Lumix TZ1 の、光学手ぶれ補正10倍ズーム作例写真の撮影場所としてふさわしい場所はどこだろう、と考えていたところ、春休みの家族旅行で房総半島へ向かう途中にある東京湾アクアライン上、「海ほたる」が良いだろうと思いあたった。早速首都高速を南下し、東京湾上の人工島を目指す。(ちなみに作例写真のフォト・アルバムはこちら、スライドショーはこちらをどうぞ。)
海ほたるについては、以前も当ブログで訪問記を詳述したが、川崎側から海底トンネルで約10キロ強、木更津側から海上橋梁経由約5キロ弱の場所にある、千 葉県寄りの人工島。長いトンネルを抜けて地上、いや海上に出る場所にあるあの Parking Area の事だ。撮影対象物が、5キロ程度離れた場所にある訳で、10倍ズームで寄せてみるには丁度良いだろう、という事で撮影場所に。
ちなみに 冒頭の写真は、海底トンネル中間部の海上にある、「風の塔」。つまり、海ほたるから5キロ程離れているのだが、350mm ズームならこの様にグッと寄れる。当日は雲間から春の陽光が差し込む、ころころと変り易い天気だったが、千葉・東京側それぞれの東京湾沿いの町や工場地 帯を、それなりに海ほたるから見渡せる撮影コンディション。350mm の大望遠ズームを、それこそ、「普通のコンパクト・デジカメの様に」気軽に構えて、遠い撮影対象を CCD に順次焼き付けて行く。
デジ タル一眼レフや Lumix 上級機種 FZ シリーズの様な接眼ファインダーは装備してい無いので、左右の腕によるカメラ支持のみでの背面液晶利用撮影となり、遠方の小さな対象物を 350mm 望遠端で捕まえるのにやや苦労する場合もあったが、コツをつかむと軽快に撮影出来る。むしろ問題となったのは、これは全てのファインダー無しデジカメ共通 の問題だが、屋外撮影時の背面ファインダーが見えづらい部分。大きくコントラストが高い撮影対象なら問題無いが、今回の様に、東京湾の向こう、やや輪郭 がぼやける東京の小さなビルにフォーカスを合わせようとすると、これは苦労せざるを得ない。空をバックに飛ぶ、シャドウになってしまう飛行機等の撮影でも 同様。なかなかこれは接眼型のファインダーでじっくり見ないと難しい。ま、シーンモードのひとつに「風景モード」を設定しておけば無限遠での撮影になるの でピントを気にする必要は無いが、撮影時に遠くの対象物をしっかり見極めたい方には FZ7 等の方が良いかもしれない。
その後も通りが かる飛行機や船等を撮影して、小さいながら優秀な TZ1 の実力を再認識した。旅先でのスナップ望遠・広角カメラとしての実力は高い。遠近どこにあるものでも、気軽に「デジタル・メモ」してしまうのには最適なト ラベル必携デジカメだ。解像度が5百万というのは惜しい気もするが、スナップ用途には撮影ファイル容量も大きくならずこれでも良いのかも。旅行時だけではなく、ビジネスでも例えばカンファレンスやセミナー等暗くて広い会場でのプロジェクター画面撮影など(撮影 が許可されている場合のみ)にも、かなり活用出来そうだ。