E-410 の軽さは、デジタル一眼レフを持ち歩くという精神的構えを無くしてくれた事もあり、E-510 登場後、機種変更するかどうか、実はかなり悩んだ。ボディー内蔵手振れ補正機構で、最大シャッタースピード4段分もの補正効果を生み出すというのは魅力的だが、大きさと重さは多少犠牲にしなければならない。しかし、店頭で E-510 を実際に手にして、重量が増えたといってもまだ十分軽量である事、常用レンズながら重量級の Panasonic / Leica D Summilux 25mm f1.4 レンズを装着した時には、大きめのグリップのおかげでむしろバランスが良くなる事が確認出来た。この3連休は、E-510 を中心に撮影。Summilux を装着しての試写の結果は、こちらの flickr のアルバムに。結論としては、機種変更して本当に良かった。以前なら多少手振れが出た微妙な光量での手持ち撮影でも、手振れ補正デジイチ E-510 と明るい Summilux f1.4 レンズの組み合わせは、想像よりずっとシャープな画像を 1000 万画素 CMOS に記録する。
夕闇の中に浮かび上がる家の明かりと常夜灯。山小屋の中の小さな電灯に照らされた置物。どれも確実に CMOS に焼き付けられて行く。E-410 利用時は、失敗するといけない、と数枚ずつ撮影していた様な薄明かりの下でも、安心して撮影出来る様になった点は非常に大きい。
E-510 は E-410 の上級モデルとして、ボディ内手振れ補正以外にも、4方向キーでホワイト・バランスや ISO 値、フォーカスモードを即変更可能な機能等、細かい所での使い勝手が向上している。基本的な操作体系は E-410 とほぼ共通なので迷いも無い。かつて Pentax K10D を利用していて、手振れ補正機能・アンチダスト内蔵でもうちょっと軽ければ良いのに、と思っていたが、この E-510 でその夢が現実のものになった。Summilux とのコンビネーションも申し分無い。この組み合わせのおかげで2007年の夏休みは、良いシャッターチャンスが増えそうだ。