February 26, 2012
DP2 Merrill へのいざない、マイクロフォーサーズ用 SIGMA 30mm f2.8 EX DN レンズレビュー
SIGMA から、遂にマイクロフォーサーズ用 AF 対応 30mm f2.8 EX DN レンズが発売された。フルサイズ換算 60mm の標準域単焦点レンズ。標準レンズはいくつか持っているので当初は購入予定は無かったのだが、行きつけの近所のカメラ店で実物に触れてしまい、その軽量さと価格の手頃さ(実売2万円を切る)に惹かれて週末電脳熊電子撮影機研究所の研究材料として購入に至った。
小さなレンズには小さなボディを、ということで、これも価格がこなれてきた Panasonic Lumix GF3 を組み合わせる事に。130g の軽量レンズを装着すると、レンズとボディのバランスも絶妙だ。一度は手放したカメラだが、小型軽量ながらもフラッシュを内蔵し、1200万画素と扱い易い CMOS の魅力もあって、再び買い戻した格好。
EVF 内蔵でカチッと重量感ある仕上がりの Nikon1 V1 とはまた違って、Lumix GF3 は常時携行してもコンパクトカメラの様に大きさ、重さが気にならない超小型。最近はフラッシュを外付けにした小型ミラーレスカメラが増えているが、いざ使いたい時にはオプションのフラッシュを携行していない事が多い。レンズが明るくなり、手ぶれ補正も高度化してフラッシュそのものの利用頻度は減ってはいるが、どうしても必要な時もある。そういう意味で内蔵フラッシュにこだわる Panasonic のカメラ設計方針には好感が持てる。ミラーレスカメラを買うユーザー層には、内蔵フラッシュはやはり便利に違いないからだ。内蔵しても、このサイズに収めた技術力にも脱帽。
本題から逸れてしまったが、SIGMA レンズの話に戻ろう。30mm f2.8 EX DN の製品ページの記述には「4,600万画素、APS-CサイズコンパクトデジタルカメラSIGMA DP2 Merrillのレンズ設計思想を取り入れた高性能レンズ。高精度な両面非球面レンズを含むグラスモールド非球面レンズを2枚採用し、ディストーションを始めとする諸収差を良好に補正」とある。先日のパシフィコ横浜 CP+ 2012 で発表された、SIGMA SD1 の 4600万画素 Foveon の眼を持つ小型カメラ、DP2 Merrill (DP2m) と同様のレンズ設計なのである。DP2m の発売を座して待つのでは無く、先行してレンズからその性能を確かめられる絶好のチャンスでもある、という事で早速試写に出かける。まずは、AF を外しがちな被写体、という事で、新宿コクーンタワー下の柑橘系の果物。黄色の果物はAFが不得意とする事も多いが、GF3 の1点フォーカス+SIGMA 30mm の組み合わせは難なくピントを合わせてくれた。
ピント合わせは、カメラで AF+MF 設定を選んでおくと、AF で自動合焦した後、レンズのピントリングを回して焦点の細かな調整が可能だ。GF3 との組み合わせではピントリングを回すと自動的に画面中央が拡大され、焦点合わせもラクに行える。パンケーキではなくある程度の銅鏡の長さはあるレンズなので、ピントリングも太めで回し易い点は好感。
スナップで利用する際、立ち上げ、起動にはやや時間がかかる。これが GF3 のせいなのか、レンズ側の理由なのか、複合的なのかがわからないのだが、スイッチを入れてから撮影画面が出るまでに3秒程待たされる。一瞬のシャッターチャンスを逃さないスナップ用途として、これは気になる部分。最初は CMOS の埃取りでもしているのかと思ったが、GF3 の設定はそうなっていない。先に背面液晶は立ち上がるので、レンズと本体の確認の為の通信を行っている様だ。他のカメラボディとも組み合わせて、必要時間は再度チェックしてみたいところだ。しかし、立ち上がってからの AF はススッと決まる感じだ。立ち上がった後はストレス無く合焦する。
f1.x ほどの大口径ではないので、ボケ味も強く効くという訳ではないが、この価格帯のレンズとしてはびっくりする程奇麗なボケが味わえる。円形絞りで、光源のボケの形も美しい。このあたりに、Merrill に向けて準備されたレンズだな、という深みを知る事が出来る。撮る程に、その味わいがわかって来るレンズである。
フォーカスが合っている部分の映像はシャープに。ボケはグラデーションの様にゆるやかに美しく。猫の画像を拡大してみると、髭もしっかりシャープに写っている。後は夜間撮影の作例等。ボケの段階的な出方や、光源ボケの形を、作例写真からも確認頂きたい。
以上作例からもおわかり頂ける通り、しっとりした色の出具合、穏やかだが美しいボケ味等、大人好みの味付けのレンズになっている。マイクロフォーサーズ用でこの出来なので、これが APS-C サイズの4600万画素 Foveon と組み合わされるとどんな事になるのか。DP2 Merrill の仕上がりに否が応でも期待は高まってしまう。しかし SIGMA の事、発表からそれほどすぐには発売されないと思うので(苦笑)、待ちきれない方面のシグマラー(?)、シグマー(?)、フォビオナー(?)の皆様は是非、この 30mm f2.8 レンズで即座に修行を始めて下さい。(微笑)
昼間の撮影分と、夜間スナップ、その作例写真は flickr set にまとめているので、こちらも参考にして頂きたい。やや大きめ写真のスライドショーでチェックする場合は、こちらからどうぞ。
February 26, 2012 in Panasonic Cabin, SIGMA Cabin | Permalink
January 14, 2012
GX1 セカンドレビューは、Summilux 25mm f1.4
第一弾レビューに続く、Lumix GX1 レビューその2は、待望の(1?)名玉 Leica DG Summilux 25mm f1.4 との組み合わせ作例で。元 Six Apart US、現 dotCloud のみやーんも愛用の本玉は、高感度撮影に強い GX1 という相棒を得て、昨年デジクマカメラオブザイヤーを受賞したその能力の高さを、東京・中野の裏路地フォトウォークにて示しまくるのである。
赤色光の再現も、なまめかしく、美しい。
青色は、あくまでクールに。
真夜中の毛並みの良い黒猫も、炭火と路地裏のわずかな明かりで、浮かび上がる。もちろん、手持ち撮影、このカメラボディとレンズの組み合わせでは、手ぶれ補正も無し。
子猫の頃から、居酒屋界隈の豊富な餌場で成長を見守って来た黒猫だが、極寒の1月の夜を、逞しく生きる。
黒い空間に浮かび上がる看板。
お気に入りのメキシコ風おじさんの絵も、肉眼では相当暗いのだが、GX1 の映像エンジンパワーと f1.4 でこの通り。背景のイルミネーションの美しいボケ味にも注目。
地上げにあっているのか、少しずつ店が消えて行くブロードウェイ横の45番街(といっても NY マンハッタンでなく中野)も、この界隈では有数の暗い場所なのだが、手持ちで手ぶれ補正が無くても、しっかりと撮影出来る。
思わずホッピーを飲みたくなる赤提灯写真と、美しい背景光源ボケ。
ピンポイント AF 機能を活用してフォーカスすると、手前の柵をすりぬけて、可愛いウサギの顔も室内撮影でこの通り。
より多くの flickr 作例写真は、こちらの set でどうぞ。やや大きめ写真で見る事が出来るスライドショーは、こちらから。GX1 + Summiluxの組み合わせ、かなり幸せであります。もうすぐ登場するフジフィルムの X-Pro1 と 35mm (フルサイズ換算 53mm) f1.4 レンズの仕上がりもかなり気になる昨今ではありますが。
January 14, 2012 in Bear's Micro FourThirds, Lumix GX1 Cabin, Panasonic Cabin | Permalink




















