昨夏に発売されたばかりなのに、あれよあれよと低価格化が進んだエントリーデジイチの代表がこの、Nikon D3000。現在でも Body 価格はエントリークラス最安機のひとつ、では無いだろうか。しかしエントリークラスと行ってもそこは日本光学、手抜きは無い。AF も速いし、シャッターも静音で上品。外装のエンジニアリングプラスチックの質感も上々、だ。そして最大のアピールはやはり、小型軽量、これに尽きる。中・上級機のごつごつとした重さでデジイチの外出頻度が減っているが、マイクロフォーサーズ機やコンパクトデジカメ程小さいカメラどうも...という向きには、手のひらに収まりが良く、そして邪魔にならない大きさと言えるだろう。D3000 に付属のキット・レンズもそこそこ写る様だが、せっかくなので D90 に標準だった 18-105mm f3.5-5.6 ズームレンズと、35mm f1.8 レンズを装着し気軽にスナップ撮影。本機による作例は、こちらの flickr 写真セットにて。スライドショーは、こちらからどうぞ。
AF-S NIKKOR 18-105mm f3.5-5.6 ズームレンズは、D3000 に装着すると、まるで小型バズーカ砲の様なスタイルになる。決して大きなレンズでは無いのだが、カメラボディが極小なので、こういうバランスになる様だ。フロントヘビーにはなるが、グリップはし易いので撮影のリズムはつかみ易かった。ズーム倍率に無理が無いので、仕上がり画像も無理していない感じで、トータルバランスが良いレンズ。昼間出掛ける場合には、このレンズ一本で殆ど全ての撮影シーンに対応出来る。
外出が夕方〜夜にかかる場合には、小型で明るい AF-S NIKKOR 35mm f1.8 レンズも持って行く事になる。室内撮影の際も、f1.8 の明るさは魅力。ポートレート撮影では、背景ボケを活かした撮影が可能となる。そして D3000 に装着すると、このレンズはベスト・バランス。換算焦点距離も標準レンズ(1.5 倍で 52.5mm) に近いので、こちらの登板回数も増える事になりそうだ。
年末年始は、m4/3 でじっくりマニュアルフォーカスレンズによる撮影を続ける日々が続いたが、D3000 並みに小型であれば、これに AF レンズを装着して気軽に街角スナップを写すのもまた楽し。動画機能も無いシンプルなデジイチだが、それだけに気負いが無くてシンプルに使えるのが良い様だ。