iPhone の内蔵カメラは 2メガ解像度。10メガ以上の CCD がコンパクト・デジカメにも導入され始めた昨今、さすがに2メガでは満足行く解像度は得られないが、前述した通り Photo Viewer としての機能が高い iPhone は、撮影した写真を 3.5 インチの大型液晶 (320 x 480 ピクセル)で即再生出来る点は優れている。作例写真は、当方の flickr フォトアルバム御参照。
撮影時には、フェザータッチの液晶画面下部のシャッターボタンを押すと、絞り羽根の様なアニメーションが作動し、撮影完了。夜景等も撮影したが、手振れは予想より少なく、軽いタッチのシャッターが奏功しているのかもしれない。一方で、撮影に必要となる細かい設定項目 (White Balance、露出補正等)は無く、将来 Firmware Upgrade で増強される事が望まれる。カメラアプリケーションのインターフェースは非常にシンプル。ソフトウェアボタンは、シャッターと、撮影済み写真のアーカイブに移動するボタン、その2つしか無い潔さだ。初心者にはこの方が戸惑いが無くて良い、という判断なのだろう。
カメラ機能から離れて、今度は Safari による Web Browsing の実際。これも iPhone 液晶上で表示される画面を撮影し flickr フォトアルバムに纏めたのでそちらを参照頂き度い。
まずはページ全体が読み込まれる。読み込まれるスピードはより高速な Mac や PC と比較し勿論やや遅いが、読み込まれてからの画面のズーム速度、指でスライドして画面上の他の部分への移動は極めてサクサク、である。これまでの PDA や SmartPhone のブラウザーの限界をさんざん試して来た人ほど、この高速処理には驚かされるはずである。これに慣れると、Windows Mobile ベースの端末でも、ついついスタイラス操作を忘れて、二本の指での操作をしてしまいそうになる。しかしこれまでの端末では、二カ所同時のタッチを感知する 事は出来なかった。アップルによるマルチタッチ・ディスプレイ技術の獲得が、iPhone 革新の始まりだったのかもしれない。