フルハイビジョンのサンヨー・ザクティ新機種、DMX-HD1010 は前モデルの HD1000 から多くのマイナーチェンジが行われている。Macintosh ユーザーに嬉しいのは、iPhoto + QuickTime で簡単に再生可能な Full SHQ 動画撮影モード (1920 x 1080 / 30fps) が加わった事。最高画質の Full-HD モード (1920 x 1080 60 fields / s) は QuickTime でそのまま再生出来ず、iMovie 等で再生する必要があるのだが、どちらかと言うと静止画写真を中心に Mac + iPhoto で利用している当方としては、iPhoto + QuickTime で全て管理出来るのは有り難い。撮影後、iPhoto に静止画/動画をアップロード、その後何らエンコード手続きを行う事無く 1920 x 1080 動画再生を iPhoto + QuickTime 自動連携で楽しめる。この Full SHQ モードが追加されただけでも HD1010 の魅力は高いのだが、もう一つ惹かれた機能は5倍速の高速撮影が可能な撮影モードの追加。身近な素材ということで、スーパーボールが弾む映像(最後の一番大きいボールの中に蹴球ミッキーの姿を確認出来るのはさすが5倍速)と、シャワーから出る水の映像(線としてしか見えなかったシャワーからの水が...)をテスト撮影してみた。蛍光灯のチラつきがある前者の映像はやや見にくい点もあるものの、5倍速スローモーション世界の面白さを垣間見る事が出来るはず。静止画のサンプルは、こちらの flickr アルバムにて。
最大 1200fps まで撮影可能な Casio EX-F1 程凄まじい超高速撮影機能ではないが、手軽に持ち歩けるサイズのカメラで 300fps の撮影が出来るのは便利。生成されるファイルの画面サイズも 448 x 336 と HD より小振りで、1ファイルあたり 10MB 程度にしかならない為、flickr 等でのアップロードにも苦労が無い。無音声で、撮影ボタンを押すと10秒間撮影が継続する。再生すると動画は約50秒間の長さになっている。動きが速い動物の撮影を行うと面白い発見がありそうなので、今度は日中にテスト撮影を行ってみたい。
DMX-HD1010 でもう一点改善の跡が見られるのは、背面上部の Photo View ボタンを押すと静止画撮影画角が常時優先表示となる事。動画撮影可能な領域は、画面中央に白い四角線で囲まれているが、スチル撮影を優先させている時に は、より広い画角となる静止画 Photo View が常に見えているのは構図を考える上で便利だ。
充電は映像出力端子や USB 端子もついたクレードルに載せるだけで開始されるが、旅行先へはクレードルを携行せずとも、本体に直接 AC アダプターを差し込んで充電する事も可能となっている。
1年以上愛用して来た Xacti CA65 は、今回の HD1010 導入で無事、お役御免に。CA65 の防水機能を活用するチャンスは意外に多くは無かったので、光学ズーム比が10倍と大きく、より高精細な動画撮影が可能な HD1010 を、今後はメイン・ムービー・カメラとして、活用する事に。精悍なブラックも定番ですが、パープルがかったダーク・シルバー色も個性的でおすすめです。