昨日レンズを発見した Pentax auto 110、果たして 28 年前の 1979 年に発売された本機の中古はあるだろうかとフジヤカメラに行ってみたが、本日は残念ながら在庫無し。以前時々見かけたが、どうやら今回は売り切れ。次は、もしやと思ってカメラのきむら新宿店、中古カメラ館へ。こちらは年代モノの珍しい中古機が時々あるので行ってみると....有りました。それも在庫が3台。
14,000 円、15,000 円の二台をショーケースから出してもらいファインダーを覗くと、さすがに古さのせいで、ホコリがピントグラスにいくつか見える。一番安い 7,350 円のものを見ても同様。7,350 円の最安値のものは、 Body 傷はそれほどないが、レンズ装着感がやや固い。でもまあ、コレクション用に買うので一番安いものでいいや、と最後に見た一台を購入。
家 に戻って LR44 のボタン電池を二つ入れると、露出計は問題無く点灯(LED が黄色なら手振れ警告、緑なら OK)し、シャッターもきちんと切れる事が確認出来た。手のひらに収まる極小筐体だが、ペンタプリズム内蔵のせいか、ずしっとした重さがある。普通の Pocket 110 カメラとは違うのだぞ、と主張しているかの様。小型 Body で短いストロークしか取れない為、巻き上げレバー(懐かしい!)二度の操作でフィルム1コマ分が巻き上がる。面倒な様だが、これも auto 110 らしく楽しい部分。何より、アナログ・カメラの大きめのシャッター音が心地良い。こんなに小さいのに、クイックリターン・ミラー迄装備された、本格一眼レフ 仕様なのだから恐れ入る。シャッター速度は1秒〜 1/750 秒。
かくして、四半世紀以上の時を越えて、ミニチュア・アナログ・カメラ Pentax auto 110 は息を吹き返した。驚く事に、滅多に見かけなくなった 110 Pocket Film も、Fujicolor Super G 仕様があり、24枚撮りを400円で購入。中3日程度でカメラ屋で現像もしてもらえるとの事。四半世紀を経ても、実用的なアナログ・カメラとして、ちゃん と使えるのである。
Pentax がデジタル仕様の auto 110 を新規開発してくれるまで、とりあえずは久しぶりのアナログの世界を、ミニチュア・一眼レフで満喫するとしましょう。