出張先で気軽なスナップ撮影を行うには、広角レンズを備え、出来るだけ薄型軽量で、そしてタフなコンパクトデジタルカメラが望ましい。以前オリンパス製の防水カメラを所有していたが、ややズシリと重く、結局手放してしまった。本年は防水・防塵機構を備えた新作コンパクトデジタルカメラがパナソニック (Lumix FT1) やキャノン (PowerShot D10) からも登場という事でタフ・コンデジ元年の様相だが、比較的地味な存在だった Pentax の Optio W60 も、実は見逃せない機能を備えたカメラである。実売約2万円ちょっとで、必要十分なタフネス、便利機能を備えているのだ。早速米国出張で撮影した作例は、こちらの flickr アルバムにて。(スライドショーは、こちらからどうぞ。)
手にすると驚くのはその軽さ。タフ系オフロードコンデジらしからぬ、125gの軽量ボディなのである。右手指で握るグリップ部も、絶妙デザインのプラスチック部品が配され、実にしっかりとホールドする事が可能。レンズは 35mm フルサイズ換算、28mm - 140mm の5倍ズームで、旅カメラとしては十分な倍率だ。防水機能は水面下 4m 迄、となっているが、スキューバダイビング等で利用しない限り、十分実用的である。
価格.com の掲示板等で話題になっていたのは、インターバル撮影機能。最短10秒〜最大99分の間隔で設定し、1000枚迄自動撮影出来る。防水・防塵・防寒機能もある W60 を、例えばバイクのハンドルに固定すれば、ツーリングの様子を自動撮影する事も可能なのだ。
接写も得意で、最短距離 1cm からのマクロ撮影が可能。残念ながら動画は流行の H.264 - MPEG4対応では無いが、普通に静止画を撮影するには、必要にして十分な機能を備えている。最近デジカメの面白さを覚え始めた子供達に使わせるにも、W60 ならちょっと手荒に扱っても問題無いので、気軽に渡す事が出来る。一家に一台あっても良いかもしれない、オールマイティ、オールシーズンなカメラと評価出来る。ほぼ毎日雨が降った、雨期のサンフランシスコでも大活躍。満足です。