前エントリー同様に、曇天→雨天で十分なテストを行う事は出来なかったのだが、E-420 (E-420 スペシャルサイトはこちら)と 25mm レンズでも雨が降り出す前に数枚のテスト撮影を実施した。25mm レンズは、フルサイズ換算では 50mm標準レンズと同じ。人間の視野に近い画角で、サクサクと撮影をこなして行く。本日の作例は、こちらの flickr アルバムにて。単焦点レンズらしいキレの良さと、細部まで写し込む(たとえば、梅の実の周囲を拡大すると産毛が)精緻さ、f2.8 らしい被写界深度が、作例写真から感じて頂けるはず。
E-420 でスナップ撮影を行う上で便利なのは、コントラスト AF で作動するライブビュー撮影機能(オリンパスではハイスピードイメージャ AF と呼んでいる。対応レンズについてはこちらのページで)。デジタル一眼レフの液晶ライブビュー撮影機能は装備される機種が増えているが、これまで当方が利用した Nikon D300 でも Pentax K20D でも、使い勝手は今ひとつ良くなかった。フォーカスを行う度に、ペンタミラーが上がって液晶画像が相当時間途切れてしまうのだ。最近の Sony α350 やこの E-420 では、コンパクトデジタルカメラと同じフォーカス方式を導入する事により画像途切れが無くなり、液晶でライブ画像を見ながら自由にフォーカシング可能と なった。いわば、デジイチのコンデジ方向への逆進化なのだが、コンパクトから一眼レフに乗り換えるユーザーが増える中で、これは必須の機能と言えるだろ う。ファインダー撮影が難しい低い位置でのマクロ撮影やハイポジション撮影では液晶による撮影は重宝するので、他のメーカーも是非この機能は取り入れて頂 き度い。
液晶は充実しているが、ファインダー内を覗くと K20D の広い視野に慣れている目には狭く感じられる。ボディを極限まで小型化しているのでこれは仕方無いだろう。
昨 日のエントリーで書き忘れたが、25mm レンズに付属するスクリュー式で薄いアルミキャップはデザインもシャレている。咄嗟のスナップ撮影チャンスにはスクリュー式故外すのが面倒だが、撮影地へ の行き帰り移動中はキャップをして、いざ撮影が始まれば 43mm フィルターを装着しているのでキャップ無しで利用、そういう使い方ならこのスリムアルミキャップでも大丈夫。パンケーキレンズの薄さを更に強調するデザイ ンと、アルミ素材のひんやり感は特筆出来る。気に入った。
一方、これは困ったと思ったのはボディ側のストラップ金具位置。フロントに寄っ た場所にストラップを装着する金具があるのだが、25mm レンズが 100g を切る超軽量なので、装着した際ボディとのバランスが悪く、25mm レンズ + E-420 を首からストラップで下げたまま歩いていると、レンズが上を向いた状態にカメラが起き上がってしまうのだ。何度直しても、レンズが結局上を向く。
恐 らく、標準ズームなどもう少し重いレンズをつければフロント側荷重が増えてバランスするのだろうが、25mm はいかんせん軽すぎる様だ。軽いサブイチとして常時首にぶら下げて使おうと思っていたので、このアンバランスは残念。Pentax K20D の様にストラップ穴が完全に Body 側面側にあればこういう事は起こらないのだが。アンバランス問題はスナップ・カメラとして改善が必要だが、とりあえずはハンド・ストラップ等に変えて、大 きめのコンデジの様に扱う方が良さそうだ。