昨年12月の発売時には、アクセス殺到でネット予約の申し込み画面すら開く事が出来ず、購入断念をした WILLCOM / Sharp W-ZERO3。(スペシャルサイトはこちら。)最近やっと流通在庫が豊富になり、ネットにつながるデモマシンをふと試してしまった。PDA を利用した PHS Data カードによる通信は、Zaurus や各種 Windows CE 端末で試し続けて来て、満足出来るバランスを備えた端末にはあまり出会えなかったのだが、W-ZERO3 はそこそこ使えそうだ。その後既に利用しているユーザー数名にも聞いてみたところ、PDA 歴の長い人たちがそれなりの満足を示している。これはやはり試さない手はないだろう。音声電話携帯端末は既に複数持っているので、これはデータ専用と割り切り、Net25 (25時間まで、データ使い放題のサービス)で契約。
OPERA ブラウザでの WEB 利用はそこそこ快適で、両手でホールドしながらの両親指による入力は、Zaurus よりキーボード配置が良く、気持ち良く行える。携帯 PDA 端末本体内蔵キーボードは、これまで実用的に使い倒せたケースは多くは無かったのだが、W-ZERO3 は親指入力と親和性が高く、かなり使える印象。PDAir 製の専用革ケースを装着するとホールド時のフィーリングは更にソフトで良好になる。
液 晶画面タッチによるオペレーション機会が、起動時のパスワード入力他多くなる Windows Mobile 端末では、スタイラスを都度出し入れしていると初動が遅れるケースが増えてしまうので、当方は Zaurus 時代から愛用している、Mobile Plaza で入手したストラップ型の指先でつまんで利用するタイプの特殊スタイラスを装着。これでかなり快適になった。
一方、しばらく 利用していると、電池の持ちは気になって来る。液晶の輝度を上げて PHS 通信で利用していると、2時間も使わないうちにバッテリー残量が少なくなっているとの警告が出てしまう。その解消にと、新宿の量販店で勧められたのは、 DAIATEC / FILCO の PowerBank Slimという外部バッテリー。縦型携帯の Vodafone 702NK II にほぼ近い大きさで、それより薄い筐体サイズ。価格も、純正の予備電池は6300円だが、こちらは4980円。しかも、iPod など他の機器にも使える汎用性がある。早速明日から利用開始してみよう。PowerBank Slim には、AC アダプターが付属するが、これは W-Zero3 純正品よりかなり小型。しかも、W-Zero3 純正 AC アダプターは、個体により差があるのかもしれないが、充電時に非常に耳障りな高周波のノイズを発するので、FILCO の AC アダプターの方が気持ち良くかつ便利に便利に使えそうだ。
以上の通り周辺機器もほぼ揃ったので、今後はモバイル常用機として W-ZERO3 は大活躍の予感。au 端末 W41H の PC Site Viewer とあわせ Opera ブラウザ端末二刀流となるが、PHS 電波が届きにくい電車内等では W41H、座って使える場所では W-ZERO3 という使い分けになりそう。