以前、Softbank Mobile から発売された、外部充電用電池にも使える iPhone 用ワンセグ TV チューナーを利用していたのだが、WIFI 経由で受信するという設定の面倒さもあって、いつしか携行しなくなってしまった。外部充電池も、 iPhone4 の筐体にマッチする Juice Pack Air for iPhone4 を導入した事で、常時携行用としては満足してしまった。しかし最近、Buffalo からより手軽に使えるワンセグチューナー DH-ONE/IP (通称「ちょいテレi」)が発売されたと、Amazon のトップページから知った。最近の Amazon のおすすめは、潜在ニーズにしっかり応える商品表示が増えて来て驚くばかり。iPhone だけで無く、iPad や iPod Touch 用にも使い回せるという事と、AppStore から無料の専用アプリ「ちょいテレi」をダウンロードさえすれば、後はちょいテレi ハードウェアを底部のコネクタに装着するだけという手軽さ。アプリは自動的に起動する。ガラケーを利用しなくなってから、「ワンセグTV」を利用する機会そのものが減ってしまっていたが、急に大事件が生じた時のニュース番組等、時々はモバイル環境で TV 視聴したいと思っていた。ちょいテレi は、そうした「ちょこっとモバイル TV 視聴」にはうってつけの優良オプション商品であった。
利用前に、まずはちょいテレi の充電。最近利用開始した Sony Reader と同じく、マイクロ USB で充電出来るのは良い。筐体前面の赤色 LED が緑色に変ると充電完了だ。Softbank Mobile の WiFi 版ワンセグ外部充電池と異なり、iPhone や iPod Touch, iPad 本体への充電機能は無いので、その点は理解しておくべき。本体側の電池を食わずに TV 視聴出来るというところが利点なのである。充電出来たら、あとはコネクタに差し込むと、ちょいテレi アプリが自動起動し、受信地域を設定(当方は関東→東京→23区)するだけでテレビが映る。主・副音声、字幕の有り・無しも簡単に変更出来る。
番組内容のテキストの読み込みと、視聴チャンネル変更には、やや時間を要する傾向。このあたりはガラケー内蔵のワンセグTV 機能よりも少し時間がかかるかもしれない。(最近のガラケー新機種を殆ど試していないので断言は出来ないのですが。)
感度については、アンテナが大きく無い事で、期待し過ぎてはいけない。ちょっとした電波の穴となる場所に入ると、途端に電波は減衰し、ワンセグ放送が途切れる、画面がジャギーになる、といった症状が現れる。当方の自宅では、MXTV やテレビ東京の電波の入りが特に弱かった。しかし、電波が安定している場所なら、問題無くデジタルワンセグ TV 視聴が可能だ。
iPad 用アプリは、画面を縦横で使え、画面サイズも 1x、1.5x、2x、横長、フルサイズと変更可能だが、iPhone / iPad 用アプリは横画面固定で、画面もワンサイズ。それぞれの画面サイズに応じた設定となっている。iPad では縦ポジションにして、横長サイズTV 画面を上部に表示し、下部に各チャンネルの番組表を表示しながら見るのが良さそうだった。ワンセグ画面は荒いので、iPad でフル画面にすると、ジャギーが目立つ為である。
録画機能が無いのは残念だが、ホームボタンと、右上部のボタン同時押しによる静止画面キャプチャーは可能だった。ボタンを押してからキャプチャーされるまでタイムラグがあるので、タイミングの予測は必要になるが、ちょっとしたメモ代わりには使える。
ともかく手軽に使える、のが利点のちょいテレi だが、アンテナ部分が少し華奢なのは気になった。引っ張ると取れそう、という程ではないが、この部分に力をかける事はメーカーからも推奨されていない。せっかくキーホルダーの様な外観にしたのだから、アンテナ部分の強度をしっかりと作って(金属コイルを巻く、など)、受信部にもアート・デザインを入れて、カラビナ等で鞄にぶら下げられるデザインにすると更に売れそうな気がする。とりあえずは、ステッカーでも貼って、そういう使い方をしようかな。
iPhone テレビ人類の @buzztum や @miyagawa (米国では使えないけれど東京出張時に)には、嬉しいアクセサリになるのでは無いでしょうか。