冷たい雨・風の日を経て、今年も中野通りに桜のトンネルが出現。JR 中野駅から中野通り沿いに北上し、哲学堂迄の2キロ余りが桜吹雪に包まれる。この週末が満開若干手前の時期と重なった為、メインカメラの Panasonic Lumix G1 を手に、桜フォトウォーク。レンズは、Rollei Sonnar 40mm (マイクロフォーサーズ換算では 80mm 相当)f2.8 と Canon New FD 85mm (同 170mm 相当)f1.2 L。桜が被写体なので、オートフォーカスは必要無く、マニュアルフォーカスレンズだけで出掛ける。やや雲が多い、ほぼ晴天、の土曜日。明るい空をバックに桜の眩しさが映える様に、露出補正を1〜1.5段プラスに振りつつ撮影。桜フォトウォーク作例は、こちらの flickr アルバムからどうぞ。(スライドショーは、こちらを御参照。)
光線状態で淡い色味の表現が大きく変わる桜の花撮影では、Lumix G1 の EVF (電子ビューファインダー)が大活躍。撮影結果予測映像がほぼリアルタイムで EVF 内に投影されるので、桜の花びらの色が最も映える露出補正状態でシャッターを切れば良い。ややアンダー気味に桜がシャドウがかって撮影されてしまう状態が、EVF 利用でほぼ回避出来るのは素晴らしい。被写界深度の確認も EVF 上で出来るので、何層にも重なった桜の花の丁度良い部分にピントを合わせる事も可能だ。
これほどの精度の EVF が搭載されたデジイチはまだ G1 だけだが、今後は採用が進むのは間違い無いだろう。背面の液晶を覗きながらの撮影だけでは、晴れた日には太陽光の反射等で細部の確認がしずらいので EVF は有効。暗い場面でのノイズ発生をより抑える事が出来れば、全く不満は無い。製造コスト的にも、撮影時の利便性を考えても、EVF は今後のデジイチの新しい標準コンポーネントとなるポテンシャルを十分備えている事が、本日の桜撮影で実感出来た。
早稲田通りを通過する際に、中古カメラ専門店の日東商事で Voightlander Super Wide-Heliar 15mm f4.5 の優良中古を格安で手に入れ、30mm 相当の広角レンズも揃った。中野通りの大きな桜の全景を撮影するには、やはり広角が必須だ。Super Wide-Heliar は、f4.5 絞り開放にすると周辺減光が顕著になるので、出来るだけ f5.6 - 8 の範囲で絞りを調整すると、青空をバックにしてもそれなりの仕上がりを楽しむ事が出来る。
以前 F 君から借りて気に入ったレンズだったが、遂に自身でも手に入れた。満足。実質焦点距離が倍になってしまうマイクロフォーサーズでは、15mm を買う事でやっと快適な広角撮影を楽しめる。さて、日曜日午後は、新井薬師から哲学堂へ、中野通り後半の桜フォトウォークに出掛けるとしよう。新井五叉路の交差点近くで麺彩房のつけ麺を食べてから行くもよし。(尚、Pentax K20D で撮影した2008年の桜フォトウォークは、こちらを御参照。)