有り難うございます!(ちなみにカメラ用品を凝視(その時は m4/3 レンズ用のリアキャップを探していた)当方の視線で、digitalbear と気付かれた、との事でした。恐縮です。w)

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午後3時過ぎから出かけた、西荻窪〜吉祥寺、2012年ゴールデンウィークの小さな旅の終着点は、夕闇迫る井の頭公園。こちらで Olympus OM-D の高感度性能を試して、吉祥寺いせや総本店公園前店の前を通って家路を急いだのでありました。連休で空いた都内、「普段は行かない御近所を訪ねる小さな旅」、おすすめであります。



May 2, 2012 in Bear's Diary, Gourmet Cabin | Permalink

May 03, 2011

つけナポリ、という幸せな国際結婚

Canon IXY 410F Photos



「つけナポリ、食べに行きませんか?」同僚から誘われて初めて、そういう食べ物があるのだ、という事実を知った。和風つけ麺と、洋風ナポリタンの驚くべきランデヴー。恵比寿南近くの店にランチに向う際に、頭の中でその組み合わせを何度かシュミレーションしてみるが、どうも実感がわかない。そう、狭いカウンターで食べるつけ麺と、洒落た喫茶店で頂くナポリタンは、同じ麺系といえども種類が違いすぎるのである。トマトラーメンは何度か食べた事があるのだが、つけ麺スタイルは初体験。動悸の高まりを感じつつ、外階段を二つほど上がったところにある、ランチ場所に到着。「ライオンのいるサーカス」。これまた名前から中身の想像が難しいカフェ店名である。



Canon IXY 410F Photos



天井からは空中ブランコが釣り下り、ピエロ風コスプレの店員さんが賑やかに迎えてくれるかと思いきや、意外にも落ち着いた店内。古い書籍が並ぶ本棚は、久しぶりに訪れた祖父の書斎、といった風情である。ランチを共にした7名全員が揃って「つけナポリ」をオーダー。



Canon IXY 410F Photos



さて遂に眼前に現れた「つけナポリ」。麺は中太で、通常のつけ麺用に見えるが、食すとモチモチ感もある。重要なのはスープ。一口すすると、一見濃いめのトマトソースだが、見かけよりまろやかな口当たりだ。二口目で気付くのは、スープ内に溶け込んだチーズ。麺にほどよく絡みつき、そして熱々。イタリアン DNA が主張を強める。深い赤のトマトスープに浮かぶ白いコントラストが鮮やかなゆで卵をレンゲではなくシルバースプーンで割ると、スープを黄色に染める半熟の黄身も現れ、トマトの酸味を優しく抑える。更にスープの中を探ると、煮込まれた豚バラ肉が!!。こちらも柔らかで、洋風スープながらも、本籍は日本生まれのつけ麺である事を強く主張する。



Canon IXY 410F Photos



初めてのつけナポリ体験に、一同ひたすら集中して食べる、食べる....御馳走様。大盛りは麺量もかなりあって、有料だが、食欲旺盛ならそうした方が良い。辛み味の選択も可能。大盛りを選ばずに、ライスを追加して、最後はイタリアンおじや風に仕上げる作戦もスマートだ。恵比寿南名物つけナポリ、近隣の方には是非体験頂きたいです。紹介してくれたメッキーに感謝。

(ちなみに本ランチの間に、「ナポリタン」は日本(横浜のホテルニューグランド)で開発されたオリジナル料理なのだ!という新事実が発表され、国際結婚というよりは洋風な顔立ちの日本人との結婚、が正しいのですが、まあトマト料理は洋風、という事でタイトルの御理解を。(笑))




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February 16, 2011

秋葉原裏道、大人のラーメン店「粋な一生」


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新しい街を訪れると、表通りだけでなく、必ずカメラ片手に裏道を歩いてみる事にしている。着飾ってきらびやかな街灯に照らされたメイン・ストリートでは見えないその街の普段の暮らしが、裏道には凝縮されている。そして今夜は、知人との会合で、秋葉原の裏道へ。そういえば、昭和通りの東側には、秋葉原訪問歴が30年以上になろうとしている当方も、あまり行った事が無かった。しかし、Tabelog の東京ラーメン・ランキングを眺めていたら、見つけてしまったのである。昭和通りから脇の裏道へ入った所にある、小さいながらも Top 5000 に入っているラーメン店を。それも店名が、「粋な一生」である。これは行かずにはいられない。

秋葉原駅の西側と比較し、昭和通りまで来ると、ここが世界の電気街の周辺なのだろうか、と思えるほど、照明が少なく、高速道路の陰ともなって暗がりが多い。脇道に入ると、尚更である。小さな問屋の様な店が多く、夜になると人通りも少ない。御徒町方向に、PowerMac G3 を使ったライトを設置している Bar を過ぎ、更に5分ほど北上、銀行の角を右手に入るとすぐ、「粋な一生」の明かりが見えた。狭すぎず、広すぎず、良い塩梅の大きさの店内。


ソファ型のボックス席も2つ有り、ビールを飲みながらラーメン、という楽しみ方も可能になっている。我々が到着したのは午後9時前、閉店は午後10時ということだが、他に客は2組程で空いていた。夜は閑散とする問屋、オフィス街にあるので、この時間に訪れたのは正解だった様だ。

ビールにおつまみメンマでスタート。細切りメンマは味付けも良く、杯が進む。次に小ぶりの餃子。5個入りなので、二人で分けると丁度良い前菜がわり、だ。こちらもまた、上品なしゃっきり味。

本日は塩ラーメン(これが一番人気らしい)は売り切れ、だったので醤油ラーメンを。あっさり醤油で、今時の魚粉系や煮干し濃い味系のスープとは異なる、東京ラーメンを彷彿とさせる懐かし味。しかし決して素朴すぎず、薄味ながらも深みとまろみのある、飽きがこないじんわりとした美味しさ。細い麺も、これまた当方好み。秋葉原にこれほど、大人の舌を満足させる、小粋なラーメン店があったとは。不覚であった。

秋葉原駅からは多少歩くものの、昭和通りの裏道には、面白い飲食店が多数あって、秋葉原の街を再発見出来る。筑波エクスプレス乗り場やヨドバシ Akiba に来たら、是非昭和通りの向こう側にも足を伸ばしてみて頂き度い。裏道の暗がりの明かりの中に、きっと大人の味覚を納得させる、コストパフォーマンスの高いお店を見つけられるはず、だ。

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August 27, 2010

西新宿「凪」:ブレードランナー時空の路地裏で、極上の煮干ラーメンを


Canon PowerShot S95 test photos
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西新宿の「凪」は、淀橋浄水場跡とお寺に挟まれた、飲み屋がぽつぽつと並ぶ暗い路地にひっそり存在する。このあたりは、西口線路沿い「思い出横丁」と並び立つ、ブレード・ランナー的近未来世界が広がる一角だ。昭和風情漂う焼き鳥屋の赤提灯の向うに、無機的な新宿摩天楼が威圧する様にそびえている。

火事があって改装されたという凪の店先はしかし、ピカピカだ。暗い通りで、そこだけが光って見える。カウンターだけの狭い店内、入口の券売機で特級中華そば、卵入りのチケットを購入。大盛にするか迷うも、ぐっとこらえて普通盛。

7ー8分で出来上がったラーメンは、その外観からして食欲をそそる。卵は 1.5 個が奢られ、チャーシューももっちり肉厚だ。そして、そして!当方的に最も嬉しかったのは、八王子ラーメンみんみんで体験して以来の、刻みタマネギがスープ中央に鎮座していた事。嬉しすぎる。

一口スープを頂くと、煮干醤油だが、魚の臭みは全く感じられない。味は少し濃い目だが、しつこくなく、舌に残らない。そして、待望の刻みタマネギ!八王子ラーメン同様に、甘みがあり、刺激を排した優しい風味だ。店員さんに伺うと、八王子ラーメンの流れの店ではしかし、無いとの事。確かに、八王子ラーメン特有の、スープ表面の油は無い。油が無い事で、あっさり飽きずに頂ける。

肉厚チャーシューは、絶妙な歯応えの柔らかさ。しっとりとしていて、それでいて弾力がある。理想的な出来栄えである。もうひとつの衝撃は、ワンタン皮の様なものが添えられている事。麺そのものも、和風な食感のある個性的なものだが、つるしこのワンタン皮が面白いアクセントになっている。

普通盛を頼んだのだが、想像よりずっと量があり、おなか一杯に。大盛は、相当な大食漢でないと、無理そうな大きさであった。私でも完食難しいかもしれぬ。最後まで、タマネギの刻みが沈んでいるスープを堪能しつつ、完食。そして完食後30分が過ぎても、何か感動の余韻が残っている。

小滝橋通りで食べ尽くしたとすっかり思っていた新宿ラーメンだが、奥まったところに真打が隠れていた。また来よう。

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August 21, 2010

夏休みに父娘で行く、大阪 / 京都2日間の旅


Sony Cyber-shot HX5V Photos
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事情あって家族全員揃って旅行に出られない今年の夏休み、まずは父・長女の組み合わせで旅行をする事に。スケジュール調整から、期間は2日のみ。目的地を種々検討結果、関西方面への修学旅行が無い娘の為に、急ぎ足で大阪、京都を巡る事にした。本当は奈良にも行きたかったのだが、一日目が娘の希望で大阪の USJ (Universal Studios Japan) となった為、さすがに2日で3カ所は厳しい、と断念。2日目はじっくりと京の街を周遊する事にした。と言っても、当方も京都は中学の修学旅行以来、久しぶり。大阪は出張では時々訪れたものの、USJ は初訪問。インターネットで概要を調べるが、後は iPhone の道案内で何とかなるだろう、と軽装で長女と新幹線のぞみに飛び乗った。お盆休みの後だったので、自由席でも問題無く座る事が出来、ガイドブックをあれこれ読むうちに2時間半で新大阪着

さて、ここから父娘二人の珍道中の始まりである。到着は午後1時半過ぎ。まずは遅い昼食をとろうと、地下鉄御堂筋線でなんばへ。大阪のエスカレーターは左側で無く右側に乗るべし、といった基本ガイダンスは、実地に学ぶと娘もわかり易い様だ。関西訪問初の長女は、楽しげに雑踏を駆け抜けて行く。なんばの駅からは戎橋へ。おなじみのグリコのネオンサインが眼前に広がる。道頓堀は工事中だが、さっさと写真撮影を済ませて肝心のランチ場所探し。法善寺横町に旨い店が多い、という情報だけはガイドブックから得ていたので、戎橋から脇道を南下する。長女の希望は「二度づけ禁止を体験したい」。そう、大阪名物串カツ、である。何かないかな、と見渡すと、法善寺入口に串カツを両手に持った謎の人物像が。この近辺に店舗展開し、創業四代目の人気店、「だるま」がちょうど良く見つかったので、そちらでランチタイム。さくさく衣に長女も当方も満足。二度づけ禁止だが、どうしても追加でソースをかけたい時には、丸めのキャベツですくってかければ OK、という技も学んだのであった。

ランチの後阪神線で西九条経由、JRゆめ咲線に乗り換えると、すぐにユニバーサルシティ駅。ネットで予約した USJ 横のホテルに荷物を預け、午後3時から閉園の9時まで使えるサマートワイライトパスで入園。更に、エクスプレスパスを追加すると、指定された4つのアトラクションは待ち時間少なく乗れる(Disney Land のファーストパスが有料になった様なチケット)というのでそれも購入。午後4時入園なので、5時間で出来るだけ乗らねば、というあわただしいスケジュールである。

75分〜90分待ちといった、長い待ち時間のアトラクションにエクスプレスパスを利用すると、たしかにほぼ待ち時間無くいきなり先頭に出て参加出来てしまう。逆にこれが無いと、夏休み期間中は夜もそれなりの入場客なので、暑い中で長時間末のは結構つらそうだ。いくつか長女とアトラクション体験結果、ハリウッドドリーム・ザ・ライドは音楽と遊園地の夜景を楽しみながら乗れるジェットコースターで二重丸、そしてジュラシックパーク・ザ・ライドは最後に水をかぶるものの(USJ は水をかぶるライドがこの他にも多いので、夏向き)、大きな恐竜のロボティクス+最後の急降下で楽しめるという評価に。本当はフロリダで一番面白いと思えたターミネーター2・3D のショウを最後に楽しむ予定だったのだが、これは閉園時間よりもかなり早く終了してしまい、今回は見逃してしまった。残念。次回はもうちょっと早い時間に見るとしよう。忙しく回ったが、5時間で全アトラクションの半分は回る事が出来た様だ。残り半分は、次回ツアーの楽しみにとって置くとしよう。

USJ は、アトラクション以外にも、サンフランシスコのフィッシャーマンズワーフそっくりに作られた建物や、NY のマンハッタンを再現した地区等もあり、LA ハリウッドのスタジオだけでなくアメリカの多くの場所を一カ所でバーチャルに体験出来る様になっている。まだの方は、こうして夕方からでも楽しめるので、弾丸ツアーで楽しまれるのも手かと。

閉園後の夕食は、USJ からユニバーサルシティ駅までの間に広がる、ユニバーサル・シティ・ウォークというレストラン&ショッピング・モールが遅く迄開いているので色々選択出来る。エビ好きな長女は、ババ・ガンプ・シュリンプというアメリカンレストランを選択。東京にもあるけどまあいいか、と父もそれに同意して、エビとハンバーガーで大阪の夜を終えたのでありました。

USJ 横のホテル12階の窓からは、USJ 園内と、大阪の皆と風景が広がる絶景。ほら、見てごらん、と教える間もなく、遊び疲れた娘は先にスヤスヤ。一日目は USJ で遊ぶうちにあっという間に終了。

さてそして二日目。朝食を簡単にホテルで済ませて、ゆめ咲線→大阪環状線経由で大阪駅。ここからは在来線の快速で京都へ。ユニバーサルシティを出てからほぼ1時間で京都駅到着。

荷物は駅構内のロッカールームに預けて、まずは東寺の国宝、五重塔を目指す。地図で見ると近そう、ということで徒歩で歩いて行くと、途中AEON MALLで一休みしたものの、灼熱の太陽の下を歩いて行くには距離が有り、朝の10時過ぎから父は汗だくモードに。娘はそれでも元気一杯で、東寺着。広い構内を歩き回り、仏像拝観して五重塔の記念撮影を済ませると、今度はタクシーで金閣寺へ。遠いかと思うと、それほどでも無く、短い旅ではタクシーも効率的に利用せねば、とここで悟った次第。

娘は乗り付けないタクシー利用に反対したが、全行程の半分はタクシーで移動する事に。金閣寺への移動の後は、寺社の間は比較的近いので、ワンメータープラスアルファで移動出来る場合が殆ど。クーラーも効いているので、真夏はこれを利用しない手はない。途中で市バスも使ってみたが、待ち時間が結構あるので、たった1日で京都を回ろうとしている場合には効率的な移動手段では無い様だった。

世界遺産を出来るだけ回ろう、ということで金閣寺から北野天満宮を経て二条城と回る。当方修学旅行時代の懐かしい記憶が去来する。娘は京都の寺社の歴史に裏打ちされた荘厳さと美しさを、彼女なりに受け止めている様だ。昨日の USJ にいた時とは違う、神妙な表情を時折見せる。

さて、そして二日目もお楽しみのランチへ。先斗町の狭い路地を歩いて、ガイドも iPhone も見ずに美味しそうなお店の中を数件覗いてみる。最後にここだ、と決めたのは、有喜屋(うきや)先斗町本店。鴨川をどりの演舞場のすぐ横の落ち着いた蕎麦屋だ。エビ好きの長女は天ざるセット、当方はヘルシー志向で京豆腐の冷やし蕎麦。時間はもう午後3時、炎天下での移動の疲れをしばし休める。それにしてもこの店のせいろ蕎麦は美味しい。満足。

さて、この後はこの二日間の旅のクライマックス。祇園を抜け、京都霊山護国神社の坂本龍馬の墓、そして清水寺へ。夕方にもなりつつあったのでタクシー移動かと思いきや、娘は徒歩を希望。鴨川から祇園の裏道を歩き、八坂神社から坂を上り始める。特に、京都霊山護国神社への上りはかなりの傾斜。これは高尾山並みだと観念し、汗を流しつつ歩き続ける。スポーツ万能の娘は疲れを見せず、元気に坂を上って行く。父は後を追う様に急勾配を上る。

そしてたどりついた坂本龍馬の墓は、京都の街を見下ろす高台にあった。隣には中岡慎太郎の墓。京都の近江屋で刺客に教われた二人の墓は並んで立っていた。娘とともに、日本の恩人に深く感謝を示す為、しばし黙祷。体力のある娘は、山の一番上の桂小五郎(木戸孝允)の墓も見学すると上り続ける。父は龍馬の墓の前で一休み。龍馬由来のゆずソーダ水を飲んで、次に目指すのはゴールの清水寺。

京都霊山護国陣社のすぐ隣なのだが、一度山を下らねばならない。しばし、下り、そして今度は、ゆるやかだが長い、土産店が立ち並ぶ道を上って行く。娘は時折土産店に吸い込まれるが、すぐ出て来てはまた先を急ぐ。清水寺の入場は午後6時半迄。それまでに到着しなければならない。

到着は午後5時半。最後はゆっくりと、清水の舞台から京都の街並を見下ろす事が出来た。空も橙に染まり始める夏の夕刻。たった1日だが京都の大切な場所を巡る事が出来た喜びで、父も娘も感無量状態。記念写真を撮影し、清水寺に別れを告げる。

京都駅まではさすがに疲れてタクシー。修学旅行時の記憶には無かった、巨大な京都駅ビルにはデパートも入っていて、地下の食品街で京都料亭の特製弁当を買い込み、家と会社用の土産を買い込み、上りの新幹線に飛び乗る。午後7時16分発のぞみ号。平日なので、新大阪からの出張客が多かったが、無事自由席を確保。午後9時半過ぎに東京駅に戻り、2日間の夏休み父娘修学ツアー全行程終了。帰りの中央線内でも楽しかった旅行の思い出を語りつつ、帰路についたのでありました。

(長くなってしまいましたが、娘がいつか将来、このエントリーを読む時が来るかもしれない、という事でやや詳細な旅行記となりました。旅行写真の flickr set はこちら。最後までお読み頂いた方、是非関西弾丸ツアーへ!二日間でも、かなり回れますよ!)

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July 18, 2010

西麻布豚組で、1Q84 な3cm 極上ロースカツ世界に迷い込む


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西麻布交差点近く、渋滞する首都高がその上を走る六本木通りから、表参道方向に抜け道となっている路地を1分ほど、徒歩で奥へ。木造二階建ての一軒家を現代風に改築した建物へ近づくにつれ、三日月模様にくり貫かれた、ひときわ目立つ黄色い外壁が目に飛び込んで来た。入口までたどり着き、夕闇に呼応し蒼味を帯びる空を見上げると、小さく明るいもうひとつの三日月が、外壁の月と二つ仲良く並んで浮かんでいる。不思議な超現実感にとらわれつつ昭和風の木戸をくぐると、ヤナーチェックの楽曲こそ BGM に流れてはいないものの、某小説世界の様な、小さな時空の歪曲が起こった空間に迷い込む。赤坂の姉妹店となる立ち飲みバー、壌に通ずるレトロな内装デザインの階段を昇り(実は西麻布の豚組を訪れるのは初めてのことだ)、二階の個室風空間に案内される。そして食事が始まると、「ほうほう」と感心せざるを得ない光景が眼前で展開し始めた。そう、そんなはずは無い。もうキャンペーン期間を過ぎ姿を消したはずの、3cm という想像を超える厚みを持った、幻の断崖絶壁ロースカツが3枚、忽然と姿を見せたのだ。 


小説の表現を借りると、@hitoshi がマザであり、この 3cm の美しきものはドウタ、という事になるのだろうか。空気の様に見えたとんかつさなぎ、いや 3cm カツへの要望が強く、ついにレギュラーメニューになってしまったとの事だが、どのような力が、このとんかつを可能にしたのだろう?そして何のために?僕にわかるのは、このとんかつは今夜、僕に用意されたかけがえのないものであるということだ。ふと窓の外に目をやると、そこには月がひとつだけ、漂う様に浮かんでいた。そう、これは2010年夏の、疑う事無き現実世界の夕食なのだ。

恐る恐る、最初の一切れを箸で手繰り寄せる。文字通り、口の中でとろける様な脂身の甘さを引き出す塩を頼りに、3cm の絶壁に一歩を踏み出す。脂身のやわらかさと、しっかりした豚肉のハーモニーが、口中に広がる。そして、しつこくない。何という事だろう。西麻布の裏道を通り抜けるタクシーが一台も停車する事は無い「豚の町」に辿り着いてしまったという事なのだろうか。声が出ない。そう、この旨みの感動で、僕は言葉を失ってしまったのかもしれない。

つけあわせのキャベツも、切り置きせずに、注文が入る度に切って出すという。甘みのある、新鮮なキャベツだ。御飯もしっかりとコシの強い米で、とんかつとソースに負けない個性を放っている。感心したのは、秋田名産のいぶりがっこがつけあわせに出された事。大根嫌いの @nori_taka さんも、いぶされて大根特有の辛味が消えたこのいぶりがっこなら、きっと気に入るに違いない、そんな事を考えつつ 3cm の壁の頂上を目指す。

夜間の絶壁登頂が難しい人向けには、ランチでもカツカレーの中に、この 3cm カツを投入し始めたとの事。絶妙な脂の甘みを知るには単品かつ塩でまずは征服して欲しい 3cm カツだが、時にはカレーというのも良いかもしれない。

そろそろ時間は夜9時を回った。豚組を離れる時間だ、と僕は思った。「いろいろありがとう」と @hitoshi に礼を言って、まだ混雑する首都高の下、六本木通り方向に向かう。闇に浮かび上がる、黄色い豚組の建物を振り返る。月はまだ二つ浮かんでいる。しかし僕はそれを声に出さない。ただそう心に思うだけだ。僕たちは 3cm の豚を自分の内に吸収し、自らの生きた血肉とする事が出来たのかもしれない。僕らはこれから豚の町を離れる。そして、首都高の下で、ボルトの外れた金属板を探さねばならない。非常階段への入口は、見つかるのだろうか...

(とここまで読んで一体何!?、と思われた方は、村上春樹さんの 1Q84を御一読下さい。入口で見かけた二つの月、にインスパイアされてついつい。尚、豚組の 3cm カツが異常に美味しいというのはノンフィクションです。事実は小説より奇なり。w)

July 18, 2010 in Gourmet Cabin | Permalink | Comments (0)

June 06, 2010

大船軒、日本初のサンドイッチ弁当に歴史有り


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東京在住の当方でも、「鎌倉ハム」のブランドは良く知っていたのだが、お恥ずかしながら「大船軒のサンドイッチ」は昨日まで知らなかった。LA からの出張長旅のあと、NEX 内で小腹が空いて、車内販売で手にしたのがこれだった。パッケージもレトロで目を引くが、当方的には「鎌倉ハム ボンレスハム使用」に惹かれて、いつもなら久しぶりの日本でおにぎりを買い求めるところ、何故かこのサンドイッチを手にしたのだ。5百円と車内弁当にしては廉価だが、食べてみるとハムのクオリティはコンビニ等で売っているハムサンドイッチ等を凌駕。しっかりした厚みで、食べ応えがある。マスタードの味わい、パンのしっとりしたやわらかさも絶妙だ。ハムサンドが4切れ、チーズサンドが2切れ入っているが、このバランスも飽きさせぬ様に良く考えられている。ハムを2切れ食べては1切れチーズを、という塩梅である。これは旨いねぇ、と感心して、帰宅してググってみると思わぬ歴史が。本製品は明治時代に日本初の駅弁サンドイッチとして一世を風靡し、更にはサンドイッチが売れて売れて、それにより鎌倉ハム社が誕生したという、意外な歴史があったのだ。詳細は同社の歴史御参照。

鎌倉ハム誕生の経緯は、まるで Apple の iPhone が売れたのでコア部品となる A4 CPU メーカーを買収した(メタファーが IT 業界)、という具合で良く理解出来る。原料となる品質の高いハムの供給が足りないと、いくらでも作るだけ売れる製品の販売が止まってしまうのだ。


しかし、その後日本中の駅でサンドイッチ弁当が出現し、差別化の為に大船軒は、今度は「鯵の押し寿司」弁当を開発する、という歴史の推移も興味深い。ひとつの製品の成功に寄りかかっていては他社が追随するので日々の研究開発が重要、という点も IT 業界と同じなのである。

旨い有名弁当の裏に、苦闘の歴史有り。各地の駅弁の歴史を知りたくなった。それにしても日本では、こういう廉価な製品も品質が高く、美味しい。政治も経済も不振の我が国だが(わずか5日間米国出張している間に首相が鳩山さんから菅さんに変わってしまったのには驚愕した。)、海外に住めない理由は、これに尽きる。

June 6, 2010 in Entertainment Cabin, Gourmet Cabin | Permalink | Comments (0)

May 27, 2010

初夏に負けないスタミナをつける、非カレー店の特選カツカレー2点


Sapporo Ramen Yamada Katsu Curry
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雨の日が続くが、じんわり暑い夏は雲間の向こうから近づいて来る。夏のスタミナを養うには、やはりカレー+トンカツ、日本の芸術 B級グルメのカツカレー。普通のカレー屋では定番メニューだが、そうでない専門店のカツカレーを追求してこそ真の Bグルメ道。おすすめ店は実は多数あるのだが、その中から当方の独断で2店を御紹介。

1店目は恵比寿・代官山界隈では珍しい行列店の「札幌らーめん山田」から。駒沢通りに面した、槍ヶ崎交差点も近い同店は、12時過ぎると麺ず、いやメンズだらけの長い行列に。店主とおばちゃま3人で運営される良心的なラーメン店だが、昼間しか開いていない。名物は「とんかつみそラーメン」。西山製麺の黄色くてコシのある麺も旨いが、肉厚のトンカツが絶妙。人気精肉店で出す様な、少しラードの香ばさが漂うトンカツの衣と、柔らかロース肉のコンビネーションは、ラーメン店で出て来るトンカツとは信じられない美味。このトンカツならカツカレーも旨いのでは、と注文してみたところ、これがまた素晴らしい。

まず目を奪われるのは、特盛り状態のキャベツ。カレーの天井を平屋とすると、三階建て程の高さ。カレーも御飯を覆う様に、丁寧にお皿一杯に盛られ、二階に当たる高さに例の極上トンカツが鎮座する。そしてラーメン屋らしく、手前に添えられるのは味卵。これだけでも絶妙な組み合わせだが、同時に提供される味噌汁が、これまたラーメン屋の定食味噌汁の域を超えている。お袋の味がする美味しさで、新鮮なネギの刻みも入っている。ともかく全てに、手抜きが無い。ラーメン屋で B 級素晴らしいカツカレーを食べられるとは、夢にも思わなかった。さすが代官山、B 級グルメもひと味違う。

らーめん山田は、入口の列を見ると狭い混雑店に見えるが、実は店内は普通のラーメン店より広く、椅子間も広めで(大柄な当方でも)ゆったり座れる。お客さんの回転も早く、列待ちの間に注文を取ってくれるので、待っている間も苦は無い。初めて行く方には「とんかつ味噌らーめん+半炒飯」の王道メニューを試して欲しいが、その次の訪問時にはこのカツカレーを是非お試し頂きたい。B 級的に昇天レベル、です。

そして2店目は、大正創業、新宿伊勢丹近くのとんかつ「王ろじ」のとん丼(写真)。とんかつ店としては老舗であまりに有名なので多くは説明しないが、この店のとん丼とは「カツカレー」の事なのである。大きなフィレのトンカツが3等分され、丼ぶりに名古屋の金のしゃちほこ状態で盛られて出て来る様も圧巻。王ろじのトンカツの特徴は、サクサク食感が異常に高い衣。カレーの水分に負けず、そのサクサク感がいつまでも持続する。とん丼と一緒に必ずセットして欲しいのは、これまた同店自慢のとん汁。普通の豚汁と違うのは、豚肉が厚切りベーコンであること。ベーコンはあくまで柔らかく、サクサクのトンカツ衣の食感と好対照をなすのである。新宿通りと靖国通りにはさまれた小道で目立たない場所にあるが、未体験の方は、王ろじのとん丼も是非賞味頂き度い。

スタミナ満点のカツカレーを完食すれば、夏対策は万全でござるね。暑い盛りにも、痩せていられませんな(笑)。

May 27, 2010 in Gourmet Cabin | Permalink | Comments (0)

December 30, 2009

巨大鳥から揚げが満点の中野南口新ラーメン店「きら星満天」


Kiraboshi Manten, Nakano
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餃子が旨い、チャーシューメンマが旨い...人気ラーメン店では、サイドオーダーが美味しい店も多い。しかし普通は、ラーメンが主、サイドオーダーはあくまで従、である。ラーメンより目立つ追加注文品があっては、ラーメン店の面目にかかわる問題だ...という常識を変えた様に思われるのがこの、「きら星満天」。中野南口から徒歩1分ほどのレンガ通り(地図はこちら)に、12月初旬に開店したばかり。武蔵境の人気ラーメン店の2号店、である。

誤解無き様に説明すると、同店の釜炊きとんこつラーメンは濃厚な風味で、麺も太くもちっとした食感が有り、濃い目が好きなとんこつフリークにはグッと来るものに仕上がっている。普通のラーメンを頼んでもチャーシューがたっぷり入っていて、サービス精神も旺盛だ。ただ、かつおだしの東京ラーメンに慣れていると、ねっとりとしたスープに驚いてしまうかもしれない。万人向きというよりは、超濃い目好き麺フリーク向けと言えるだろう。ただ、スープの濃さ調整は出来る様なので、薄味を頼めば多少の変化はありそうだ。次回試してみよう。

A・B 定食を頼むと、ラーメンの前にご飯と鳥から揚げが付く。このから揚げが実に巨大。写真で隣のご飯茶碗と比較頂き度い。この特大から揚げが、A にはひとつ、B には何と3つ提供される。B ではご飯のお代わりも自由、と大食漢には嬉しいサービス。から揚げ好きなら、単品120円で、1個単位で何個でもから揚げを追加出来る点も面白い。普通の人なら(私の様に大食いでも)1個で十分お腹一杯になってしまう程の大きさだが、真のから揚げ好きなら5個までは行けるかもしれない。

このから揚げに欠かせないのが、満天特製の「にんにく醤油」。旨みたっぷりの濃い味醤油で、少しかけるだけで大きめ・アツアツのから揚げをご飯と一緒にあっという間にたいらげてしまう...といった感じで、主食のラーメン登場前に、インパクトの強い脇役に、すっかり心と胃袋を奪われてしまうのである。「釜炊きラーメン」、というより、「から揚げラーメン」、という方が、きら星満天の特長を正しく表しているのかもしれない。 肉食系男子・女子で、胃袋に自信のある鳥から揚げフリークは是非一度お試し下さい。

December 30, 2009 in Gourmet Cabin | Permalink | Comments (0)