Leica M シリーズの本格デジカメ、Leica M8 が新宿西口のヨドバシカメラ店頭で試せる状態になっていたので、早速テスト。ズシリ。さすが M シリーズ、デジタルでもしっかりと重い。カメラというより、重い銃器を構えたかの様だ。ボタンやスイッチ類も精密に出来ていて、アナログな職人芸で時間をかけて作られているという事が感触で伝わって来る。レンジファインダーを覗いてみると、昔のカメラで良く使った、ややずれた二重の被写体を重ね合わせる事でピントを計測する方式。全体にとてもアナログに出来ている所が妙に新鮮だ。レンズも金属部分が多く、カチリと出来ている。印象深いのは、再生画像の拡大・縮小に、背面のホイールが使われている点。これは是非、Canon PowerShot G7 でも取り入れて欲しいインターフェースだ。(G7 ではズームレバーで再生画像の拡大・縮小を行う方式。)
しばらく試してみて、自分にはやはり PowerShot G7 でも良いな、と思った。価格が50万円以上とデジタルカメラにしては高い(しかし Leica という事なら驚くには当たらない)という事も有るが、Leica であることにこだわりすぎているので、デジタルカメラとしては機動性がそがれている様な気がしたのだ。Leica ファンにはそれでも、たまらないカメラなのできっと売れるのでしょうけれど。
最近は PowerShot G7 + Epson P-5000 を持って出掛ける事が多くなった。1000万画素コンパクトデジカメと美しい高精細液晶を備えた Digital Photo Viewer の組み合わせは、当方が各種使い倒して来たデジタル・カメラ利用経験の中でも、最強のコンビネーションと言って良いかもしれない。気に入って使っていた Ricoh GR Digital と比較しても、「マニュアル機能を操る楽しみ」という部分で結局 G7 に軍配が上がり、最近は G7 の登板回数が圧倒的に増えている。1000万画素の撮影画像を撮影現場で詳細に見る事が出来る P-5000 も、非常に具合が良い。色再現性も申し分無いので、紙に焼かずとも、モバイル環境で撮影から画像閲覧迄、高品質・一気通貫で楽しめてしまうのだ。重いデジタル一 眼レフであれば、P-5000 といえども両方携行するのは気が引けるが、軽い G7 との組み合わせは実に具合が良い。この組み合わせでしばらくは、1000万画素の世界(当方の G7 作例100枚はこちらに。)を満喫するとしましょう。