昨年の Golden Week 期間中、Olympus E-410 ボディに Panasonic Leica D Summilux 25mm レンズを組み合わせる事を思いつき、その後 E-510 にも装着して、Leica レンズが生み出す美しい映像世界に酔いしれた。小型・軽量デジイチ Body に重量級レンズのコラボレーションはややフロントヘビーではあったが、この組み合わせが生み出す映像の鮮烈さはいつまでも脳裏に刻まれていた。
1年たち、E-420 へと世代交代した超小型デジイチを手にいれたので、一度は手放してしまった Summilux を再度購入しようと、良品を求めて中古カメラ屋を物色していた。その際に目に留まったのが同じ Panasonic Leica D ブランドの、VARIO-ELMAR 14-150mm f3.5 - 5.6ズーム・レンズ。(追記:とりあえずの作例は、こちらの flickr フォトアルバムにて。スライドショーは、こちら。曇天の朝の写真だがコントラストの有る、立体的な描写。)
Summilux より値は張るが、これ一本でフルサイズ換算 28mm 広角域から 300mm 望遠までカバー可能。もう少し f 値が明るければ文句無いのだが、夜景等は既に保有している重量 95g と超軽量の 25mm f2.8mm パンケーキレンズを同時携行して撮影すれば良かろう、と本レンズを入手する事に。
Pentax K20D では広角ズーム、望遠ズームの両方をバッグに入れて外出する事が多かったが、総重量が厳しい&タイムリーなレンズ切り替えは意外に大変、ということで、2 本携行してもどちらのレンズも活用不十分になってしまうケースも多かったが、1本に集約出来るとスナップや風景写真主体の当方としては便利。ただ、これま で使った広角〜望遠の高倍率ズームは画質的に満足出来るものがあまり無かったので、多少の躊躇もあった。
しかしその心配も、価格.com の VARIO-ELMAR 関連掲示板で作例をいくつか参照しているうちに急速に吹き飛んだ。ライカらしい、コントラストがしっかりした、立体感のある画像の本レンズ作例を多く見つける事が出来たのだ。
E-420 に装着してみると、Summilux 同様、バズーカ砲然とした太い直径のレンズが目立つが、オーナーである当方の体型にも似ている様で、妙に愛着が湧いてしまう。当然、フロントヘビーな重心 となるが、それほど長さが無いので撮影しにくい程ではない。左手のひらにすっぽりとレンズが収まる感じがあって、これも良い感触だ。
ボディ側の手ぶれ補正機構を内蔵しない E-420 なので、レンズ側に MEGA O.I.S. の補正機能が内蔵されている点も、300mm 望遠側では威力を発揮するに違い無い。そして Summilux と比較した最大の機能的進化は、超音波モーターによる静音&高速フォーカシング。実際に駆動させてみたが、かなり出来は良い。Lumix L10 発売後に開発されたレンズなので、Summilux と異なり、レンズ側をファームアップせずともコントラスト AF 機構に対応。E-420 でもライブビューで使える事が確認出来た。連休後半は、久しぶりの Pana-Leica D レンズの味を楽しんでみるとしよう。