RICOH の GR Digital、デジカメ Hardware の性能そのものにも惚れ込んで使い込んでいるのだが、今回の発表を聞くと本体を包み込むサポートの良さにまた感心して、今後とも使い続けようという気持ちになる。3月24日から、機能拡張ファームウェアの提供開始。これにより、ソフトウェアの細かい使い勝手が向上する。当方としては、ずっと気になっていた、外付けファインダー利用時にわずらわしかった液晶点灯が、どうやらこれで無くなるのが嬉しい。設定ダイヤルの回転方向を変えられる、シャッターボタンの半押しが機能設定時の決定ボタンがわりになる、という他の二つの変更は当方にはどうしても必要な機能では無いが、操作の選択肢が増える事は多くのユーザーのニーズに対応する為にも良い事だろう。GR Digital のプロモーションでは、早期からブログが利用されていた。今回の様な、些細に見えるが一部のハイエンド・ユーザーには大変重要な操作改善ニーズがきちんとファームウェアに反映されるのも、ユーザーとの双方向のやり取りを確立した Ricoh ならではの回答と言えるのかもしれない。これでまた、GR Digital ファンが増えるのではないだろうか。
余談だが、ファームウェアが発表される24日は、光学10倍手ぶれ防止ズームを備えた Panasonic Lumix TZ1 の発売日でもある。24mm スナップは単焦点で画質の良い GR Digital、35-350mm は望遠でも手ぶれが起こりにくい(であろう) TZ1 という組み合わせを揃えると、長い旅行や出張といった、重いデジタル一眼レフを持って行きにくいケースでは、この組み合わせが最強となりそうだ。ちなみに、TZ1 のバッテリーを含む装備重量は 262g、GR Digital は約 200g。24 - 350mm のレンジが、合計重量 500g 以下の性能優秀なコンパクト・デジカメ2台でカバー出来てしまうというのは、身軽に出かけたい旅人には有り難い。さて、この2台を持って、春の旅にでも出掛けるかな。