大型連休後半は、デジタル一眼レフ・カメラ周りで試したいと思っていた事を、全て実行する事にした。プラットフォームを軽量なオリンパス E-410 に統一し、レンズはフォーサーズ対応を主体に。一方、フォーサーズ対応レンズの種類はまだ限られ、特に小型固定焦点レンズが殆ど無い。そこで、不足する部分は他社製クラシック・アナログ・レンズで楽しんでしまう事にした。近代インターナショナル社からは、大手メーカー各社のレンズをフォーサーズ対応に出来るマウント・アダプターが発売されているが、その中からペンタックス K マウント-フォーサーズ変換のアダプターを購入。肝心のレンズは中古カメラ店を物色して旧式の SMC ペンタックス・レンズを探していた。運良く5000円ちょっとで、50mm f1.4 と明るい SMC ペンタックス M レンズを発掘。作例はこちらの flickr アルバムにて。古いレンズでシャープネスには欠ける部分もあるが、それはそれでソフト・フォーカスの様な味があって良い。
レンズ選びで注意しなければならないのは、最新のデジタル対応ペンタックス・レンズでは、アナログ絞りを動作させる機構が無く、E-410 のマニュアル・モードでは絞りが一番暗い状態になってしまう点。クラシック・レンズなら絞り調整リングがレンズ側にあり、自由に絞りを設定出来る。マウン トアダプター経由で装着したら、モード・ダイヤルを M のマニュアル・モードにして、レンズ側で絞り値とピントを調整、カメラ側の露出計をファインダーで確認しつつ、後はシャッター速度を決定すれば撮影可能と なる。あるいは、カメラ側を絞り優先モードに設定すると、レンズ側の絞り値はカメラ側に電気的には伝達されないのだが、絞りを手動で変化させる事により、シャッター速度がある程度連動して正しく自動調整されている点を確認した。露出の完璧さは M モード程には望めないのかもしれないが、絞り優先モードに設定すると、ピントさえ合わせれば気軽にスナップ撮影も可能となる。開放値が明るいレンズを選ぶ事で、マニュアルのピント合わせもやり易くなる。
SMC Pentax-M は古いレンズだけあって、プラスチック部品が少なく、小型ながらずしっと重いメタル・レンズだ。旭光学を示す "ASAHI" の文字入りのレンズ・カバーも泣かせる。
Leica Summilux で換算 50mm、この SMC ペンタックスで換算 100mm と、f1.4 の明るさで標準〜中望遠域をカバー可能なレンズが揃った。後は広角の固定レンズ、か....フォーサーズになると、焦点距離が倍になるので、12- 18mm を探す事になるのだが、なかなか安い中古レンズが見つからない.....しかし中古カメラ屋を廻って探すのもまた、楽しみなのです。近代インターナショナルのマウントアダプターの上に、ペンタックス純正の M42 スクリューマウント用のアダプターをさらに装着して、M42 対応レンズを探してみるかな....。