本日は、元同僚 FS 氏への Summaron と Super Wide-Heliar 返却日。2週間存分に、ぬめりとした独特の白黒画像撮影と、Leica M マウントでは貴重な広角レンズを楽しませてもらったお礼にと、カメラ談義に花を咲かせつつ中野名物の葱南湖ラーメンを食べていた所、「ふふふ、沈胴レンズって、使ってみた事あります?」と FS 氏が鞄から取り出したのは、いぶし銀の Summicron 50mm f2 レンズ。1953年から製造された本レンズ、伸縮自在の沈胴機構の工作精度が高く、Summaron に続きコレクター心をくすぐる逸品。ラーメン屋から珈琲屋にかけての、移動距離わずか 50m でパシャパシャ撮影したクイック作例はこちらの flickr アルバムを御参照。
沈胴式なのでレンズを格納すると小型だが、金属パーツが増え、手のひらに載せた時のズシリ感は Summaron 以上。絞ると画像のシャープさも増し、これまた面白いレンズ。
最短撮影距離 1m なので、マクロ的近距離スナップは得意では無いレンズだが、街角スナップには良いかもしれない。何しろ、ライカレンズとしての存在感、オーラが強烈だ。
ズマロンを G1 に装着しているだけでも、目立つシルバー色とそのコンパクトさから「これってライカレンズがデジタル一眼に付いているんですか!?」といきなり街角で尋ねて来る写真愛好家が多かったが、特異な形状の Summicron 沈胴レンズの注目度はそれ以上かもしれない。これもいつかは、手に入れたい定番クラシック・レンズのひとつだ。