オリンパス Digital PEN の末っ子が遂にデビューした。兄(姉)に当たるE-P1/P2 の完成度が高かったので、末っ子とは言え最新機能を搭載した E-PL1 には発売前からおおいに期待していたのだが、実機を手に取るとその期待に十分応えるモノである事を再確認出来た。購入時、ボディカラーの選択に迷い、表面がつるつるとした白色にひかれたが、グリップ部が薄いブラウンでやや汚れ易そうに感じて黒に決定。箱をあけて取り出すと、全身黒、ではなく、トップ/底面/側面がシルバー色のツートンで予想と違い、当初はやや残念感漂う状態に。しかし、銀色のオールド・レンズ(Leitz Elmar 35mm f3.5) を装着してみると、シルバーとの相性が良い事がわかり、結局はこれで良かったと納得する。マイクロフォーサーズでは換算焦点距離が2倍になるので意味は無い、とわかりつつも、Canon 製の古い丸形の 35mm 光学ファインダーを装着すると、強烈なレトロ感を放つ事に。
E-P1/P2 と比較すると、外装の品質やボタン類の使い勝手(回転操作のアナログ・ダイヤルが E-PL1 には無い)はややダウングレード、だが、当初の想像程落ちるものでも無かった。電池等のボディ装備重量は 344グラムと軽量だが、ギュッと機能が凝縮された適度な重みは有り、なにより横幅が小さくなった事で E-P1/P2 よりひとまわり小さくなった印象。右手位置のグリップもホールドし易く、平たいグリップの E-P1/P2 よりも撮影時の安定性はアップする結果に。パンタグラフ式のフラッシュや別ボタンになった動画スイッチは競合の Panasonic GF1 をかなり意識したものと思われるが、アートフィルターや内蔵手ぶれ補正機構は Olympus PEN シリーズ独自の強み。あいにくの雨天だったが、ジェントル・セピアの新 Art Filter 等も活用した、夜景中心の撮影サンプルはこちらの flickr set にて。(スライドショーは、こちらからどうぞ。)
E-P1/P2 と比較すると、外装の品質やボタン類の使い勝手(回転操作のアナログ・ダイヤルが E-PL1 には無い)はややダウングレード、だが、当初の想像程落ちるものでも無かった。電池等のボディ装備重量は 344グラムと軽量だが、ギュッと機能が凝縮された適度な重みは有り、なにより横幅が小さくなった事で E-P1/P2 よりひとまわり小さくなった印象。右手位置のグリップもホールドし易く、平たいグリップの E-P1/P2 よりも撮影時の安定性はアップする結果に。パンタグラフ式のフラッシュや別ボタンになった動画スイッチは競合の Panasonic GF1 をかなり意識したものと思われるが、アートフィルターや内蔵手ぶれ補正機構は Olympus PEN シリーズ独自の強み。あいにくの雨天だったが、ジェントル・セピアの新 Art Filter 等も活用した、夜景中心の撮影サンプルはこちらの flickr set にて。(スライドショーは、こちらからどうぞ。)
AF の合焦スピードも実用的に速く、問題無い。シャッターの音や感触も E-P1/P2 と比較して似たフィーリングで、遜色無い仕上がりになっている。屋内で Live View 撮影をしている時に、撮影直前画像の White Balance が合っていないと感じる時が何度かあったが、撮影後の画像はきちんと補正されている様だった。
当方の使い方で、一番嬉しい変更はオールドレンズを装着した際のピント合わせ操作がラクになった点。液晶画面に示されるピント枠内部分を、7倍/10倍/14倍と三段階に倍率を切り替えて拡大出来、手動によるピント合わせが容易に出来る仕掛けだが、以前所有していた E-P1 では、少なくとも初期版の画面拡大ボタン操作がやや煩雑だった。E-PL1 では、再生画像拡大の際にも使う右上のズームボタンを押すだけ。シンプルで判り易い操作手順になった。ズームボタンをもう一度押すと解除されて全画面に戻り、シャッターは拡大中でも、解除後でも、いつでも押せる様になっている。当方の様に、Leica M - Micro 4/3 マウントアダプターを利用して、古いレンズを装着して楽しみたいユーザーには、操作がわかり易い一台として推薦出来る。
Art Filter には多用するカラフルな Pop Art, 力強い Rough Monochrome 等数種が備わる他、レトロ感を出すには好適なジェントル・セピアも新しく加わって、表現力を高めている。日常を非日常化させる映像表現は何度試しても面白い。とりあえず購入初日の Olympus E-PL1 レビューは、こんなところで。