中野区民として誇れるものは、中野本社のデパートの丸井や趣味人の殿堂中野ブロードウェイ等、色々あるのだが、中野新橋にある二子山部屋もその一つ。貴乃花・若乃花時代と比べると最近はやや静かではあるが、2月初めから貴乃花が親方となる事が決まり、新しい時代がこの相撲部屋でも始まろうとしている。名前も貴乃花部屋に変わるという。その変化を前にして、同部屋付きの親方となる安芸乃島(藤島親方)の断髪式が国技館で行われた。中野区民としてこれを見に行かない手は無い。小春日和となった気持ちよい日差しの中、総武線で両国を目指す。
本日の断髪式の様子は詳しくは当方撮影のデジカメ・フォトアルバムを見て頂き度いが、渡 哲也、小錦、デーモン古暮等、279人が大銀杏にはさみを入れに訪れた。最後は、安芸乃島を広島巡業で見出したという二子山親方自身が止めばさみを入れ、静かで伝統的な儀式を終えた。
断髪式に引き続いて行われた相撲は、真剣な取り組みでは無い興業ではあったが、最後は横綱の朝青龍や大関千代大海も登場し、安芸乃島の引退に花を添えた。(フォトアルバムに朝青龍の取り組みの写真があるが、いつの間にか当方のデジカメを手に桟敷席まで降りて撮影した長男の作品である。)中学卒業後15歳で相撲界入りし、91場所も幕内に在位、歴代最多の三賞受賞19回、16の金星獲得....。相撲という激しい競技を21年間も続けるだけで大変な事だと思うのだが、大関には昇進出来なかったとはいえ、彼の戦績には素晴らしいものを感じる。
貴乃花引退時の様な華は無いが、努力を継続した男の強さと満足感が伝わってくる、そういう断髪式だった。明日誕生する新生貴乃花部屋の若手力士は、安芸乃島、いや、藤島親方のサポートも受け、急成長して行く事になるのだろう。中野から新しい若手のヒーロー力士が誕生する日も近いのではないだろうか。今後もまた、応援して行きたい。
長男は、中野体育館で毎年行われるわんぱく相撲大会では、学年での前頭のポジションをこの2年キープしている。力士体型の父親の遺伝のおかげであろう(笑)。今日初めて目にした力士の姿は、しっかりと記憶に刻まれたはず。今年は是非学年横綱を目指して頑張ってもらいたい。横綱になれば、地元貴乃花部屋入りも夢では無い!?(親ばか。)