マイクロ・フォーサーズ - Leica M マウントアダプターで愉しむ、Lumix G シリーズカメラ+小型レンズ レビューの不定期連載(?)も第12回。友人から借用したレンズが多かったり、旧レンズが新レンズと入れ替わったりで、現時点で所有しているレンズ本数は実は多くは無いのだが、多種のレンズを比較する度に Leica M マウント・レンズ沼にズブズブとはまって行く。そろそろ、膝あたりまで浸かったか。
今回より母艦となるカメラは Lumix G1 から GH1 に変更。HD 動画機能が付加された GH1 が登場した際、シンプルな G1 も残して併用する道も探ったが、GH1 は ISO 800 - 1600 あたりの高感度性能も実用的という事が試写で判明、GH1 をメイン・デジイチとして活用、超小型で初夏には登場する(と思われる)オリンパスの新 m4/3 カメラをサブ機とすべく準備を開始した。具体的には、m4/3 や 4/3 対応ではないデジタル一眼レフや交換レンズを全て売却。身軽になって、売却代金で M マウント・レンズを1本増やそうと思っていた所、行きつけの F カメラで Carl Zeiss Biogon T* 35mm f2 (m4/3 ではフルサイズ換算 70mm) の新品同様中古を格安で発見、昨日の根津〜千駄木ウォークあたりから本格活用を開始した。Biogon による写真作例は、こちらの flickr アルバムを御参照。(スライドショーは、こちらからどうぞ。)
Carl Zeiss Biogon T* レンズは、CONTAX G1/G2 用に愛用した 28mm f2.8、Leica M マウントの 21mm f2.8 と来て3本目。35mm f2 は良いらしい、とは聞いていたが、実際に利用してそのシャープさと柔らかさの両者を表現可能な描写性能に感銘した。合焦した前景はあくまで鮮明に。絞り開放 f2 での背景ボケは水彩画の樣に柔和に。相反する要素を融け合わせる見事な絵づくりに引き込まれた。
28mm の Biogon を CONTAX G1 で初めて利用した際、広角レンズでありながら開放では美しく背景をぼかす事が可能なレンズ性能に驚き、かつ感激したが、その時の感覚に近い。
Lumix GH1 での HD ビデオ撮影でも、本レンズの特徴は勿論継承される。昨日のビデオウォーク・エントリーにも書いた通り、f2 と明るいレンズ故にマニュアル・フォーカスでもピントの山をつかみ易く、動画でもボケ表現の面白さを満喫可能。(作例 YouTube ビデオの、経過時間1分52秒以降辺りを御参照。YouTube 再生枠下部のHD ボタンを押して、御覧下さい。Vimeo 作例もアップロードしたので、見比べると興味深いかも。)
当面、GH1 との組み合わせでは G Vario 14-140mm f4-5.8 のキットレンズと並行して、最も出番が多いレンズとなりそうである。