ヨノナカは iPhone 3GS の話題で持ち切りだが、当方の関心は6月末〜7月初めにかけて次々に発売される新デジタル一眼に向いていた。今週は Pentax K-7、そして来週は Olympus E-P1 が日本市場に登場する。新しいデジイチ、の流れは、この2機種の前に Panasonic Lumix GH1 から始まっていた気がする。デジタル一眼市場での占有シェアが小さいからこそ、デジタルの特性を活かした新たな挑戦は下位メーカーから生まれて来ている。GH1 ではリアルタイム AF や EVF に支えられた「本格的な HD ビデオカメラ機能」がデジイチに初めて搭載された。他社の「オマケ」的な動画撮影機能と比較すると、本気でビデオカメラの代替になる様に設計された機種は GH1 が初めてだった、と言って良いだろう。
そしてデジイチ革新の第二弾はこの Pentax K-7。K-7 の凄さは、初級機に近い小型パッケージ、中級機の価格で、上級機並みのハイエンド機能を取り込んで、デジイチのカテゴリー破壊を実行してしまったところ。100% 視野率のビューファインダー、防滴・防塵構造、最大5.2コマ/秒の連続撮影機能、最速 1/8000 秒のシャッター、そして HD 動画 (AVI, Motion JPEG 30fps) といった多機能を、マグネシウム合金のコンパクトでタフなボディに内包している。
来週はデジイチ新時代を担う本命と目される超小型マイクロフォーサーズ機 Olympus E-P1 も発売となるが、今週はまず K-7 のファースト・レビューから。本日撮影した作例は、こちらの flickr set にて。(水彩画エフェクトの効果がわかるスライドショーは、こちらからどうぞ。)