G1 で遊ぶライカマウントレンズ沼、第一回の Carl Zeiss Biogon 28mm f2.8 に続いて、今度は、1980年から製造が始まった第三世代のズミクロン。開放 f 値は 2.0 で、レンズ7枚構成。M 型ライカの標準レンズはこれ、との事だが、マイクロフォーサーズな G1 に取り付けると焦点距離は2倍の 70mm、ポートレート撮影に適した中望遠レンズとなる。風景の一部を切り抜く作法にも丁度良いレンズ。ネットで情報を検索すると、第一世代の8枚玉レンズは人気が高い様で、これよりずっと古いのにかなりの値段がついている。現行レンズは1997年から生産され、第四世代にふさわしい非球面レンズとなっているらしい。本レンズの flickr アルバムはこちらで。スライドショーはこちらからどうぞ。
コンパクトサイズで、レンズ長も短くブラックカラーとなっている為、G1 にも最もバランス良く収まるレンズ。開放値 f2.0 なので、Live View Finder からのピント合わせも比較的楽勝。
最短撮影距離は 70cm なので、マクロが得意なデジイチやコンパクトから乗り換えると、換算 70mm レンズでも被写体に寄った撮影が出来ない点は残念だが、光の強い日でもコントラストにメリハリのある撮影が可能だった。f5.6 あたりに設定しておくと、5m 以上にはピントが合うスナップカメラとして使う事も可能だが、f2 の開放絞りで、背景をぼかして写すと尚楽しい。
f1.4 とより明るいズミルックスやノクトン程には、開放でピントが合う範囲はシビアではないので、光量が弱い場所でのピント合わせも比較的行い易い。
一方で、換算 70mm レンズなので、1/50 より遅いシャッター速度は手ぶれを招き易く、光量が弱い所での撮影はしっかりと構える事が重要。G1 は Live View Finder があるので、そちらを覗きつつ、両手+額で3点支えの撮影をする方が、暗がりはクリアし易いかもしれない。
昼下がりの富ヶ谷界隈の街並や、神山町の静かな Cafe 内を試写。次に使う Elmarit や Summaron との比較も楽しみ。