CONTAX G1 の中古カメラ、レンズの収集を始めた時、G ユーザーのサイトを巡回しているうちに衝撃的に美しいレンズに遭遇してしまった。G Mount 用の Carl Zeiss T* Hologon (ホロゴン)。先に購入した 28mm Biogon 同様レンズを対称に配置し、広角レンズで起こりがちな歪曲を出来るだけ防ぐレンズ・デザインなのだが、本レンズは魚眼に近い超広角 16mm。デジカメの焦点距離換算 x 1.5 / x 1.6 / x 2.0 とは違い、35mm 銀塩なのでこのままの焦点距離である。そして Biogon 同様、後玉がマウント部後方に深くカメラボディ内に潜り込む、一眼レフには真似の出来ない構造を持ったレンズである。その結果、Body 外部に露出するのは、ふくらんだシャボン玉の様に見事な半球形の、宝石の様に輝く極薄レンズ。まさかこの希少レンズに、こんなにも早く中古カメラ屋で出会えるとは、嬉しい誤算だった。
当方の G1 に装着してみると、ボディ前面にせり出すレンズ部分は超極薄。パンケーキレンズを一眼レフでかなり収集した当方でも、こんなレンズはこれまで見た事が無い。 食べ物メタファーで恐縮だが、パンケーキというよりも、ゴーフル並みの薄さである。実際の撮影前から、眺めているだけで幸せになれるレンズというのは、そ うそう有るものではない。箱/ケース完備の新品同様の美品が手に入ったのは、本当に幸運だった。当方の写真師匠、sasurau さんは Leica M マウント用に改造済み。(写真)かつて M マウント用に製造されたオリジナルの Hologon は製造数が希少で、今ではものすごい値段になっている、との事。
尚、購入前に参考にさせていただいたのは、以下のサイト。
ホロゴンレンズの全てがわかる、詳しい情報満載。
(2)Daily Focus さんの、Hologon 作例写真
ホロゴンで撮影した、美しい超広角写真が多数掲載。
い ずれのサイトからも、「ホロゴン愛」を強く感じる事が出来る。グリップにかけた指が下手をすると写り込んでしまう程の超広角、絞りは f8 固定、フォーカスもマニュアルのみ、四隅は思い切り光量不足という事で、撮影にはそれなりの気合いが必要そうなレンズだが、週末には早速使い始めてみよ う。
超広角シリーズでは、先日購入したアナログ魚眼のトイカメラ lomography fisheye 2 や、GR Digital II 用の 21mm コンバージョンレンズ等と撮り比べをしてみると、これまた面白そうだ。