この4月の当方のテーマは、"Back to basics"。 基本に立ち戻り、自分の原点に回帰する、そういう動きを進めている。ライダーへの回帰もその具体ステップのひとつ。鋼鉄の箱クルマの中では、自分は安全に守られているが、生身を外気にさらすバイク乗りの全神経は、バイクを取り巻く全環境に向けられ、環境変化への先読み、臨機応変な対応が常に求められる。一方、風を楽しみ、変わる風景のにおいに触れてツーリングが出来る事もライダーに与えられた特権。ライダーだった頃の自分の嗅覚を取り戻す為に、バイク乗りへの回帰を決めた。
前ふりが長くなったが、多くの分野で Back to basics を試みる中、今では大好物となったラーメンにのめりこむきっかけを与えてくれたのは、荻窪駅・青梅街道沿いにある春木屋本店の、チャーシューメン。高校生の頃初めてこれを食べて、ストレートにラーメンの美味しさに感動した事が、のめりこむきっかけとなった。
同店を久しぶりに訪れて、その後多くの美味しいラーメンを経験した自分が果たして、以前と同じ様に感激出来るのだろうか、のれん分けも増えて本店の味も落 ちているのでは、とアレコレ余計な事を考えているうちに、下の麺が見えない程大きなチャーシューが敷き詰められた懐かしい一杯が眼前のカウンター上に。
縮れてコシのある麺、クセが無くすっきりしているのに奥深い味わいの和風醤油味のスープ、あっさりとしてほど良い食感のチャーシューに、多少濃い味付けの玉子がアクセントを加える。やはりうまい、うますぎる。
大 盛りチャーシューメン・味玉入りで1550円と高止まりなところは以前の春木屋と同じだが、価格に見合う品質の高さもあるなぁ、と再認識。ここのところ渋 谷・新宿・中野界隈に行きつけのラーメン店が集中していたが、かつて良く通った荻窪にも戻ってみよう、と強く思わせる一杯だった。ラーメンもまた、 Back to basics。
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