マイクロフォーサーズ マウントアダプターでライカ M マウントレンズを Panasonic Lumix G1 に装着すると、焦点距離がオリジナルの2倍になってしまうため、広角効果を得るには「超広角」レンズでなければならない。それを満たす 15mm (G1 では 30mm レンズとして利用可能)フォクトレンダーレンズ、Super Wide-Heliar 15mm f4.5 を、かつての同僚から借りる事が出来た。前の会社では学校を卒業したばかり、という雰囲気だった彼も、8年の時を経て複数の起業を経験、今はカメラを趣味&仕事の一部としているとの事。当ブログを愛読してくれていて、久しぶりの再会でこのレンズを貸してくれた。本日中野の街を散歩しつつ、白黒写真も交えて撮影した作例はこちらの flickr アルバムにて。(スライドショーは、こちらからどうぞ。)
Super Wide-Heliar はスクリューマウントの L マウントレンズだが、アダプターを装着する事で M マウントで利用する事が可能。短いレンズなので、G1 に装着した時のバランスも良い。15mm 超広角故に、Contax G1/G2 用に購入した Hologon 18mm を彷彿とさせる様にレンズ前面は半球形状なので、レンズ保護フィルターは装着出来ない点は注意が必要だ。
30mm の世界は 28mm に近く、狭い路地でも広い範囲を描写出来る。中野ブロードウェイとふれあいロードに囲まれた、早稲田通りに近い狭い飲食街、通称45番街が再開発を受けて廃墟と化しつつある事を発見、すたれゆく風景を白黒写真として残してみる。(追記:廃墟徒然草というブログのこのエントリーで、45番街に関しては詳しいので御参照。)
Lumix G1 にはフィルムモードが搭載され、シャッター近くの専用ボタンひと押しで起動出来るので、白黒フィルムモードへの転換も容易だ。廃墟となった建物の陰影を強調する為、ダイナミック B&Wモードでの撮影を試みる。白黒/カラーの切り替えを容易にするには、フィルムモードの MY FILM 1と2 に、頻繁に使うカラー、白黒それぞれのモードを記憶させると便利である。
撮影の後は、すぐ近くの Leica 品揃えも多いカメラの日東へ。店に入った瞬間から昭和的レトロが香る小規模中古カメラ店だが、クラシックカメラやレンズの品揃えはなかなかのもの。フジヤカメラからはふれあいロードを北上、早稲田通りにぶつかった所で右折し徒歩すぐなので、まだの方は是非一度お試しを。