1年程前から、ウェブログを災害情報発信の現場で利用する事を実践して居られる NPO 愛知ネットの岡坂さんから、御連絡を頂いた。先週発生した、新潟・福島地域集中豪雨災害の新潟県・三条市の災害ボランティアセンターの HP 立ち上げを、岡坂さんが担当して居られるとの事。現地でボランティアに向かわれる方向けに設定された モブログ・ページの運営も始められたとの事で、災害現場の状況が、マスコミとは異なる、草の根の視点から入り始めている。増水であちこちに漂流した自動車が散らばってしまった状況等、災害地の厳しさを伝える情報がリアルタイムでUpload されている。
岡坂さんから御報告頂いた、現地状況を知る為の HP や Weblog は以下の通り。
三条市災害ボランティアセンター
http://www.npo-aichi.or.jp/ssvc/
http://www.npo-aichi.or.jp/mt/k.cgi
http://www.npo-aichi.or.jp/ssvc_pics/
中ノ島町緊急HP
http://211.19.16.54/bg1/nakanoshima.php
行政のお立場からも、今回の様な災害現場でのウェブログ活用に対する関心は各所で高まりつつある様で、岡坂さんと Weblog で情報交換された茨城県議会議員の井出よしひろ議員の Weblog からも、当 Weblog に Trackback を頂いた。
今回の様な災害が発生した現場でのボランティア活動、そして将来的には事前の防災現場での利用等、Weblog / Moblog が地域情報を束ねるという使われ方をされるケースは、今後更に増えると思われる。Weblog が個人情報を発信するツールから、地域情報発信・共有の為のツールとして、利用目的毎に新たな機能付加が行われるケースも、出てくるのだろう。最近ビジネス・ユーザー向けにウェブログ・サービスの展開を開始された日立さんあたりも、地方自治体向けのシステム開発を担当されているケースが多いだろうから、自治体向け防災用途のウェブログ・システムの開発を検討をされる事になるのでは、と期待したい。
Nifty のココログ上でも、災害情報発信 Portal の Rescuenow.net 社が Weblog を利用して今回の災害情報を発信している。各所で災害対策にウェブログを活用する試みが始まっている様だ。