Lumix TZ1 は3月24日の発売を待たねばかな、と思っていたら、某所で本日購入出来たので、とりあえず簡単なファースト・レビューを。さすがに屋外で写真を撮る時間は無かったので、操作系の第一印象など。
まずは電池。FZ シリーズより一回り小さく、厚みはこちらの方が気持ち上回るだろうか。底部に、SD Card とともに収納。
Lumix の良い部分は全て踏襲されたボタン類・メニュー内容で、既存 Lumix を一度でも使った事がある人であれば、迷う事は殆ど無い。マニュアルいらずで全ての操作を把握可能。
TZ1 のサイズは、縦横サイズはほぼ Ricoh GR Digital と近く、厚みは10倍ズームレンズの分はかなり増す、という印象。グリップ部はしっかりと作られていて、大きな手の当方でも持ちやすい。しかし、装備重量 はコンパクトとはいえ250グラムを超えるので、女性にはずしっと感じるかもしれない。(しかし、これ一台で 35-350mm ズーム領域をカバーするのだから、それは仕方ないと言える。)
スイッチオン、で広角時にはズームがせり出さないので、手動脱着のフタを万 が一つけたままで起動しても不安は無い。このあたりは上位機種の FZ シリーズより良い使い勝手かもしれない。起動は非常に速く、広角モードならほぼ電源を入れたとたんに撮影可能となるロケット・スタートなので、旅先のスナッ プ・カメラとしての実力はかなり高いと見た。10倍ズーム系コンパクト・デジカメの起動速度としては、当方が過去にいくつか使った中で、最速である。
一 方、少し残念に感じられたのはズーミングの速度。広角から望遠まで、フルにズームが完了するのに約2秒かかる。小さいズームに色々求めてはいけないが、起 動が高速な分、もっさりとしたズーミング動作にやや違和感が有り、望遠系スナップ・カメラと考えている方には、この2秒のタイムラグは、望遠側での F 値の低減(TZ1 のテレ端の F 値は 4.2だが、FZ7 は 3.3である。)とともに、意識して置く必要があるかもしれない。上級機種の Lumix FZ7 の方が、望遠を多用する方には良いのかもしれない。もちろん、筐体はやや大柄になるのでコンパクトとは呼びにくくなるが。
室内で数枚テスト撮 影したところ、5百万画素・最高画質で撮影した画像を、再生ズーム機能で最大に拡大して見ると、ややノイズが目立つ。ISO 100/250/320 の写真を比べたが、それぞれノイズは見える。フラッシュ撮影の写真でも顕著。しかし、よく調べると、このカメラの再生ズームの最大倍率は16倍とかなりの 倍率だ。CCD 5百万画素のカメラでもあり、これは仕方無いところかもしれない。次は、晴れた屋外で試してみよう。
以上、辛口評価もしたが、この大きさに手ぶれ防止の光学10倍ズームを搭載したのだから、多少の欠点には目をつぶれる。View Finder 無しの TZ1 で撮影して、いかにブレを抑える事が出来るのか、今後は屋外撮影で更に実力を確かめてみるとしよう。