Contax G1, G2 Black と、このところ Contax 中古カメラ収集を開始していたのだが、本日からはよりコンパクトな Contax T シリーズ沼に足を踏み入れてみる事に。単焦点とズームレンズの2種類のラインナップがあるのだが、G1/G2 で単焦点レンズを各種揃えてしまったので、T シリーズではズームを備えた Tvs のラインナップから試してみる事にする。
ちなみに G シリーズ用にもカールツァイス・ズームレンズの Vario- Sonnar は存在するのだが、中古でも6−8万円程する。内蔵型の Tvs シリーズでまずは試写してみる方が良さそうだ。かつて Contax Tvs デジタルという500万画素の Vario-Sonnar レンズを備えたデジカメを所有していた事はあるのだが、不覚にも手放してしまった。後悔しきり。Tvs デジタルのコントラストの高いレンズ描写力を再度手に入れる為に、今回はアナログフィルムカメラを選択する事にした。
Tvs II, Tvs III といった後継機種の方が性能は高そうだが、初代 Tvs のズーミング・レバーが気に入ってしまい、Tvs II よりピント精度は悪いという評判を知りつつも Tvs を入手する事に。ちなみに Tvs III はよりコンパクトなサイズだが、電動ズームなのでこれもパス。中古カメラを楽しむには、アナログな機械の感触を楽しみたい。発売された1993年には定価 17万円というコンパクトカメラとしては驚くべき高価格設定がされていたのだが、当時人気だった単焦点の T2 のサイズそのままにズームレンズを載せたので、その部分価格が上乗せ(T2 は 1990 年発売、定価12万円)となった様だ。
しか し、高品質なチタン外装、精密機械感が高い Carl Zeiss T* レンズの駆動メカ、ずっしりと重量感のある本体に触れると、価格相応の価値が15年の時を経ても伝わって来る様だ。殆どキズもなく、使用感の薄い中古良上 品が、ケース、フィルター付きで2万円台前半で手に入った。Pentax auto110 Marron とともに、今日は中古カメラ掘り出しモノが続く日となった。
より上級な、コレクター度の高いクラシックカメラの楽しみ方については、田中長徳氏の日経 TrendyNet 特集「クラシックカメラの真髄」が面白いので、興味のある方は是非。