タイ南部のリゾート地カオラックで、大津波直前に観光用のゾウが高台に走り始めたというニュース。Asahi.com の「津波直前、ゾウが観光客乗せ高台に タイ南部で難逃れる」から。
カオラックの海岸で8頭のゾウを使うダンさん(36)によると、ゾウは地震が起きた午前8時ごろに鳴き声をあげた。「こんな鳴き方は聞いたことがない」と ダンさんは驚いた。1時間余り後、ゾウは再び興奮し、背中に観光客を乗せたまま近くの丘に向かって突進。なだめようと追いかけるうち、津波が海岸を襲うの が見えた。ダンさんの指示で、ゾウは、逃げまどう観光客を一人、二人と鼻で拾い上げて背に乗せたという。カオラックの浜辺には当時3800人の観光客らが いたが、ほとんどが波にのまれたという。
科学的に説明が付かない出来事は、この様に起こる訳ですが、「動物的に感じられるもの」にも多くの可能性が秘められている事を思い知らされます。一方で、こういう感覚を持つ優れた動物が、大災害前に身近に居るというケースは極めて限られる訳で、科学的手法で国際規模の防災システムを、具体的に整備する事が重要でしょう。非常事態が起こった際、通信ルートを柔軟に変更する機能を開発当時から(その生い立ちは戦時の通信網確保、ではありましたが)備えている、国境を越えるネットワーク、「インターネット」は、こういう目的にこそ適用して、グローバルな視野で利用すべきと思います。