待望の白 iPad2 が米国経由で到着して1週間が経過。必要な周辺機器が揃い、新アプリ設定も済んだので、ファーストレビューを行う事にしたい。3月25日予定だった日本国内の販売がいつに延期されるのかはまだ発表されていないが、発売前の参考に、少しでもなれば、と。
iPad初期型ユーザーとして、iPad2 はパスしても良いかな、と発表当初は考えていた。しかし、米国から訪れた友人に実機を見せられて、強く背中を押された。デモは主として iPad2 専用アプリの PhotoBooth だったのだが、9画面で同時並行的に、処理が重いはずの画像エフェクトが軽々と動いている様子を見せられて、CPU/GPU の性能アップを目の当たりにしてしまった。そして、軽量化は 100g 程度しか進んでいないが、その薄い筐体にもノックアウト。気が付くと米国版 iPad2 White が届いた。
iPad2最大のメリットはメモリ倍増。iPad2で開花するiPadのマルチタスク #ipad2 - Drift Diary XIII
drikin が指摘している通り、iPad2 の魅力の根源は 512M に増設されたメモリーにありそうだ。複数アプリを立ち上げても、安定度が増している。Web のページ展開や、動画像の扱いにもストレスが無い。カメラ性能は多くのレビューで指摘されている通り大画面の iPad には物足りない静止画解像度だが、Path や Instagram を大画面で楽しむ用途程度と割り切ると面白く使える。新宿の街中で撮影していると、大きな液晶ディスプレイを備えた板状カメラと勘違いする通行人も居て、撮影場所によっては意外なアテンションを集める事になる。内蔵されたフォトブースの画像エフェクトは Nintendo DS よりも凄まじく、楽しめるものだった。
前にレビューした LifeTouch Note よりも電池持ちは良く、画面も広いので、Web ブラウズには iPad2 がずっと快適だ。WiFi 版を購入したので、IDEOS + Mugen Power 3倍電池と組み合わせた WiFi ルーターでモバイル環境で使っているが、Web の閲覧スピードは帯域を抑えられた iPhone4 に優る体感スピードである。この利用環境を知ってしまうと iPhone4 の処理速度と小さな画面が気になってしまう。勿論、600g の筐体重量は、通勤電車等で片手で持って立ち姿で使うのはつらいのだが、座れる場所なら断然 iPad2 を使いたくなる。
そして iPad2 利用の快適さを更に高めてくれたのが、AOTECH の有線キーボード。iPad1 で利用していた Keyboard ドックは重いドックがキーボードに組み合わせられていたので、持ち出しには適さなかったが、このキーボードは iPad や iPhone4 にも直接接続して利用可能だ。Bluetooth キーボードと異なり電池が不要で、接続手続きも必要無いので、繋いで即利用可能である。決してコンパクトではないが、薄いので iPad2 と携行するには具合が良い。キータッチも良好で、長いタイピングでも疲れないところが良い。
ケースには、マグネット利用のお風呂の蓋ケースを入手出来なかった事もあり、一方で iPad2 の薄さを出来るだけ損なわない様にしたいという思いから、TUNEWEAR Carbon Look 導入を決定。ややきつ目のフィット感だが、iPad2 の背面をしっかりと保護し、外観もクールになるので満足度は高い。
これで、一日外出で使い続けても、本体、通信ともに電池が持ち、タイピングもストレス無く使える、という長時間モバイル環境が完成した。iPad2 導入で実現したかった事が、IDEOS, MugenPower 電池、AOTECH キーボードとの組み合わせで完成したのである。残る課題はスタンド。とりあえずはハンディな iZel のスタンドで利用しているが、元は iPhone4 用でやや重心が心もとない。いくつか他のスタンドも検証して、iPad2 環境の更なる向上を目指したいと思っている。
Posted from iPad2 via dPad by drikin.