あ、もう日本語 MovableType サイトも出来ていたのですね。MT 3.0 日本語版の、Developer Edition Beta 版の Download がここから可能、と。TypePad User は MovableType の方の動きに鈍感だったりしますので、今ごろ気付きました。
蛇足ですが、Six Apart 社製品に詳しく無い方へ。MovableType は日本語では、「ムーバブルタイプ」と読みます。「モバブルタイプ」ではないので、今さらですが、御注意を。higuchi さんが Weblog で、カタカナ表記を推奨されている事に強い刺激を受け、カタカナも併記してみました。念のため。(でも、より忠実に表記すると、「ムーヴァブルタイプ」か。;-p)
MT 3.0 の有料化で、何かと批判もある今日このごろですが、Six Log でユーザーの声に一生懸命答えようとしている Mena の姿勢を買って、MT 3.0 日本語版のライセンス料が最終的に決まるまで、ユーザーの方々は辛抱強く待って頂ければ有り難い、と Neoteny OB のひとりとして思っています。
無料サービスで急拡大した多くの若いネット系ベンチャー企業が、サービス有料化の際に様々なマーケティング上の試行錯誤を経験し、その大きな壁を乗り越えられなかったケースもいくつか見て来ました。Six Apart にとっても、今は試練の時だとは思いますが、適正なライセンス料を設定出来れば、そこから派生する収益は将来の更なる MovableType の完成度アップ、さらには兄弟製品 TypePad の機能強化にもつながります。Six Apart 製品をこよなく愛するユーザーの皆様も、事の推移を、暖かく見守って頂ければ...嬉しいですね。
最近は MT 3.0 のライセンス有料化に関する議論 (CNET Japan 渡邊さんの Weblog 御参照)以外でも、楽天日記のブログ化に伴う Ping の大幅増加に発信元・受信先がどう対処すべきか、というところのPolicy 論争も活発になっています (Miyagawa さんのWeblog から)。これは、それぞれのビジネスモデルの違いもあるし、企業社員としてのビジネスの立場と個人のボランティア的サービス提供の立場等いろいろ複雑にからまる中で、皆が納得し得る形で収束するには、顔をつきあわせた対話が大事だろうな、とも思います。(今度の日経デジタルコアの月例会議の時かな?)
一方で、これもウェブログの業界がビジネスとして成熟して行く為に必要となるひとつの通過点なのだろうな、と感じる所も多いですね。将来、個々のサービスの Weblog ユーザー数が数百万単位になって、それぞれが自社提供する Pinger を Portal として活用し始める、或いはそれら複数 Pinger の Update 情報を統合する様な巨大な Pinger 専業 Portal (Blogrolling や BlogPeople ですね。) が拡大したビジネスを行う頃になると、20万人からの Ping 増加で論争していた時代が、懐かしく思い出されるはずですね。
重要なのは、こういう議論を活発にしている、Weblog を通じて顔が見える優秀な Engineer 達が皆、今後の日本の Weblog 業界の Key となる基盤技術開発を担って行くのだろうな、と感じられる点です。投資サイドにいる人間としては、こうした方々が、今の組織から独立して次の歩みを始める時には、是非支援させて頂き度いな、と思います。(煽っている訳でもないですが。)
話がちょいと脇道にそれてしまいましたが、ウェブログがビジネスとして成長しているのを実感出来るニュースが続きますね。さあ、次はどんなホットな話題が....。こうして活発に個人〜企業それぞれの立場での Weblog 関連情報のやりとりがなされる中、個人的要望としては、sixapart.jp も個々の Entry で Trackback を受け入れる様にして、日本のWebloger 達の貴重な意見を、MT 3.0 日本語版のライセンス料が決まる前に、Mena がそうしている様に MT の個々のユーザーの利用シーンなどを先に尋ねる事で確認して欲しいな、と勝手ながら思いますが、まだ人数の制約もあるし、難しいかな...MovableType.jp の方は Trackback がオンになっているので、メインの SixApart.jp のサイトの方でも。市場との絶え間ないやりとりが会社を成長させると思うので.....いつの間にか余計なお節介オジサンの独り言になりましたが、シックスアパートの方々、日本でもどんどん市場を広げて下さい。今後の更なる活躍に、注目して居ります。
昨晩、TypePad ビジネス向け販売を決めた大手電機メーカー H 社の中で、H 社社員らしからぬ風貌の某さんと呑みましたが、彼も今後の展開に、おおいに期待してました!!!