Hansaのマイクロフォーサーズ - Leica M アダプターを購入し、男流一眼 Panasonic Lumix G1 でちっこい M マウントレンズ遊びを始めた事をブログしたところ、今週は同僚 HE 氏、元同僚 FS 氏から2本ずつ、合計4本もの「このレンズ使ってみて下さいよ。ふふふ。」というオファーが。ライカマウント・レンズ沼にずぶずぶと浸かり始める前の、絶妙タイミングなレンズ貸し出し。この沼に棲む新旧レンズは、それぞれにもの凄い個性を持つ魔界からの使者達ゆえに、今後の購入検討の前に実レンズによる試写が出来るというのは大変有り難い。
まずは実際に使ってみなきゃわかりません、的要素が高い、見通しが悪くて深い沼なのである。そしてレンタルを申し出てくれた優しき人々が、足先を沼に浸し始めたばかりのいたいけな当方を、沼の中深く放り込んでくれようとしている怪しき最終案内人だったと気付く迄、あまり時間はかからなかった。ルミックス G1 とライカマウントレンズの組み合わせ、面白すぎるのである。今後はお借りした4本のレンズのレビューを、本ブログでお伝えしたい。
今回お借りしたライカマウントレンズは、HE 氏からは
- Leitz Summicron-M 35mm f2
(レビューエントリはこちら。)
- Leitz Elmarit-M 28mm f2.8
(レビューエントリはこちら。)
FS 氏からは
- Leitz Summaron 35mm f3.5
(レビューエントリはこちら。)
- Voigtlander Super Wide-Heliar 15mm f4.5
(レビューエントリはこちら。)
新旧バランス良く、焦点距離や f 値も異なるレンズが一挙に集まったので、この週末は貴重な借り物レンズ・レビューに勤しむ事にしたい。
早速この世界に入って面白いな、と思ったのは、こうしたレンズの貸し借りが気軽に出来てしまうレンズサイズと、良いレンズを見つけるとついつい誰かに使わせてみたい、と思ってしまうコミュニティ心理の妙。普通の一眼レフだと貸し借りするにも持って来るだけでレンズは重いし、メーカーマウント毎に違うレンズコミュニティが出来ているので分散しすぎている。
ライカ M / L マウントなら、数十年前に生産された希少品から最新技術を投入したレンズ迄、実に多くのレンズが世界中で生産されて居り、ひとつのマウントで複数のメーカー製レンズの味を楽しむ事が出来る。そしてレンズ2−3本なら、小さな鞄に収めて持ち歩きもし易い。実にコミュニティを形成し易い背景が整っている。
今迄は、高価なデジカメ (Leica M8/M8.2, Epson RD-1s 等)や、レンジファインダー式のアナログカメラでしか楽しみにくいレンズ群だった為、コミュニティの広がりはニッチ領域に留まっていた。しかし Lumix G1 をフロント・ランナーに今後続々と発売されるであろうマイクロフォーサーズ規格の新カメラは、ライカマウントレンズ沼への禁断の扉も同時に、開けてしまったのだ。Panasonic / Olympus 技術者やプランナーのマイクロフォーサーズな深慮遠謀に、とりあえず乗ってみる。