何気なく覗いた新宿量販店の iPod 売り場。先日購入した、MP3 録音が可能な Sony 製の IC Recorder ICD UX70 はやや録音ノイズが高かったので、iPod の録音用オプション機器を物色してみた。3種類ほど小型ステレオマイク内蔵の周辺機器を見つけたが、一番小型だったのがこの、Logitec / DiAlive iPod 用録音アダプタ LIC-iREC01。どうやら3月半ばに発売されたばかりの新製品らしい。厚みこそ iPod nano より少し太めだが、横幅は nano より若干狭い。ゴム製のカバーをつけた nano には、ちょうど良い大きさだ。iPod nano 用の録音用機器を購入するのは今回が初めてで、価格も7千円弱程度なので、実はそれほど録音音質には期待していなかったのだが、良い意味で裏切られた。小型さからは想像出来ない程、クリアに録音出来るのだ。
利用するには、何もソフトウェアのインストールは必要無い。ボイスメモ機能を備えた機種、iPod nano 2nd / 3rd, iPod Video 30/60/80GB, iPod Classic なら底部の iPod Dock コネクタに接続するだけで即利用可能となる。
内蔵スピーカーは無いので、音声は nano 本体にステレオイヤフォンを接続して聴くか、Mac や PC の iTunes に録音データをシンクしてコンピューター側に移す必要がある。いずれの操作もしかし、特別なソフト等は必要ないので自然に行える。
外部マイクを接続する端子は無いが、Line In はあるので、レコードプレーヤー等を接続し直接 iPod で録音する事も可能。さらには USB Mini-B 端子も備えているので、充電しながらの録音も可能というのは手厚い配慮だ。(USB ケーブルは別売り)内蔵されているマイクは安定した音量の録音を可能とするオートゲイン・コントロールもあり、録音時のノイズもあまり拾わない様だ。
iPod で録音出来るレコーダー製品はこれまでにいくつかチェックしてはいたが、なかなか購入にまでは至らなかった。この大きさと価格なら、音楽/ビデオ/写真プレーヤー としてしか利用していなかった nano を気軽に極小録音マシーンに変化させる事が出来る。会議録音等でも十分利用可能だ。ただし、44.1kHz のサンプリングレート (CD 音質)での高音質ステレオ録音の場合には1時間で 600MB 以上のファイルサイズになるので、会議等の場合は 22.05kHz のモノラル低音質を iPod の液晶画面から選択する方が良いかもしれない。ファイルの大きさはこれで 1/4 程度になる。録音中はクールな青色 LED が点灯し、録音音声データは、WAV フォーマットで保存される。
それにしても、この小型サイズでこの音質。相当本格的な音楽録音等をする人でなければ、十分満足出来るクオリティなのでは。当方は満足。